準決勝 第1試合
愛和 2
博多 0
愛和のPG織田が、スティールから先制点を決める。
「ええやないですか!!さすが、愛知の虎、織田さんやーー!!」
「わっ!いきなり、大声出さないの!」
「姉ちゃんには、この興奮がわからへんのか?わいは今、もーれつに興奮しとるでーー!!」
「さすが、愛知のスティール王ですね!僕も今、もーれつに興奮しています!!」
「中村君!彦一と同じようなこといわないの!!」
(はぁー。昨日の進行ぶりが嘘のようやわ・・・。一番最初のプレーで、これやで。
やっぱり、先が思いやられるわ・・・。)
「虎!ナイシュだ。」
「はい。もう1本いきましょう!!」
2年生織田の先制点に、観客席にいる2年生たちが一気に沸く。
「いいぞ!いいぞ!織ー田!織ー田!」
「負けるな!今村!今村!今村!」
「ちっ、俺にもちゃんと応援してくれりゃいいのに。」
「そういうな。今日は、お前にかかっているんだ。頼むぞ。」
「ほーい。」
愛和は、SGのシューター牧瀬を封じるために、SFの徳永のパワードライブを封じるために、
PFの新庄のゴール下を封じるために、今村を牧瀬にあたらせるボックスワンを形成した。
「そうきたか?」
と新庄。
「相手がどうこようが、俺たちは博多のバスケをするだけさ。」
徳永が仲間に声をかけた。
総得点の9割を博多のビッグ3といわれる徳永、新庄、牧瀬であげている。
愛和にとって、この3人をどう抑えるかが勝利の鍵であった。
入念な作戦会議の結果、名将徳光は、ボックスワンを選択した。
「牧瀬さん、今日は1本も決めさせませんよ。いや、打たせません!」
「ふっ、それじゃ。今日は、控えめに5本にさせてもらうよ。」
「なっ。いいっすよ。勝負っす!」
『キュッキュ!』
「おーー!最初から、今村のディフェンスがすげーー!!」
「あんなに動いて40分持つのかよ!!」
ボールは、PG森田から、徳永へ。
一瞬のキレをみせて、ボックスワンの中心へ突破を図った。
ボックスの4人が一斉に囲みにかかる。
(おっ!いいディフェンス!)
たまらず、徳永は、森田へリターンパスを出した。
(ある程度、崩してからではないと無理だな。)
「森田、パス回していこう。」
森田から、新庄へ。
新庄から、逆サイドの徳永へ。
徳永から、インサイドの大原にボールが渡る。
博多の素早いパスワーク。
だが。
『バス!』
「諸星のスティールだーー!!」
「ターンオーバー!!」
諸星は、大原がボールをキャッチした瞬間、下から上へボールを弾いた。
ボールは、荻野から織田へ、愛和のアーリーオフェンスが始まる。
森田が、織田を止めに入るが、素早いフロントチェンジで、置き去りにされた。
(まずい!!)
懸命に戻る徳永と新庄。
牧瀬は、今村にコースを押さえられていた。
『シュ。』
織田のレイアップ。
『バチン!』
(なっ!)
「2本も連続で決めさせるか。」
新庄が、尋常ではない跳躍から、ブロックを成功させた。
「戻りが速い!!!」
「さすが、新庄ーー!!」
ボールは、ボードにあたり、大きく弾け飛ぶ。
「やべっ!」
今村の上を越え、徳永がキャッチ。
力強いドリブルで、愛和ゴールを襲う。
「大さん!」
徳永の前には、諸星が立ちはだかった。
「ここはとめる!」
「ここは決める!」
愛和ゴールの下では、杉本が大原を押さえている。
徳永のパワードリブルにより、押し込まれる諸星。
(このバカ力が!)
『ダムダム!!』
(一先ずおあずけだ!)
ボールは、鋭いバウンドパスから、牧瀬に渡った。
『バシ!』
『シュ!』
牧瀬の手から放たれたボールは、愛和リングを目指し、アーチを描く。
『シュパ!』
「きたーーー!!」
「牧瀬の3P---!!!」
「すっすいません。一瞬、マークはずしてしまいました。」
頭を下げる今村。
「まぁ、今のはしょうがねぇか。あっちが、巧かっただけだ。」
(一瞬の隙をつき、あんな鋭いパスと素早いシュートを打たれたら、納得せざるを得ないぜ・・・。)
「今村君、早くも1本目だよ。」にこり。
「ぐっ。」
(ちきしょう。絶対、この人をフリーにしてはダメだ!!)
