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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#243 【2年から3年へ】

2009-12-16 | #09 湘北 県予選編
残り21秒

陵南 98
湘北 97




「大蔵!」


『バス!』


黒川から、素早くコートにボールが投げ入れられる。




「仙道さーーーん!!」

「仙道!いけーーー!!」

「いや、キープだ!!ボールを回すんだーーー!時間を使え!!」

(しまったぁ!植草を入れるべきだった!!)

と渋い表情を見せる田岡。

「大丈夫です。仙道に任せておけば。」

植草は、微笑みながら田岡にいった。




(そうはさせるかよ!)


(てめーはそんなことはしねぇ。)



『キュッ!』


仙道は、急ストップをした。



『ザッ!』


『キュ!』



「きやがれ!センドー!!」

「いいから、足を引っ張るな。ド素人!」

「うるせー。お前こそな!キツネ!!」




「ダブルチームだ!!」

「仙道に、流川と桜木だーーー!!!」

「湘北が最後の賭けに出たーー!!」




「ふっ。死ぬほど練習してきたか!」


「もちろんだ!」

「てめーを倒すため!」



「流川と花道が、仙道を抑える!!俺たちは、4人を抑えるぞ!!
足を動かせ!!ぜってー隙を見せるな!!」

「はい!!」

柳と角田が、気合を込める。




「流川!!!」

「桜木君!!!」

「先輩!!」


「あのこたちが、指示もなく、協力するなんて。」

と彩子。


「今日は、止められるはず!!」

(絶対に!!)

晴子に、陵南との練習試合の記憶が蘇る。


(流川君。桜木君。自分を信じなさい。)

安西の瞳は、光り輝いていた。




「仙道!頼んだぞ!!」

「湘北!止めろ!!」

「仙道さーーん!!」

「流川!守れーーー!!」

「仙道を止めろ!桜木!!」

「キープだ!仙道!!」


会場全体が、3人の男を見守る。




『ダムダム!!』



『キュッキュ!』



『キュ!』



『ダム!』



流川と桜木が、仙道の動きに食らいつく。

進路方向を塞ぎ、パスコースを塞ぐ。


今にも崩れ落ちそうな流川は、最後の力を振り絞る。


桜木は、眼を見開き、両手を大きく開き、懸命のディフェンスを見せる。


仙道は、ダブルチームに攻め倦むもボールを確実にキープしている。


流川の呼吸が激しく乱れる。


桜木の大粒の汗が舞い散る。


仙道の顔に、真剣さと楽しさが垣間見れる。



8秒バイオレーションまで、残り半分。


試合残り時間17秒。



「仙道さん!こっち!!」

山岡が呼ぶ。


『キュ!』


「パスはぜってー通さねぇ!!」

宮城が素早く動き、コースを塞ぐ。



「仙道!!」

福田が、ハーフライン上で呼ぶが、パスコースは桜木の体によって、塞がれている。



『キュ!!』


(ぜってー抜かせねーぞ!!)



『キュッキュ!』


(センドー!お前を倒して、日本一になる!!)



『ダムダム!!』


(手強いな。)



その瞬間。



仙道が、本日1番鋭いフロントチェンジを繰り出した。


自身の足首も悲鳴を上げる。


強く叩きつけられるボールが、激しく弾む。



『ダム!』



(やっ!!)



「!!」




「流川ぁ!!!」


「流川君!!!」




『ダム!』



仙道が流川の横を抜きにかかる。


対応の出来ない流川の膝が崩れる。


仙道の速い1歩めが、倒れ掛ける流川に追い討ちをかける。


桜木は、カバーに入るが間に合わない。



『ダムダム!!』


仙道の2歩めが、崩れる流川に並びかけた。



(またか!!)



