山王 67
湘北 63
流川の速攻からの3Pジャンプシュートが決まった。
「4点差だーーー!!」
「5点の壁を流川が打ち崩したーー!!!」
沢北が思い出す。
----------------------------------------------
「全て決めてやる。」
-----------------------------------------------
流川が沢北に言い放ち、かき消された言葉。
「どうやら、口だけじゃないようだな。」
「ったりめーだ。」
第4Qも5分が経過している。
試合終了まであと5分。
山王にとって、4連覇がかかった試合。
湘北にとって、夢にまでみた全国制覇がかかった試合。
「流川君・・・。」
ベンチの晴子はタオルを握り締め、涙を浮かべている。
「1番。」
加藤が不意にナンバープレーを指示した。
(1番!)
福原が一気に外に開く。
白田が一瞬遅れた。
そこにボール。
(ここで負けたら、俺は何のために秋田に来たんだ!)
福原と白田の1on1。
高さでは白田。
横では圧倒的に福原。
『キュッキュッキュ!』
左右に揺さぶる。
『ダム!』
白田を交わす。
(いれさせるか!!!!!)
だが、白田も負けじと後ろから強いプレッシャーを与えた。
『シュ!』
福原のシュート。
体が流れる。
『ガッガン!』
わずかにリングに嫌われた。
「!!」
『ガシ!』
『ガシ!』
ゴール下の攻防。
桜木と河田のスクリーンアウト。
そこに、沢北も参戦する。
3つの体に滴る大粒の汗が、体育館のライトで眩く光っている。
『ダン!』
『タン。』
汗が弾け跳ぶ。
桜木、河田、沢北がボールに跳びかかった。
「ふぁーーー!!」
「とぉーー!!!」
「おらーーーー!!」
『バッチーーン!!』
ボールを奪ったのは。
「さっ桜木君!!」
晴子の瞳から涙がこぼれる。
「俺のボールだ!誰にも渡さねぇ!!」
顔を上げる桜木。
跳び込んできた光景。
そこには、河田と沢北の隙間から、走っている流川の姿が見えた。
『ビュン!』
「外したら、只じゃすまねぇぞ!!」
オーバーハンドで勢い良く投げる桜木。
その先には、もちろん流川がいた。
「しまった!!」
「流川!!!」
流川のワンマン速攻。
『パシ!!』
最後の力を振り絞るような流川の走り。
『ダムダム!!』
セーフティーの加藤を物ともしない力強いドリブル。
「外すか。」
『タン!』
「どあほう!」
『ドガァ!!』
流川のダンクシュートが静かに炸裂した。
「流川が決めたーー!!!」
「ついに2点差だーー!!!」
「湘北がついに!ついに!!!」
「すげーー展開だ!!!」
「限界に近いんやったら、ダンクなんてせんでええのに・・・。」
「湘北にも、自分にも、勢いつける2点をたたき出したんだ。
俺でもそうしたさ。」
と仙道。
「・・・。」にっ。
桜木が笑う。
「・・・。」ふっ。
流川が笑う。
目線があう2人。
『プイ。』
即座に顔を横に振った。
「小坊主!丸男!どうだ、てめーらをぶっ倒す、天才桜木のリバウンド&アシストだーー!!!
