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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#242 【最後の勝負】

2009-12-14 | #09 湘北 県予選編
残り27秒


陵南 98
湘北 95




桜木が、湘北の勝利を信じ、かっさらったボールを流川が受け取った。


流川対ゴール下の黒川・福田・仙道。



流川の素早いオフェンス。


立ちふさがる黒い岩。

黒川大蔵。



『シュ!』



シュートフェイク。



「!!!」

わずかに反応する黒川の右を、雷の如く瞬時に抜く。



(一人!)



襲い掛かる執着心。

福田吉兆。



左足を軸に、バックロールからフェイダウェイ。

福田が、チェックに跳ぶ。


『グッ!』



『キュッ!』



軸足を残し、重心をかがめ、ステップイン。

空中で舞う福田と流川の体が交差する。


「!!!」

疾風の如く、福田を交わす。



(二人!)



迎え撃つ最後の砦。

仙道彰。



(来い!!)


(センドー!!)



『キュ!』



『ダン!!』



跳ぶ流川。



『ダン!』



仙道もファウルをケアしながら、ボールを奪いかかる。


そのとき、更に黒い影が、流川に飛び掛る。




「黒川だーー!!」

「二人がかりで止めに来たーー!!」




だが、冷静な流川。

予想通りと、ボールを掴む。



(スナップシュートか!)



「!!!」



「!!」



『キュッッ!』



だが、仙道の予想と異なり、めいっぱいの力でボールをコートに投げつけた。



『バン!!!』



「なっ!!!」


「なにぃーー!!」


「パスだとーー!!」



「聞こえたぜ!耳障りな音が!!」



「上出来だ!!」



ボールの向かう先にいたのは、紛れもなく桜木花道であった。

ルーズボールを拾うため、果敢にコート外に飛び込んだ桜木は、激しく床に倒れこんだ。

だが、迅速にコートに復帰。

それが、丁度、流川が福田を交わし、仙道と黒川のブロックに立ち向かう瞬間であった。

流川と陵南インサイドの攻防に、選手はもちろん、観客もまた、
コートに戻っていた桜木の存在に気付いてはいなかった。


だが、流川は気付いていた。


いや、待っていた。


そのために、十分に3人のビッグマンを引き寄せていたのであった。


なぜ、誰も気付かなかった桜木の存在に、攻防戦の真っ只中の流川が気付いたのか?



音。



それは、桜木のバッシュの音だった。



桜木のバッシュの音が、流川に桜木の場所を教えた。


雑音飛び交うコートの中で、流川が桜木のバッシュ音を本当に聞きわけられたかどうかはわからない。

だが、桜木はそこにいた。

流川もいると確信して、投げた。

通じ合う2人、信じ合う2人が、もたらしたキセキであった。




『バチィン!!』



フリースローライン45°。


桜木が最も得意とするポジションで、受け取った。


膝を優しく曲げ、ボールに左手を添える。


伸びる上半身。



(よし!)



「!!!!」



「さっ桜木さん!!」

と柳が叫ぶ。



桜木の体が完全に伸びきる瞬間。


シュートコースを覆う影が、瞬時に視界に入った。



「うっ上杉!!」


「空斗!!!」




「よく反応した!!」

と拳を握る田岡。




リバウンド争いに参戦しなかった上杉は、桜木の動きをわずかに捉えていた。

完璧なまでのシュートブロックのタイミング。



(ファウルでもいいから、止めるんだーーーー!!!)



だが、桜木は冷静であった。



「ふん。お見通しだ。」



桜木もまた、上杉の動きを感覚で捉えていたのであった。

まさしく野生の勘。



『ダム!』



桜木は、冷静にワンドリで、空中を跳ぶ上杉を交わし、綺麗なジャンプシュートを放つ。



逆転に望みをつなぐ、湘北の想いを乗せたシュートは、綺麗なアーチを描きながら、リングに向かった。



(決まった!!)



