【青】
PG…柳 春風 172cm/2年/湘北
SG…山岡 拓真 185cm/3年/陵南
SG…緑川 航 185cm/2年/湘北
SF…天沼 健一 182cm/3年/翔陽
C…桜木 花道 196cm/3年/湘北
C…大泉 大丸 191cm/3年/海南
【白】
PG…清田 信長 182cm/3年/海南
SG…清田 秀吉 175cm/1年/海南
SF…上杉 海斗 186cm/2年/海南
SF…上杉 空斗 186cm/2年/陵南
PF…白田 豊 195cm/2年/湘北
C…黒川 大蔵 193cm/2年/陵南
青 4
白 2
山岡が大泉とのコンビプレーで、上杉空斗の上からジャンパーを決めた。
「清田さん。」
「あぁ、やられたらやり返せ。っていうか、おまえらホント良く似ているな。」
「外見だけですよ。バスケは俺のほうが上です。」
と空斗。
「見せてみろよ。」にっ。
「了解。」にこり。
『ダムダム!』
トップでドリブルをついている清田。
(さぁ、次はどうしますか?)
パワー、スピードに対応すべく態勢を整える柳。
(随分と警戒しているようだが。)
と薄ら笑う清田。
(ここは、予定通りに。)
すんなりと空斗にパスを出す。
『パシ!!』
「早速、リベンジ?上杉ちゃん。」
「ええ。」にこり。
この試合、2度目の陵南師弟対決。
お互い手の内は知り尽くしている。
『キュ!』
軽いピボッドから、空斗の体が左右に揺れた。
小刻みなフェイント。
『バッ!』
『ダムッ!!』
勢いに任せた空斗。
インサイドに突っ込む。
『キュ!!』
応戦する山岡。
(まだまだ。)
『ダム!』
空斗の鋭い切り返しと同時に。
『ガッ!!』
「!!!」
「!!!」
「黒川ちゃん!」
岩のような黒川のスクリーンが炸裂。
「やばっ!」
足止めを喰らう山岡。
『ダム!』
『シュパ!』
インサイドを真っ二つに裂く空斗のドライブが成功した。
「リベンジ成功。」
「黒川ちゃんを使うなんて、ずるいな。」
「何いってるんですか。山岡さんだって、大泉さんを巧く使ったくせに。」
「あっ!そういえば・・・。」
「ほらね。これで、ジュースはチャラですから。」にこ。
「次は2人まとめて、抜いちゃうから覚悟しろよ。」
「望むところです。」
空斗と黒川の声が揃う。
その光景を微笑みながら、眺める田岡。
この陵南トリオの微妙な師弟関係が今の陵南を支えている。
(山岡。お前がこんなにも頼もしく思える日が来るとは・・・。
そして、上杉、黒川がそんな山岡を慕ってくれるとは・・・。
この田岡茂一、ジュニアハンター冥利に尽きる。)
田岡は、自分のスカウトに酔いしれていた。
青 4
白 4
青チームのオフェンス。
『シュパ!!』
(はっ速いで!!あの清田さんを一瞬で!!)
「スピードだけは、譲れませんよ。」
「いい根性してるぜ。」
小刻みに繋いだパスワーク。
天沼からのリターンパスを受け取り、躊躇するなくドライブを発動した柳。
清田を一瞬にして抜き去った。
(さすが、春風。清田さんを一瞬で抜き去るとは・・・。おっ、俺もそろそろ、のんびりしてられないな。)
と海斗。
続いて、白チーム。
右手を高く伸ばし、余韻に浸る姿が時間を止める。
神の意思を受け継いだ海南の長距離シューター上杉海斗。
「まあまあかな。」
『ザシュ!!』
リングに触れることなく、ネットを通過する。
ドライブを得意とする弟空斗とは、反対にアウトサイドのシュートを得意とする兄海斗。
3Pシュートの完成度では、山岡をも上回る。
「天沼さん、スタメンは俺がいただきます。」
「生意気な。」にや。
流川不在の正SFのポジション争いは、まだまだ続く。
青 6
白 7
その後、各選手が自分の持ち味を存分に発揮した。
青チーム。
スピードで白チームをかき回す柳は、宮城を髣髴させる。
山岡は、空斗とのマッチアップを楽しんでいるが、どこか余裕さも感じられた。
俺が県内No.1スコアラーといわんばかりに、天沼は内外から果敢にリングを攻めた。
大泉は、ゴール下で献身的なプレーに汗を流し、青チームを支える。
対する白チーム。
2年生を巧く誘導し、確実にシュートまで持ち込む清田は、遺憾なくリーダーシップを見せる。
得意の3Pを2本沈め、存在感を見せる海斗と先輩山岡をも抜くドライブを見せる空斗の双子対決も見逃せない。
巧みなステップと、左右から繰り出される白田のフックシュートが桜木の手のひらを超える。
黒川は、大泉、桜木に臆することなく、ゴール下でそのパワーを見せつけた。
そして、桜木は・・・。
続く。
PG…柳 春風 172cm/2年/湘北
SG…山岡 拓真 185cm/3年/陵南
SG…緑川 航 185cm/2年/湘北
SF…天沼 健一 182cm/3年/翔陽
C…桜木 花道 196cm/3年/湘北
C…大泉 大丸 191cm/3年/海南
【白】
PG…清田 信長 182cm/3年/海南
SG…清田 秀吉 175cm/1年/海南
SF…上杉 海斗 186cm/2年/海南
SF…上杉 空斗 186cm/2年/陵南
PF…白田 豊 195cm/2年/湘北
C…黒川 大蔵 193cm/2年/陵南
青 4
白 2
山岡が大泉とのコンビプレーで、上杉空斗の上からジャンパーを決めた。
「清田さん。」
「あぁ、やられたらやり返せ。っていうか、おまえらホント良く似ているな。」
「外見だけですよ。バスケは俺のほうが上です。」
と空斗。
「見せてみろよ。」にっ。
「了解。」にこり。
『ダムダム!』
トップでドリブルをついている清田。
(さぁ、次はどうしますか?)