ハッハッハ!!」
山王 67
湘北 65
「あと2点。」
「ナイスランだ。流川。」
「うす。」
「柳、白田、花道!最後の力、搾り出せや!」
「おう!」
「はい!」
最大13点差。
2点差まで詰め寄った湘北。
再び、キセキが起こるのか。
『ビィーーー!!』
「おぉぉーー!!」
「リードしている山王がタイムアウトを取ったーー!!!」
「山王が追い詰められている!!」
「また見られるかもしれないぞ!」
「湘北の奇跡の逆転劇を!!!」
会場は、山王の4連覇よりも、湘北の逆転優勝への期待のほうが大きくなっていた。
山王ベンチに向かう沢北と福原。
「沢北さん、すいません。」
「過ぎたことは仕方がない。ミスは自分でカバーしろ。それが山王のバスケだ。」
「はい。」
(シュートは完璧だった・・・。)
『ゾクッ。』
(白田の気迫を背筋に感じたんだ・・・。)
「いいぞ!」
「OK!OK!」
「ナイッシュ!流川君!!」
「いいぞ!桜木!!」
湘北ベンチは歓喜に沸いていた。
「あと1本だ!あと1本で・・・。」
「ん!?どうした、リョーちん!?」
「なっなんでもねぇよ!」
今にも溢れそうな想い。
宮城は、眼をこすった。
その光景を見ていた選手たち。
心の奥のほうで微笑むのであった。
「オヤジ!一言ねぇのか?」
「ここまできたら、何もいうことはありませんが・・・。」
安西の口に意識を集中させる。
「自分たちを信じなさい。そして・・・。」
「俺たちは強い!!!!」
湘北ベンチの全員が口を揃えて叫んだ。
「ほっほっほ。」
一方、山王ベンチ。
「悪いが、1度切らせてもらった。」
「ええ、いいタイミングです。」
「それにしても、本当にしぶといチームだな。さすがの私も胃が痛むぞ。ははははっ。」
堂本の高らかな笑い声に、選手たちは、少しだけ和んだ。
そして、堂本が口を開く。
「加藤、ボールは沢北に回せ。柳葉は柳を走らせるな。走り出す瞬間を封じろ。
福原は、白田のディフェンスに集中。桜木は何をするかわからん。河田、眼を離すなよ。
そして、沢北・・・。置き土産を残していくなよ。」
「負ける気はありません。」
指示を聞いた5名の選手。
各々が、吹っ切れた表情をしていた。
山王 67
湘北 65
続く。
湘北 63
流川の速攻からの3Pジャンプシュートが決まった。
「4点差だーーー!!」
「5点の壁を流川が打ち崩したーー!!!」
沢北が思い出す。
----------------------------------------------
「全て決めてやる。」
-----------------------------------------------
流川が沢北に言い放ち、かき消された言葉。
「どうやら、口だけじゃないようだな。」
「ったりめーだ。」
第4Qも5分が経過している。
試合終了まであと5分。
山王にとって、4連覇がかかった試合。
湘北にとって、夢にまでみた全国制覇がかかった試合。
「流川君・・・。」
ベンチの晴子はタオルを握り締め、涙を浮かべている。
「1番。」
加藤が不意にナンバープレーを指示した。
(1番!)
福原が一気に外に開く。
白田が一瞬遅れた。
そこにボール。
(ここで負けたら、俺は何のために秋田に来たんだ!)
福原と白田の1on1。
高さでは白田。
横では圧倒的に福原。
『キュッキュッキュ!』
左右に揺さぶる。
『ダム!』
白田を交わす。
(いれさせるか!!!!!)
だが、白田も負けじと後ろから強いプレッシャーを与えた。
『シュ!』
福原のシュート。
体が流れる。
『ガッガン!』
わずかにリングに嫌われた。
「!!」
『ガシ!』
『ガシ!』
ゴール下の攻防。
桜木と河田のスクリーンアウト。
そこに、沢北も参戦する。
3つの体に滴る大粒の汗が、体育館のライトで眩く光っている。
『ダン!』
『タン。』
汗が弾け跳ぶ。
桜木、河田、沢北がボールに跳びかかった。
「ふぁーーー!!」
「とぉーー!!!」
「おらーーーー!!」
『バッチーーン!!』
ボールを奪ったのは。
「さっ桜木君!!」
晴子の瞳から涙がこぼれる。
「俺のボールだ!誰にも渡さねぇ!!」
顔を上げる桜木。
跳び込んできた光景。
そこには、河田と沢北の隙間から、走っている流川の姿が見えた。
『ビュン!』
「外したら、只じゃすまねぇぞ!!」
オーバーハンドで勢い良く投げる桜木。
その先には、もちろん流川がいた。
「しまった!!」
「流川!!!」
流川のワンマン速攻。
『パシ!!』
最後の力を振り絞るような流川の走り。
『ダムダム!!』
セーフティーの加藤を物ともしない力強いドリブル。
「外すか。」
『タン!』
「どあほう!」
『ドガァ!!』
流川のダンクシュートが静かに炸裂した。
「流川が決めたーー!!!」
「ついに2点差だーー!!!」
「湘北がついに!ついに!!!」
「すげーー展開だ!!!」
「限界に近いんやったら、ダンクなんてせんでええのに・・・。」
「湘北にも、自分にも、勢いつける2点をたたき出したんだ。
俺でもそうしたさ。」
と仙道。
「・・・。」にっ。
桜木が笑う。
「・・・。」ふっ。
流川が笑う。
目線があう2人。
『プイ。』
即座に顔を横に振った。
「小坊主!丸男!どうだ、てめーらをぶっ倒す、天才桜木のリバウンド&アシストだーー!!!
