うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#173 【田岡の構想】

2009-08-18 | #08 高校 新体制編
陵南の練習。

ハーフの5on5が行われている。

レギュラーチームは、仙道、山岡、福田、1年生上杉と黒川であった。


第2ラウンド開始早々の黒川のアシストとシュートブロック。

(いいぞ、大蔵!でも、俺だって負けないよ!!)


(次は、上杉ですか。)

田岡に目をやる仙道。


『コク。』

田岡がうなずいた。


悟った福田は、大きく外に開いた。


上杉のマークは越野。

(キャプテンが1年にスタメン取られるわけにはいかねぇんだよ!)

激しいディフェンス。

だが、上杉はその激しさを利用する。

Vカット、すかさずクルッと回転し、再びゴール下へ走りこむ。


「やべっ!!」


その一瞬を見逃さない仙道。

ゴール下に高いパスを放つ。



「高い!!」

「仙道さん!そりゃパスミスやで!!」



(取れるよな?)

にやっと笑う仙道。



『バン。』


『バス!』


上杉はリングの真横に飛んできたボールを片手で触れ、そのままティップで押し込んだ。



「うぉーーー!!凄いで、空斗!!」

「普段の練習では、あんなプレー一切見せていなかったが・・・。
仙道によって、引き出されたということか。」



(ほぉー。少し高いかなって思ったけど、触れられたか。いい跳躍だ。)

と仙道。


(さすが、仙道さん。スピード、高さ、タイミング、どれも完璧なパスだ。
でも・・・、実はもう少し高くても取れるんですよ。)

上杉は、仙道に笑いかけた。


「ん!?あっ、そういうこと。」

何かを悟った仙道も笑い返した。



その後、上杉をマークする越野も上級生の意地を見せた。

菅平も得意のジャンプシュートを確実に沈めた。



「よし!いいぞ!いい感じだ!」

(上杉と黒川の加入は、チームの底上げだけじゃない。
スタメンを守ろうと、上級生も以前より、練習に対する集中力や吸収力が増した。
全国制覇!いよいよ、現実味がおびてきたぞ!!)

「仙道、ラストプレーだ。」

「はい。」



(ちょっと、試してみるかな。)

仙道のドライブ、上杉めがけて、柔らかいパスを放つ。



「さっきより高い!!」

「それはあきまへんて!!」



ボールは、リングの上を超えている。



「ナイスパスです!!」

ボールに飛び掛る上杉。



「うっそ!!」

「まっまさか!!」

「危ないでーーー!!!」



『ガン!!!』



「!!」

「なっ!!」

「バカ!!」



「まいったなー。」にこっ。



『ギシギシギシ・・・。』



リングには、黒川と福田がぶら下がっていた。

上杉は、ゴール下で尻餅をついている。



「福田さん!大蔵!今のは俺へのパスですって!!」

「俺だろ!ゴール下へのパスは、全部俺のです!!」

「いや、獲ったやつのもんだ!だから、俺のだ!!」



仙道が放ったパス。

3方向から、福田、黒川、上杉が飛びついた。

まず、最初に黒川と接触した上杉が吹っ飛ばされる。

黒川がキャッチしたボールを、福田が力づくで自分に引き寄せ、リングに叩きつけた。



「ったく!バカものたちが。」

(フリーオフェンスの上杉は、好き勝手動きすぎ。
黒川はゴール下のパスは全て自分のものだと勘違いしている。
ボールへの臭覚が強い福田は、気が付くとボールに飛びついている。
まずは、役割を与えることから始めなければならんか・・・。)



(もし、福田と黒川の邪魔が入らなければ、上杉のやつ、決めていただろう・・・。)

と越野。



(見えたで。見えてしもうた。陵南が全国の頂点に立つ日が・・・。)

「彦一、お前、何泣いてるんだ??」

「泣かずにはいられまへんって・・・。」



「あの3人一緒に出すのは、ちょっと難しそうだな。」

(はまれば、この上なく強そうだけど・・・。)

仙道は、一人笑っていた。








続く。


2 コメント

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お疲れ様です (ちな)
2009-08-18 17:14:39
この強さは陵南の一人勝ちじゃないですか?
田岡監督の妄想通り!?
海南の常勝もピンチかも
おはようございます (うまだんく)
2009-08-19 08:07:13
ちなさん

はい。陵南最強です。
俺的に仙道さん好きなんで、是非勝たせてあげたい!!
うまだんくの妄想どおりです(笑)