牧瀬から弾道の低い3Pが放たれた。
『ザシュ!』
大きな音を立てて、ネットを揺らす。
「強い!ここで、3Pを決めてきたーー!!」
「愛和にとっては、でかい3点だーー!!」
「とにかく2ゴール差は痛い!!」
残り2分。
第3Q以来となる4点差に開く。
愛和 77
博多 81
「5本目、決めたよ。」
嬉しそうな牧瀬。
「・・・。」
織田は、返す言葉がなかった。
(インサイドって決め付けていた俺のミスだ・・・。)
『ガシ!』
後ろから、織田の頭を掴む諸星。
「まぁ。気にするなって。言ったろ?お前には止められないってな。」
織田のミスを笑って許す。
「大さん・・・。」
「俺の動きにあわせろ。そしたら、ミスは帳消しにしてやる。」
と小声の諸星。
「はい。」
「翼!」
「えぇ。わかってますって。」
愛和の反撃。
織田が三度、牧瀬を抜きにかかる。
(だいぶ、焦っているようだね。)
「虎!シュートだ!残り時間も少ねぇ!!」
今村が大声で織田にシュートを促すと、博多選手は、一切にリングに集中した。
その瞬間を織田は見逃さなかった。
『ダン!』
叩きつけるようなバウンドパスが、諸星に供給される。
「やべっ!」
新庄も他の選手同様に、博多ゴールに視線を向けていた。
新庄から、離れた位置でボールを受け取ると、諸星は、ためらいもなく3Pシュートを放つ。
「おう!いつになくいい感じだ!」
『ザシュ!』
「凄いで!姉ちゃん!!再び1点差やーー!!」
「ここ1番の信頼度は、やはり他の選手とは比べ物にならないわね。」
「グッドーー!!んっ、ミステリアス!!んっ、違うな・・・。」
中村は意味不明なことをいっていた。
「虎!ナイスパスだ!さっきのミスはこれで帳消しだ!」
「大さん!ありがとうございます!」
「後輩のケツを拭くのは、先輩の役目だ!」
「おーー!大さん!いつになく格好いいっす!」
今村も感動。
(よし!俺も大さんの気持ちに応える!!)
再び、気合が漲る織田。
牧瀬と織田の1on1。
しつこい織田のディフェンス。
(ちぃ。こういうとき、PGのありがたみがわかるな。)
徳永は今村に抑えられ、新庄もまた、諸星のマークから外れていない。
バックビハインドで抜きにかかる。
「だ!」
「!!」
織田がボールに触れた。
「織田のスティール!」
「博多、ターンオーバーだ!!」
「えーと、えーっと、この試合5本目のスティールや!さすが、愛知のスティール王!!
もう誰にもとめられへんで!!」
「この最終局面にきて、PGの森田君がいないことが裏目に出たわね。
得点の能力は牧瀬君のほうが上でも、ボールのキープ力は森田君のほうが上!」
「終盤になればなるほど、PGの存在が大きくなりますからね。」
「あら。いいこというわね。」
「牧君や、深津君を見ていて、僕もそう思いました。
やはり、凄いPGがいるチームは強いです。」
そのままルーズボールを奪った織田。
ワンマン速攻で、博多ゴールに駆け上がる。
(くっ!ファウルしてでもとめなければ!!)
織田のあとを追いかける牧瀬。
後ろから、掴みにいくが届かない。
『ダムダム!』
織田のスピードが落ちる。
レイアップの体勢。
(届く!!)
牧瀬は飛んだ。
(予想通り!!)
口元が緩む織田。
(!!!)
『ヒョイ。』
織田は、肩越しにバックパスを放った。
(ん!!僕を引き付けるために、わざと追いつかせたのか!)
牧瀬が振り向くと、そこにはボールをリングに叩きつける寸前の諸星が舞っていた。
「ナイスパスだ!!虎!!」
『ドガァァァァ!!』
諸星のダンクが決まり、一瞬会場が静まり返る。
そして、一気に爆発する。
「逆転ーーーー!!!!」
「諸星のダンクで逆転だーー!!!」
「すげーーー!!!」
「なんていうレベルの高い試合なんだーー!!!」
「俺が走ってくるって、よくわかったな?」
「俺の動きをあわせろっていったのは、大さんですよ。」
「上出来だぜ!」
『パン!!』
2人はハイタッチを交わした。
「アンビリーバブルやーーー!!!」
「センセーーーション!!!」
「んっ、中村さん、なんやて?」
「センセーションです。彦一君のアンビリーバブルの真似ですよ!」
「ええやないですか!!それ!!」
「センセーションやーー!!わいも使わせてもらうで!」
「アンビリーバブルですーー!!僕も使っちゃいます!」
「ったく。叫べばいいってもんじゃないのよ!!」
諸星の3P、ダンクと連続得点で、ついに愛和が逆転をする。
残り1分、1ゴールを奪う最後の攻防戦が始まる。
愛和 82
博多 81
続く。
『ザシュ!』
大きな音を立てて、ネットを揺らす。
「強い!ここで、3Pを決めてきたーー!!」
「愛和にとっては、でかい3点だーー!!」
「とにかく2ゴール差は痛い!!」
残り2分。
第3Q以来となる4点差に開く。
愛和 77
博多 81
「5本目、決めたよ。」
嬉しそうな牧瀬。
「・・・。」
