うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#28 【weak point】

2008-12-27 | #02 翔陽 選抜編
翔陽 2
海南 2




翔陽のオフェンス。

藤真からハイポの花形、ローポの永野へと流れるようにボールが渡り、得点を追加。




「さすがに、翔陽はでかいな。海南は、そんなに大きくないチームだ。高さのバスケをされると喰われるかもしれんな。」

「ええ、田岡さん。翔陽の藤真さん、花形さんのホットライン、要チェックですね。」

「誰が、田岡さんだ。監督といえ、監督と!」

「ノリですって。もう・・・。」

先ほど、試合を終えた陵南選手が、赤木たちのすぐそばの観客席に座る。



「田岡監督!おめでとうございます。みんなもお疲れ様。いい試合だったぞ。」

「おめでとうは、優勝してからにしてくれ。」

声をかける魚住に、田岡が微笑む。



「ん!?越野、仙道と福田は?」

「帰りましたよ。」

「まったく、自分勝手なやつらだ。」

怒りを通り越して、呆れ顔の田岡に彦一がフォローをいれる。


「お2人は、体育館ですよ。練習するっていってはりました。」

「・・・、そういうことなら・・・。まぁ、よしとするか・・・。」

田岡は納得いかない様子。



「彦一、宮城たちは?」

「宮城さんたちも、一足お先に帰りましたよ。」

「何!?試合を観戦するのも、練習のうちだと言っておいたのに。
あのバカたれどもは。宮城もキャプテンのくせに帰ったのか。」

「ええ。ただ、安西監督も帰りはりましたよ。」

「何!?安西先生も!?ん・・・、そういうことなら・・・。まぁ、よしとするか・・・。」

田岡同様、赤木も納得のいかない様子。


(安西先生、なぜ?WHY?)




「わぁぁーーーー!!」

歓声があがる。




「ん!?」

観客席の赤木らがコートに目を向ける。




『ガシ!』


神のスクリーンに藤真は身動きが取れない。

再び、牧と長谷川の1on1。


(くそっ!)



『キュ!』


だが、今度は簡単には抜かれない。



『キュッ!』


(そう簡単に牧さんは止められねぇよ。)


清田が牧を見て思う。



(ほらな。)


牧が長谷川を抜く。


(ぐっ!)



『ドン!』



思わず、長谷川は抜かれ際に牧を押してしまった。


にやっと笑う牧。



笛がなる。



『ピィーーー!!』


「青#6!プッシング!」



「ドンマイ、一志!ファウル抑えていこう。」

「あぁ。すまん・・・。」

藤真が声をかける。


(やはり、一志のところを狙っているのか・・・。)




再び、海南のオフェンス。

清田から神にボールが渡る。




「神の3Pかーー!」

「打てーーーー!!」




『キュ!』


(速い!)


長谷川がシュートチェックに跳ぶ。


だが、フェイク。


神は冷静にワンドリから、一歩踏み込み、ミドルシュートを決めた。



「ナイッシュ、神さん!」



(俺のところを狙っている・・・。)


「一志、気にするな。抜かれてもかまわん。後ろには俺たちがいるんだ。信頼して当たっていけ。」

花形らが声をかける。

長谷川は、花形、高野、永野を見渡し、小さくうなずいた。




翔陽 4
海南 4




「清田!」

牧が清田に指示。

親指を立てて、藤真をさした。


「OKっす!」



『キュ!』




「おっ、海南が動いたな。いつもより早い対応だ。」

「藤真に清田がボックスワンか・・・、翔陽の高さに対抗するためには、ゾーンが絶対だ。
だが、一般的なゾーンでは藤真がフリーになってしまい、結局は、4人のビッグマンをうまく使われてしまう。
藤真へのボックスワンは、当然の作戦といっていいな。」

「清田でとめられますかね?牧のほうがいいんじゃないですか?」

「確かに清田じゃ藤真を完璧に抑えられるとは思えんが、4人のビッグマンに対抗するためには、
サイズ、パワーは少しでもあるほうがいい。現時点では、牧がゾーンの一角を担うほうが望ましいな。
それに・・・。」

「それに?」

「俺は、海南にとっては藤真よりも花形のほうがやっかいだと思っている。高頭も牧もそう思っているかもしれないな。」

田岡や越野らが、海南のディフェンスを分析している。



(牧さんに任せられた以上、ぜってー藤真をとめる!)


(牧!引きずり出してやるさ。)



藤真が清田に1on1をしかける。



『キュッキュ!』


『ダム』


(いいディフェンスしてるな。だが、まだまだだ。)



『シュン!』



清田の顔面を掠めるような鋭いパスが、藤真からノールックで放たれた。



(!!!)



驚いた清田がボールの軌道を追うとそこには、牧、神を背中で押さえ、花形がハイポストでボールをキャッチしていた。


花形はそのままノールックでゴール下の高野にボールを放り込む。



『ザシュ!』



武藤の上から、高野が決める。


「よし!」




翔陽 6
海南 4




(翔陽は徹底的にゴール下で攻める作戦か。だが、海南も一歩も引かないぜ。)



海南のゴール下というウィークポイントをつく翔陽のオフェンス。

一方、執拗に長谷川を攻め立てる海南のオフェンス。

お互いが確実に点に結び付けていたが、ここで翔陽に予想外のトラブルが発生する。




翔陽 10
海南 8







続く。