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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#337 【溢れる想い】

2010-07-24 | #11 湘北 選抜編
山王 67
湘北 63




流川の速攻からの3Pジャンプシュートが決まった。




「4点差だーーー!!」

「5点の壁を流川が打ち崩したーー!!!」




沢北が思い出す。



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「全て決めてやる。」


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流川が沢北に言い放ち、かき消された言葉。


「どうやら、口だけじゃないようだな。」

「ったりめーだ。」




第4Qも5分が経過している。

試合終了まであと5分。


山王にとって、4連覇がかかった試合。

湘北にとって、夢にまでみた全国制覇がかかった試合。




「流川君・・・。」

ベンチの晴子はタオルを握り締め、涙を浮かべている。




「1番。」

加藤が不意にナンバープレーを指示した。



(1番!)

福原が一気に外に開く。


白田が一瞬遅れた。

そこにボール。


(ここで負けたら、俺は何のために秋田に来たんだ!)

福原と白田の1on1。


高さでは白田。

横では圧倒的に福原。



『キュッキュッキュ!』 



左右に揺さぶる。



『ダム!』


白田を交わす。


(いれさせるか!!!!!)


だが、白田も負けじと後ろから強いプレッシャーを与えた。



『シュ!』


福原のシュート。

体が流れる。



『ガッガン!』


わずかにリングに嫌われた。



「!!」



『ガシ!』


『ガシ!』


ゴール下の攻防。


桜木と河田のスクリーンアウト。

そこに、沢北も参戦する。


3つの体に滴る大粒の汗が、体育館のライトで眩く光っている。



『ダン!』


『タン。』


汗が弾け跳ぶ。

桜木、河田、沢北がボールに跳びかかった。



「ふぁーーー!!」


「とぉーー!!!」


「おらーーーー!!」



『バッチーーン!!』



ボールを奪ったのは。




「さっ桜木君!!」
  
晴子の瞳から涙がこぼれる。




「俺のボールだ!誰にも渡さねぇ!!」



顔を上げる桜木。

跳び込んできた光景。

そこには、河田と沢北の隙間から、走っている流川の姿が見えた。



『ビュン!』



「外したら、只じゃすまねぇぞ!!」


オーバーハンドで勢い良く投げる桜木。


その先には、もちろん流川がいた。


「しまった!!」

「流川!!!」


流川のワンマン速攻。


『パシ!!』


最後の力を振り絞るような流川の走り。



『ダムダム!!』


セーフティーの加藤を物ともしない力強いドリブル。



「外すか。」



『タン!』



「どあほう!」



『ドガァ!!』



流川のダンクシュートが静かに炸裂した。 




「流川が決めたーー!!!」

「ついに2点差だーー!!!」

「湘北がついに!ついに!!!」

「すげーー展開だ!!!」




「限界に近いんやったら、ダンクなんてせんでええのに・・・。」

「湘北にも、自分にも、勢いつける2点をたたき出したんだ。
俺でもそうしたさ。」

と仙道。




「・・・。」にっ。

桜木が笑う。


「・・・。」ふっ。

流川が笑う。


目線があう2人。



『プイ。』


即座に顔を横に振った。



「小坊主!丸男!どうだ、てめーらをぶっ倒す、天才桜木のリバウンド&アシストだーー!!!
ハッハッハ!!」




山王 67
湘北 65




「あと2点。」

「ナイスランだ。流川。」

「うす。」

「柳、白田、花道!最後の力、搾り出せや!」

「おう!」

「はい!」



最大13点差。

2点差まで詰め寄った湘北。

再び、キセキが起こるのか。



『ビィーーー!!』




「おぉぉーー!!」

「リードしている山王がタイムアウトを取ったーー!!!」

「山王が追い詰められている!!」

「また見られるかもしれないぞ!」

「湘北の奇跡の逆転劇を!!!」

会場は、山王の4連覇よりも、湘北の逆転優勝への期待のほうが大きくなっていた。 




山王ベンチに向かう沢北と福原。


「沢北さん、すいません。」

「過ぎたことは仕方がない。ミスは自分でカバーしろ。それが山王のバスケだ。」

「はい。」


(シュートは完璧だった・・・。)


『ゾクッ。』


(白田の気迫を背筋に感じたんだ・・・。)




「いいぞ!」

「OK!OK!」

「ナイッシュ!流川君!!」

「いいぞ!桜木!!」

湘北ベンチは歓喜に沸いていた。


「あと1本だ!あと1本で・・・。」

「ん!?どうした、リョーちん!?」

「なっなんでもねぇよ!」

今にも溢れそうな想い。

宮城は、眼をこすった。

その光景を見ていた選手たち。

心の奥のほうで微笑むのであった。


「オヤジ!一言ねぇのか?」

「ここまできたら、何もいうことはありませんが・・・。」

安西の口に意識を集中させる。


「自分たちを信じなさい。そして・・・。」


「俺たちは強い!!!!」


湘北ベンチの全員が口を揃えて叫んだ。


「ほっほっほ。」




一方、山王ベンチ。


「悪いが、1度切らせてもらった。」

「ええ、いいタイミングです。」

「それにしても、本当にしぶといチームだな。さすがの私も胃が痛むぞ。ははははっ。」

堂本の高らかな笑い声に、選手たちは、少しだけ和んだ。

そして、堂本が口を開く。


「加藤、ボールは沢北に回せ。柳葉は柳を走らせるな。走り出す瞬間を封じろ。
福原は、白田のディフェンスに集中。桜木は何をするかわからん。河田、眼を離すなよ。
そして、沢北・・・。置き土産を残していくなよ。」

「負ける気はありません。」


指示を聞いた5名の選手。


各々が、吹っ切れた表情をしていた。




山王 67
湘北 65







続く。


5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
勝敗 (suramudanku)
2010-07-24 10:33:48
湘北が2点差まで追い上げるとは思わなかった
^0^
あと数分の試合どうなるのか楽しみ
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Unknown (ほさ)
2010-07-24 11:08:55
もう最高

読んでて絵が浮かんでくるよ

どっちが勝つのか楽しみで楽しみで続き期待してます。
返信する
Unknown (しの)
2010-07-25 05:57:11
原作最初の陵南戦、安西が大事な場面は仙道で来ると読んでましたが…さて、最後は沢北か?
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Unknown (受験生(^O^)(*_*))
2010-07-25 23:26:15

受験生です
これの更新が楽しみでいます
最近の少ない楽しみの一つです(>_<)

次の更新楽しみに待ってます

これ読んでると
原作を読み返したくなりますが
受験が終わるまで我慢です(*_*)笑
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おはようございます (うまだんく)
2010-07-29 06:53:21
suramudankuさん

やっぱり湘北が追いつかないと面白くないですからね。かなり湘北よりですが、見せ場を作ってみました。


ほささん

ありがとうございます。
決勝戦も終盤も終盤!そろそろ決着です!!


しのさん

山王といえば、やっぱり沢北でしょう。


受験生(^O^)(*_*)

夏期講習等大変な時期ではないですかね。
楽しみの一つとして、しっかり更新していきます!
勉強頑張ってください。
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