ハッハッハ!!」
山王 67
湘北 65
「あと2点。」
「ナイスランだ。流川。」
「うす。」
「柳、白田、花道!最後の力、搾り出せや!」
「おう!」
「はい!」
最大13点差。
2点差まで詰め寄った湘北。
再び、キセキが起こるのか。
『ビィーーー!!』
「おぉぉーー!!」
「リードしている山王がタイムアウトを取ったーー!!!」
「山王が追い詰められている!!」
「また見られるかもしれないぞ!」
「湘北の奇跡の逆転劇を!!!」
会場は、山王の4連覇よりも、湘北の逆転優勝への期待のほうが大きくなっていた。
山王ベンチに向かう沢北と福原。
「沢北さん、すいません。」
「過ぎたことは仕方がない。ミスは自分でカバーしろ。それが山王のバスケだ。」
「はい。」
(シュートは完璧だった・・・。)
『ゾクッ。』
(白田の気迫を背筋に感じたんだ・・・。)
「いいぞ!」
「OK!OK!」
「ナイッシュ!流川君!!」
「いいぞ!桜木!!」
湘北ベンチは歓喜に沸いていた。
「あと1本だ!あと1本で・・・。」
「ん!?どうした、リョーちん!?」
「なっなんでもねぇよ!」
今にも溢れそうな想い。
宮城は、眼をこすった。
その光景を見ていた選手たち。
心の奥のほうで微笑むのであった。
「オヤジ!一言ねぇのか?」
「ここまできたら、何もいうことはありませんが・・・。」
安西の口に意識を集中させる。
「自分たちを信じなさい。そして・・・。」
「俺たちは強い!!!!」
湘北ベンチの全員が口を揃えて叫んだ。
「ほっほっほ。」
一方、山王ベンチ。
「悪いが、1度切らせてもらった。」
「ええ、いいタイミングです。」
「それにしても、本当にしぶといチームだな。さすがの私も胃が痛むぞ。ははははっ。」
堂本の高らかな笑い声に、選手たちは、少しだけ和んだ。
そして、堂本が口を開く。
「加藤、ボールは沢北に回せ。柳葉は柳を走らせるな。走り出す瞬間を封じろ。
福原は、白田のディフェンスに集中。桜木は何をするかわからん。河田、眼を離すなよ。
そして、沢北・・・。置き土産を残していくなよ。」
「負ける気はありません。」
指示を聞いた5名の選手。
各々が、吹っ切れた表情をしていた。
山王 67
湘北 65
続く。
^0^
あと数分の試合どうなるのか楽しみ
読んでて絵が浮かんでくるよ
どっちが勝つのか楽しみで楽しみで続き期待してます。
受験生です
これの更新が楽しみでいます
最近の少ない楽しみの一つです(>_<)
次の更新楽しみに待ってます
これ読んでると
原作を読み返したくなりますが
受験が終わるまで我慢です(*_*)笑
やっぱり湘北が追いつかないと面白くないですからね。かなり湘北よりですが、見せ場を作ってみました。
ほささん
ありがとうございます。
決勝戦も終盤も終盤!そろそろ決着です!!
しのさん
山王といえば、やっぱり沢北でしょう。
受験生(^O^)(*_*)
夏期講習等大変な時期ではないですかね。
楽しみの一つとして、しっかり更新していきます!
勉強頑張ってください。