パワー、スピードに対応すべく態勢を整える柳。
(随分と警戒しているようだが。)
と薄ら笑う清田。
(ここは、予定通りに。)
すんなりと空斗にパスを出す。
『パシ!!』
「早速、リベンジ?上杉ちゃん。」
「ええ。」にこり。
この試合、2度目の陵南師弟対決。
お互い手の内は知り尽くしている。
『キュ!』
軽いピボッドから、空斗の体が左右に揺れた。
小刻みなフェイント。
『バッ!』
『ダムッ!!』
勢いに任せた空斗。
インサイドに突っ込む。
『キュ!!』
応戦する山岡。
(まだまだ。)
『ダム!』
空斗の鋭い切り返しと同時に。
『ガッ!!』
「!!!」
「!!!」
「黒川ちゃん!」
岩のような黒川のスクリーンが炸裂。
「やばっ!」
足止めを喰らう山岡。
『ダム!』
『シュパ!』
インサイドを真っ二つに裂く空斗のドライブが成功した。
「リベンジ成功。」
「黒川ちゃんを使うなんて、ずるいな。」
「何いってるんですか。山岡さんだって、大泉さんを巧く使ったくせに。」
「あっ!そういえば・・・。」
「ほらね。これで、ジュースはチャラですから。」にこ。
「次は2人まとめて、抜いちゃうから覚悟しろよ。」
「望むところです。」
空斗と黒川の声が揃う。
その光景を微笑みながら、眺める田岡。
この陵南トリオの微妙な師弟関係が今の陵南を支えている。
(山岡。お前がこんなにも頼もしく思える日が来るとは・・・。
そして、上杉、黒川がそんな山岡を慕ってくれるとは・・・。
この田岡茂一、ジュニアハンター冥利に尽きる。)
田岡は、自分のスカウトに酔いしれていた。
青 4
白 4
青チームのオフェンス。
『シュパ!!』
(はっ速いで!!あの清田さんを一瞬で!!)
「スピードだけは、譲れませんよ。」
「いい根性してるぜ。」
小刻みに繋いだパスワーク。
天沼からのリターンパスを受け取り、躊躇するなくドライブを発動した柳。
清田を一瞬にして抜き去った。
(さすが、春風。清田さんを一瞬で抜き去るとは・・・。おっ、俺もそろそろ、のんびりしてられないな。)
と海斗。
続いて、白チーム。
右手を高く伸ばし、余韻に浸る姿が時間を止める。
神の意思を受け継いだ海南の長距離シューター上杉海斗。
「まあまあかな。」
『ザシュ!!』
リングに触れることなく、ネットを通過する。
ドライブを得意とする弟空斗とは、反対にアウトサイドのシュートを得意とする兄海斗。
3Pシュートの完成度では、山岡をも上回る。
「天沼さん、スタメンは俺がいただきます。」
「生意気な。」にや。
流川不在の正SFのポジション争いは、まだまだ続く。
青 6
白 7
その後、各選手が自分の持ち味を存分に発揮した。
青チーム。
スピードで白チームをかき回す柳は、宮城を髣髴させる。
山岡は、空斗とのマッチアップを楽しんでいるが、どこか余裕さも感じられた。
俺が県内No.1スコアラーといわんばかりに、天沼は内外から果敢にリングを攻めた。
大泉は、ゴール下で献身的なプレーに汗を流し、青チームを支える。
対する白チーム。
2年生を巧く誘導し、確実にシュートまで持ち込む清田は、遺憾なくリーダーシップを見せる。
得意の3Pを2本沈め、存在感を見せる海斗と先輩山岡をも抜くドライブを見せる空斗の双子対決も見逃せない。
巧みなステップと、左右から繰り出される白田のフックシュートが桜木の手のひらを超える。
黒川は、大泉、桜木に臆することなく、ゴール下でそのパワーを見せつけた。
そして、桜木は・・・。
続く。