『シュパ!』



「よっしゃーー!!見たか!!陵南!!!」

と桜木が叫ぶ。




「キターーー!!」

「桜木のジャンパーだ!!!」

「1点差!!!」

「まだわからない!!!」




「桜木くーーーん!!」

晴子は涙を流している。


『グッ!!』

立ち上がる安西は、両手の拳を握り締めている。


ベンチで座っているものなど誰もいない。


白田は、持っていた氷を高く上げている。




「流川君と桜木君が、陵南の壁を打ち破った・・・。」

中村の眼にはうっすら涙が溜まっている。


「結末が全く予想できないわ・・・。」

弥生のペンが止まる。

「あと、21秒・・・。」

「21秒で全てが決着する・・・。」




「流川・・・。桜木・・・。」

険しい表情で、コートを見つめる田岡。


「仙道さん・・・。そうや!こういうときこそ、応援や!!みんな応援や!!」


「リョ!リョ!リョーナン!!リョ!リョ!リョーナン!!」




陵南ベンチから始まった陵南コールは、会場全体を巻き込み、陵南コールで体育館を染めた。




「なっなんだよ。陵南ばかり応援しやがって。」

と野間。

「なんだかんだで、IH優勝校が、予選で負けるわけにはいかないのさ。
結局は、みんな陵南の勝利を願っている。」

と水戸。

「くそう!!」

大楠が悔しがる。

「いくしかないぜ!!ジャジャーーーン!!」

高宮は、足元から1.5Lペットボトルのコーラを取り出した。

「全国まではと思っていたが、いまいくしかない!!いくぜ!!!」

「なっ!!」

「そっそれは!!」

「まっまさか!!」


『グビグビグビッ!』


そういうと高宮は、一気にコーラを飲み始めた。


「残り20秒で飲めるのか!?」

と驚く新庄。

「お前、アホだろ!?今から飲んだって・・・。」

三井がつぶやく。


「高宮は、ほっておいて!!応援だ!!」

「ショーホク!!ショーホク!!ショーホク!!」




大楠らが始めた湘北コールは、波のように観客席を飲み込んでいく。

気付くと体育館は、再び陵南と湘北の2つの色に分かれていた。


「リョーナン!!リョーナン!!リョーナン!!リョーナン!!」

「ショーホク!!ショーホク!!ショーホク!!ショーホク!!」

「リョーナン!!リョーナン!!リョーナン!!リョーナン!!」

「ショーホク!!ショーホク!!ショーホク!!ショーホク!!」




湘北ベンチ。

「気がついたようですね。」

安西がつぶやいた。

「気がついた?」

彩子が尋ねる。

「桜木君が気付かせてくれたようです。さっきのタイムアウトで。」

晴子、彩子は少し考え、思い出した。

「・・・。あっ!!」

「バッシュの音!」

「そうです。音が聞けるくらい周囲の状況を把握しなさいという桜木君なりのヒントだったのです。」

「あのこが・・・、流川のためにね・・・。」

「桜木君も流川君のこと心配してたんですね。」


「パスに必要な要素は、練習から生まれる精度、経験から導かれる予測、
そして、視野や聴力といった周囲の状況を把握できる感覚です。」

「流川は、先生や桜木花道のヒントで、視野や聴力に気がつくことができた!」

「桜木先輩は、わざと気付かせるようにあんなことをやったのか!」

と白田。

「桜木花道は、精度や予測は全くないけど、感覚だけは鋭い。反対に流川は、精度と予測だけに頼っていた。
真逆な2人だけど、本当に通じ合っているのかもしれないわね。」

「これで、流川君は仙道さんと同じようなパスが出せるようになったということでしょうか?」

「少なくても、近づけたはずです。」




そのころ、コートでは・・・。



(流川のやつ、気付いたようだな。)

「最後の勝負だ。」

仙道がつぶやいた。



残り21秒

陵南 98
湘北 97








続く。


4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山口)
2009-12-14 15:00:54
更新お疲れ様です。

やばい...マジはやく結果がしりたい★

あと20秒で流川と桜木のコンビプレーで、仙道を超えたという、ビッグプレーがみたいです><

返信する
Unknown (肉丸)
2009-12-14 19:18:17
うまさぁん、残り21秒じゃストーリングされて終わりじゃないすか
返信する
もうすぐ決着 (とも)
2009-12-15 22:21:45
いつも楽しみにしています
頑張って下さい。
返信する
おはようございます (うまだんく)
2009-12-16 07:06:28
山口さん

21秒・・・。
短いようで長い時間になりますよ!
ビッグプレー炸裂させます!!


肉丸さん

その通りですね。
俺でもそうします。たぶん、田岡もその考えですよね。
ちょっと失敗したかな(苦笑)

ともさん

コメントありがとうございます。
応援ありがとうございます。
寒くなってきましたが、朝早くから頑張りますよ!!
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