倒れかける流川は、真横を通過する仙道の足元を見た。



そのとき。



走馬灯のように思い出された言葉。



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<<回想>>


「俺は、年が明ければまたアメリカだ。だが、選抜には必ず戻ってくる。
そしたら、また勝負してやる。神や仙道を倒して、勝ちあがって来い!」


「仙道君や沢北君のように、オフェンスでもディフェンスでもチームを勝利に導いてこそ、
本当のエースですよ。流川君。」


「仙道君を止め、仙道君以上の得点、沢北君を止め、沢北君以上の得点を奪い、
日本一になったら、流川君を日本一の高校生プレイヤーだと認めます。」


「流川君、最後まで、やり遂げなさい。」


「おい!キツネ!もう足を引っ張るなよ!」


「根性見せやがれ!!」


-----------------------------------------------------------------------



そして、聞こえるあの男の声。



「日本一は戯言か!!!」



その言葉に、流川が反応する。



「戯言じゃねーーよ!!」



崩れる流川。



その横を突き抜ける仙道。



流川は、懸命に腕を伸ばした。



「!!!」



『チィ!』



それは、倒れる流川の指先が、わずかにボールに触れた音だった。



「なっ!!!」

驚く仙道。



『ドガ!』


流川が倒れこむ。



ボールが仙道の手から逃げる。



「でかしたぞ!流川ぁーーー!!!」 




「流川君が、倒れこみながら、仙道君のドリブルをスティールした!!」

「いや、まだよ!」




「わぁぁーーー!!」

「うぉぉぉーーー!!」

地鳴りのような声援で包まれるコート。




ボールは、ルーズボールとなって転がる。


『キュ!』



「まだだ!」


仙道が、ボールを掴みに行く。



『ダンッ!』



「どけー!!センドー!!」


桜木が、再びダイブを見せる。



「!!!」


一瞬の躊躇を見せる仙道。



そして。



『バシィ!!』



『ゴン!!』



『キュッ!』



桜木は、コートに膝を激しくぶつけながらもボールをしっかりと両手でキャッチした。




「うぉぉぉぉーー!!」

「湘北の凸凹コンビが、仙道から、ボールを奪いやがったーー!!!」

「わぁぁぁーー!!」

「逆転のチャーーーンス!!」




「いけーーーーー!!ショーーーーホク!!」

必死の声援を送る観客席の三井ら。



『グビグビグビッ!』

(久々だから、かなりきつい・・・。)

高宮も必死にコーラを飲む。




「戻れーーー!!!山岡!!上杉!!戻れーーー!!」

田岡が、腕を回し、大声を上げる。

「戻るんや!!みんな、戻るんや!!」




『キュッキュ!!』



戻る陵南。



「走れーー!!前だ!!走れーー!!」



『キュ!』



駆け上がる湘北。



「こっちだ!花道!!」

「リョーちん!!任せたぁ!!!」

花道は、倒れている体勢から、宮城にパスを放った。



『バス!!』


「お前らは、そこで休んでろ!!!」




「宮城にボールが渡ったーーー!!!」

「湘北の速攻ーーー!!!」




「リョータ!!」


「宮城さん!!!」


「宮城君!!!」


彩子が、晴子が、安西が、宮城を声援で後押しする。




2年生コンビが、奪い取ったボールが、3年生キャプテン宮城に渡った。



(お前らの想い、確かに受け取ったぜ!!)




試合残り時間12秒

陵南 98
湘北 97






続く。


3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (山口)
2009-12-16 08:43:44
更新お疲れ様です★

遂に仙道をとめましたね♪

宮城が「お前らは、そこで休んでろ!!!」は痺れました><

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Unknown (スラダン好き)
2009-12-16 22:10:00
いつも楽しみにしてます
返信する
おはようございます (うまだんく)
2009-12-17 07:07:14
山口さん

流川一人、桜木一人では、仙道はまだ止められない存在とし、二人がかりで止めさせてもらいました。
これから、宮城が活躍?します。


スラダン好きさん

コメントありがとうございます。
楽しみを奪わないように、更新していきます!
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