愛和 73
博多 76
織田が牧瀬をシュートブロック、ボールは今村の腕の中でキープされていた。
「虎!」
ボールは、今村から織田へ。
愛和のスタートは速い。
だが、それ以上に博多の戻りは速い。
「翼。俺たちで1本獲っていこう!」
「あぁ。大さんや荻野さんばかりに頼ってられない。」
『ダムダム・・・』
(この子は速いからな。気をつけないと。)
牧瀬は、織田の動きに集中している。
『キュ!』
牧瀬を抜きにかかる織田。
『ガシ!』
今村のスクリーンを利用し、中に切れ込んだ。
『キュ!』
高い跳躍からのレイアップシュートの体勢。
だが、徳永、大原、長浜の大きな壁が、前を、上を塞ぐ。
「高い!!」
「ダメだ!!!」
『クィッ!』
織田は、顔をクィっと上に向けると、ボールを背中へ回す。
『シュ!』
ノールックからのバックビハインドパス。
「完璧だぜ!」
受け取ったのは、今村。
『ザシュ!』
牧瀬との競り合いのなかで、難しいミドルシュートを決めた。
「でかしたぞ!!」
愛和徳光監督が拳を握って喜ぶ。
「1点差ーーー!!」
「またしても、2年コンビだーー!!」
「けっ、あいつら・・・。主役を忘れるなよ。」
嬉しそうに見つめる諸星。
愛和 75
博多 76
博多の反撃。
牧瀬がボールをキープ。
『シュ!』
小さな動作から、素早いパスがゴール下へ放たれた。
「!!」
織田は、3Pシュートに意識が集中しすぎているため、反応できなかった。
ボールは、諸星の頭上を越え、荻野、杉本の裏へ。
(届く!)
荻野が懸命のジャンプを見せるが、その上から、新庄が奪い取った。
「何!!!」
着地後、ポンプフェイクで、杉本をかわすと、ボースダンクを叩き込む。
『ドガァ!!』
「キターーー!!」
「久しぶりの新庄ダーーンク!!」
「すげー、迫力!!」
博多は、3年生コンビのワンパスであっさり返す。
お返しとばかりに。
(さすが、百戦錬磨の博多だぜ。でも、俺たちだって負けてない!!)
高揚する今村。
『ピィーーー!!』
その今村が徳永のファウルをもらい、ツースローを獲得した。
(ちぇ、交わせたと思ったんだけどな。さすが、徳永さん。一筋縄じゃいかないな。)
(この時間で、この動きか。侮れないな。マジでいいスジしてるな。)
確実に2本を決める。
再び1点差。
「いいぞ!いいぞ!今村!今村!」
「織田!頑張れーー!!」
「ディフェンス1本だーー!!」
「おいおい。ホントにあいつら、俺を忘れてやがるぜ。」
少し悲しむ諸星。
愛和 77
博多 78
(1点差、ここは絶対に守らなければいけねぇ!)