新庄のブロックから、徳永のアシスト、牧瀬の3Pで、得点を決める。
博多のビッグ3が、静かに動き出す。
愛和 2
博多 3
続く。
愛和 2
博多 0
愛和のPG織田が、スティールから先制点を決める。
「ええやないですか!!さすが、愛知の虎、織田さんやーー!!」
「わっ!いきなり、大声出さないの!」
「姉ちゃんには、この興奮がわからへんのか?わいは今、もーれつに興奮しとるでーー!!」
「さすが、愛知のスティール王ですね!僕も今、もーれつに興奮しています!!」
「中村君!彦一と同じようなこといわないの!!」
(はぁー。昨日の進行ぶりが嘘のようやわ・・・。一番最初のプレーで、これやで。
やっぱり、先が思いやられるわ・・・。)
「虎!ナイシュだ。」
「はい。もう1本いきましょう!!」
2年生織田の先制点に、観客席にいる2年生たちが一気に沸く。
「いいぞ!いいぞ!織ー田!織ー田!」
「負けるな!今村!今村!今村!」
「ちっ、俺にもちゃんと応援してくれりゃいいのに。」
「そういうな。今日は、お前にかかっているんだ。頼むぞ。」
「ほーい。」
愛和は、SGのシューター牧瀬を封じるために、SFの徳永のパワードライブを封じるために、
PFの新庄のゴール下を封じるために、今村を牧瀬にあたらせるボックスワンを形成した。
「そうきたか?」
と新庄。
「相手がどうこようが、俺たちは博多のバスケをするだけさ。」
徳永が仲間に声をかけた。
総得点の9割を博多のビッグ3といわれる徳永、新庄、牧瀬であげている。
愛和にとって、この3人をどう抑えるかが勝利の鍵であった。
入念な作戦会議の結果、名将徳光は、ボックスワンを選択した。
「牧瀬さん、今日は1本も決めさせませんよ。いや、打たせません!」
「ふっ、それじゃ。今日は、控えめに5本にさせてもらうよ。」
「なっ。いいっすよ。勝負っす!」
『キュッキュ!』
「おーー!最初から、今村のディフェンスがすげーー!!」
「あんなに動いて40分持つのかよ!!」
ボールは、PG森田から、徳永へ。
一瞬のキレをみせて、ボックスワンの中心へ突破を図った。
ボックスの4人が一斉に囲みにかかる。
(おっ!いいディフェンス!)
たまらず、徳永は、森田へリターンパスを出した。
(ある程度、崩してからではないと無理だな。)
「森田、パス回していこう。」
森田から、新庄へ。
新庄から、逆サイドの徳永へ。
徳永から、インサイドの大原にボールが渡る。
博多の素早いパスワーク。
だが。
『バス!』
「諸星のスティールだーー!!」
「ターンオーバー!!」
諸星は、大原がボールをキャッチした瞬間、下から上へボールを弾いた。
ボールは、荻野から織田へ、愛和のアーリーオフェンスが始まる。
森田が、織田を止めに入るが、素早いフロントチェンジで、置き去りにされた。
(まずい!!)
懸命に戻る徳永と新庄。
牧瀬は、今村にコースを押さえられていた。
『シュ。』
織田のレイアップ。
『バチン!』
(なっ!)
「2本も連続で決めさせるか。」
新庄が、尋常ではない跳躍から、ブロックを成功させた。
「戻りが速い!!!」
「さすが、新庄ーー!!」
ボールは、ボードにあたり、大きく弾け飛ぶ。
「やべっ!」
今村の上を越え、徳永がキャッチ。
力強いドリブルで、愛和ゴールを襲う。
「大さん!」
徳永の前には、諸星が立ちはだかった。
「ここはとめる!」
「ここは決める!」
愛和ゴールの下では、杉本が大原を押さえている。
徳永のパワードリブルにより、押し込まれる諸星。
(このバカ力が!)
『ダムダム!!』
(一先ずおあずけだ!)
ボールは、鋭いバウンドパスから、牧瀬に渡った。
『バシ!』
『シュ!』
牧瀬の手から放たれたボールは、愛和リングを目指し、アーチを描く。
『シュパ!』
「きたーーー!!」
「牧瀬の3P---!!!」
「すっすいません。一瞬、マークはずしてしまいました。」
頭を下げる今村。
「まぁ、今のはしょうがねぇか。あっちが、巧かっただけだ。」
(一瞬の隙をつき、あんな鋭いパスと素早いシュートを打たれたら、納得せざるを得ないぜ・・・。)
「今村君、早くも1本目だよ。」にこり。
「ぐっ。」
(ちきしょう。絶対、この人をフリーにしてはダメだ!!)
新庄のブロックから、徳永のアシスト、牧瀬の3Pで、得点を決める。
博多のビッグ3が、静かに動き出す。
愛和 2
博多 3
続く。
愛知の星の活躍も楽しみです。
愛知の星とサポートする2人の2年生VS博多のビッグ3との対決です。
きっと、みんなが活躍すると思いますよ。