織田は、返す言葉がなかった。
(インサイドって決め付けていた俺のミスだ・・・。)
『ガシ!』
後ろから、織田の頭を掴む諸星。
「まぁ。気にするなって。言ったろ?お前には止められないってな。」
織田のミスを笑って許す。
「大さん・・・。」
「俺の動きにあわせろ。そしたら、ミスは帳消しにしてやる。」
と小声の諸星。
「はい。」
「翼!」
「えぇ。わかってますって。」
愛和の反撃。
織田が三度、牧瀬を抜きにかかる。
(だいぶ、焦っているようだね。)
「虎!シュートだ!残り時間も少ねぇ!!」
今村が大声で織田にシュートを促すと、博多選手は、一切にリングに集中した。
その瞬間を織田は見逃さなかった。
『ダン!』
叩きつけるようなバウンドパスが、諸星に供給される。
「やべっ!」
新庄も他の選手同様に、博多ゴールに視線を向けていた。
新庄から、離れた位置でボールを受け取ると、諸星は、ためらいもなく3Pシュートを放つ。
「おう!いつになくいい感じだ!」
『ザシュ!』
「凄いで!姉ちゃん!!再び1点差やーー!!」
「ここ1番の信頼度は、やはり他の選手とは比べ物にならないわね。」
「グッドーー!!んっ、ミステリアス!!んっ、違うな・・・。」
中村は意味不明なことをいっていた。
「虎!ナイスパスだ!さっきのミスはこれで帳消しだ!」
「大さん!ありがとうございます!」
「後輩のケツを拭くのは、先輩の役目だ!」
「おーー!大さん!いつになく格好いいっす!」
今村も感動。
(よし!俺も大さんの気持ちに応える!!)
再び、気合が漲る織田。
牧瀬と織田の1on1。
しつこい織田のディフェンス。
(ちぃ。こういうとき、PGのありがたみがわかるな。)
徳永は今村に抑えられ、新庄もまた、諸星のマークから外れていない。
バックビハインドで抜きにかかる。
「だ!」
「!!」
織田がボールに触れた。
「織田のスティール!」
「博多、ターンオーバーだ!!」
「えーと、えーっと、この試合5本目のスティールや!さすが、愛知のスティール王!!
もう誰にもとめられへんで!!」
「この最終局面にきて、PGの森田君がいないことが裏目に出たわね。
得点の能力は牧瀬君のほうが上でも、ボールのキープ力は森田君のほうが上!」
「終盤になればなるほど、PGの存在が大きくなりますからね。」
「あら。いいこというわね。」
「牧君や、深津君を見ていて、僕もそう思いました。
やはり、凄いPGがいるチームは強いです。」
そのままルーズボールを奪った織田。
ワンマン速攻で、博多ゴールに駆け上がる。
(くっ!ファウルしてでもとめなければ!!)
織田のあとを追いかける牧瀬。
後ろから、掴みにいくが届かない。
『ダムダム!』
織田のスピードが落ちる。
レイアップの体勢。
(届く!!)
牧瀬は飛んだ。
(予想通り!!)
口元が緩む織田。
(!!!)
『ヒョイ。』
織田は、肩越しにバックパスを放った。
(ん!!僕を引き付けるために、わざと追いつかせたのか!)
牧瀬が振り向くと、そこにはボールをリングに叩きつける寸前の諸星が舞っていた。
「ナイスパスだ!!虎!!」
『ドガァァァァ!!』
諸星のダンクが決まり、一瞬会場が静まり返る。
そして、一気に爆発する。
「逆転ーーーー!!!!」
「諸星のダンクで逆転だーー!!!」
「すげーーー!!!」
「なんていうレベルの高い試合なんだーー!!!」
「俺が走ってくるって、よくわかったな?」
「俺の動きをあわせろっていったのは、大さんですよ。」
「上出来だぜ!」
『パン!!』
2人はハイタッチを交わした。
「アンビリーバブルやーーー!!!」
「センセーーーション!!!」
「んっ、中村さん、なんやて?」
「センセーションです。彦一君のアンビリーバブルの真似ですよ!」
「ええやないですか!!それ!!」
「センセーションやーー!!わいも使わせてもらうで!」
「アンビリーバブルですーー!!僕も使っちゃいます!」
「ったく。叫べばいいってもんじゃないのよ!!」
諸星の3P、ダンクと連続得点で、ついに愛和が逆転をする。
残り1分、1ゴールを奪う最後の攻防戦が始まる。
愛和 82
博多 81
続く。
愛知の星、うっかりやさんだけど、頼れますね。
試合の結果もきになります。
次って、もしかして。
ふ、藤真さん!?
ならば3位決定戦で愛和VS海南の方が盛り上がるかなと…
いや、そうなると決勝が山王VS博多になり…それはそれで山王○勝だろうと…
最終的には力関係がハッキリする感じの展開が描けたら最高ですね
日食見れたんですね!
私は、ニュースでくらいしか見れませんでした。晴れてたら、見えたと思うんですけどね。
次章に『あの人』出てきます。
軽く期待していてください。
さくらさん
独り言にしては、すっ鋭い!!!
私の頭の中を見られているような・・・。
う~ん、ちょっと変化球を投げなければと思う今日この頃です。