うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#367 【仙道追撃】

2010-09-30 | #12 大学 新人戦編
横学 40
白金 48




「土屋め。」


「黒木。土屋さんには、もっと強く当たっていいぞ。先輩だからって遠慮はいらない。」

「はい。」


「三井さん。流れを掴みかけています。勝つためには、ここで掴まないと。」

「あぁ。わかってるぜ。」



「俺にボールを。」



「そういうと思っていたぜ。だが、厳しいときには戻せ。お前のバックには、俺が必ずいる。」


『コク。』




横学大のオフェンス。


『ダム。』


『ダム。』


ゆっくりと静かに弾むボール。


キープしているのは、三井。

神は高い位置で守り、三井にシュートチャンスを与えない。



『ガツ!』



仙道が長い足を利用し、牧の前で面を取る。



(任せたぜ。仙道。)



(やはり、仙道か。)



「・・・。」

仙道から凄まじい気迫が感じられる。



『パス。』


ボールが渡った。




「うわぁーーー!!」

「仙道!!!」

「いけーーー!!!」

「止めろ!牧ーーー!!」




「仙道。まだ越えさせない。」


「越えてみせますよ。今ここで。」



『キュッ!!』


『キュッキュ!』



仙道の大きなピボットで、牧を動かす。



「ふぅ。」



(来る!!)



『ダム!!』



仙道のドリブルが、白金リングに襲い掛かる。



「!!!」


「!!!」



パワーの牧に対し、スピードの仙道。



だが、仙道は力強く、牧に挑んだ。



『ダム!!』


『ダムッ!』



(ぐっ!)



激しい攻防。



『ダッダム!』



仙道の低く速いドリブルがつかれたとき、牧の重心がわずかにぐらついた。


その瞬間を仙道は見逃さない。



『キュ!』



牧の脇をえぐる。




「抜いたーーーー!!」

「牧を抜きやがったーーー!!」




(牧を抜きおったで!)


土屋が牧のカバーに向かうが間に合いそうにない。


そのとき。



『バッ!!!』



仙道の前に、立ちはだかる一人の男。



「粕谷が止める!!」



「こいよ。」にや。



「!!!」



「仙殿!勝負!!!」



「・・・。」にこ。



仙道は笑いながら。



『ダン!!』



跳んだ。



「・・くな!!」

「スト・・!!!」

「・て!!」



牧と土屋、そして神が叫ぶが、粕谷の耳には入らない。



「トゥーース!!」



『ドン!』



粕谷の厚い胸板は、仙道と接触した。



そして。



次の瞬間。



『ガァシャン!!!!』



仙道のワンハンドダンクが炸裂した。



響き渡る笛の音。



『ピィーーーー!!』



「バスケットカウントーー!!」




「うぉぉぉーーー!!!」

「バスカン!!!!」

「粕谷をものともしない!!」

「さすが仙道だーーー!!」

「牧も粕谷も交わしたーーー!!!」

「凄すぎる!!!」




「はぁはぁ。仙トゥース。」

一種の興奮状態の粕谷。


「・・・。」にこ。

見つめる仙道。


「!!!」


粕谷は、仙道の誘いに乗らされたことを今初めて知った。


仙道もまた土屋に触発されたのであった。



「仙道ーー!!!」

「よくやったー!!」


(やりやがった!こいつマジですげー!!)


「どーも。」



「粕谷。ドンマイ。オフェンスで獲り返そう。」

「終わったことは引きずるなよ。」

「トゥース・・・。」



仙道は、きっちりとワンスローも決めた。

白金の要、1on1から牧を抜き去り、
スナイパーの如く、3点、粕谷のファウル、そして流れを奪ったかに見えた。



だが。



三井、仙道の思惑を越える展開が待っていた。




第3Q 2分経過。

横学 43
白金 48







続く。