「よし!こことめるぞ!!」
「おう!」
諸星が檄を飛ばす。
(ここ1本のときは、新庄さん、いや徳永さんか・・・。
どっちにしても、確実性のあるインサイドでくるはず。)
トップの牧瀬から、ハイポの新庄に。
新庄は、ボールを片手で掴み、諸星と対峙する。
「来るか!」
『ダム!』
『キュ!』
ワンドリから、バックロールをかますと、フェイダウェイ。
ではなく、インサイドを切れてきた徳永にパス。
今村が、間合いをつめると、徳永はボールを後ろに弾いた。
そこには、牧瀬がいた。
「しまった!」
一瞬マークを外してしまった織田。
必死に飛び込むが、牧瀬の指からは、もうすでに3Pが放たれていた。
「速い!神君と同じ!いや、弾道が低い分、もっと速く感じるわ!」
と弥生。
アーチの低いシュートは、愛和ゴールを一直線に目指していた。
愛和 77
博多 78
続く。
博多 76
織田が牧瀬をシュートブロック、ボールは今村の腕の中でキープされていた。
「虎!」
ボールは、今村から織田へ。
愛和のスタートは速い。
だが、それ以上に博多の戻りは速い。
「翼。俺たちで1本獲っていこう!」
「あぁ。大さんや荻野さんばかりに頼ってられない。」
『ダムダム・・・』
(この子は速いからな。気をつけないと。)
牧瀬は、織田の動きに集中している。
『キュ!』
牧瀬を抜きにかかる織田。
『ガシ!』
今村のスクリーンを利用し、中に切れ込んだ。
『キュ!』
高い跳躍からのレイアップシュートの体勢。
だが、徳永、大原、長浜の大きな壁が、前を、上を塞ぐ。
「高い!!」
「ダメだ!!!」
『クィッ!』
織田は、顔をクィっと上に向けると、ボールを背中へ回す。
『シュ!』
ノールックからのバックビハインドパス。
「完璧だぜ!」
受け取ったのは、今村。
『ザシュ!』
牧瀬との競り合いのなかで、難しいミドルシュートを決めた。
「でかしたぞ!!」
愛和徳光監督が拳を握って喜ぶ。
「1点差ーーー!!」
「またしても、2年コンビだーー!!」
「けっ、あいつら・・・。主役を忘れるなよ。」
嬉しそうに見つめる諸星。
愛和 75
博多 76
博多の反撃。
牧瀬がボールをキープ。
『シュ!』
小さな動作から、素早いパスがゴール下へ放たれた。
「!!」
織田は、3Pシュートに意識が集中しすぎているため、反応できなかった。
ボールは、諸星の頭上を越え、荻野、杉本の裏へ。
(届く!)
荻野が懸命のジャンプを見せるが、その上から、新庄が奪い取った。
「何!!!」
着地後、ポンプフェイクで、杉本をかわすと、ボースダンクを叩き込む。
『ドガァ!!』
「キターーー!!」
「久しぶりの新庄ダーーンク!!」
「すげー、迫力!!」
博多は、3年生コンビのワンパスであっさり返す。
お返しとばかりに。
(さすが、百戦錬磨の博多だぜ。でも、俺たちだって負けてない!!)
高揚する今村。
『ピィーーー!!』
その今村が徳永のファウルをもらい、ツースローを獲得した。
(ちぇ、交わせたと思ったんだけどな。さすが、徳永さん。一筋縄じゃいかないな。)
(この時間で、この動きか。侮れないな。マジでいいスジしてるな。)
確実に2本を決める。
再び1点差。
「いいぞ!いいぞ!今村!今村!」
「織田!頑張れーー!!」
「ディフェンス1本だーー!!」
「おいおい。ホントにあいつら、俺を忘れてやがるぜ。」
少し悲しむ諸星。
愛和 77
博多 78
(1点差、ここは絶対に守らなければいけねぇ!)
「よし!こことめるぞ!!」
「おう!」
諸星が檄を飛ばす。
(ここ1本のときは、新庄さん、いや徳永さんか・・・。
どっちにしても、確実性のあるインサイドでくるはず。)
トップの牧瀬から、ハイポの新庄に。
新庄は、ボールを片手で掴み、諸星と対峙する。
「来るか!」
『ダム!』
『キュ!』
ワンドリから、バックロールをかますと、フェイダウェイ。
ではなく、インサイドを切れてきた徳永にパス。
今村が、間合いをつめると、徳永はボールを後ろに弾いた。
そこには、牧瀬がいた。
「しまった!」
一瞬マークを外してしまった織田。
必死に飛び込むが、牧瀬の指からは、もうすでに3Pが放たれていた。
「速い!神君と同じ!いや、弾道が低い分、もっと速く感じるわ!」
と弥生。
アーチの低いシュートは、愛和ゴールを一直線に目指していた。
愛和 77
博多 78
続く。
毎朝楽しみにしてます。
愛知の星と二年生コンビの会話が面白い。
ありがとうございます。
愛知の星編が終了すると、次章はあの人が主役です。楽しみにしてください。