国体出場のために集められた12名の選手で紅白戦が行われようとしていた。
「赤木君はスコアシートを、相田君は審判をお願いします。」
「はい。」
(湘北のみんな、流川君の分まで頑張って。)
「はい。」
(このメンバーの試合をコートで見れるとは。これはまたえらいことやで。)
「ほな、スタメンは前へお願いします。」
各チーム5名がセンターラインに並ぶ。
ここで安西が一言。
「本番と思って挑んでください。」
「もちろん!」
「はい!!」
「絶対勝つ!!」
「Aチームは青、Bチームは白で始めます!」
「さすが、監督。いったとおり緑川はベンチですね。」
と秀吉。
「ふっ。私は先輩の考え方が手に取るようにわかる。」
(この勝負、絶対に負けませんぞ!)
自信を覗かせる高頭。
「清田弟がベンチか・・・。セオリーどおりだな。つまらんやつだ。」
と田岡。
【青】
G…柳 春風 172cm/2年/湘北
G…山岡 拓真 185cm/3年/陵南
F…天沼 健一 182cm/3年/翔陽
F…桜木 花道 196cm/3年/湘北
C…大泉 大丸 191cm/3年/海南
【白】
G…清田 信長 182cm/3年/海南
F…上杉 海斗 186cm/2年/海南
F…上杉 空斗 186cm/2年/陵南
F…白田 豊 195cm/2年/湘北
C…黒川 大蔵 193cm/2年/陵南
ジャンプボール。
センターサークル内には、桜木と白田。
「師匠にジャンプボールで勝とうとは、百年早い!!」
「勝とうとは思ってませんよ。」
「弟子は師匠には勝てぬことを理解しておるということだな。」
「さぁ、どうでしょう。」にこ。
『シュ!』
彦一がボールを宙に放った。
『バチン!!』
圧倒的な跳躍で、ボールを叩き落す桜木。
「勝ち目がないと思い、逃げたか!!」
「ええ、半分は。」
「!!」
ジャンプボール、白田は軽く跳んだだけだった。
ボールは、山岡のもとへ。
柳は前に走り出していた。
湘北、お決まりのジャンプボールからの速攻。
「山岡さん!」
(おぉ!湘北の速攻パターン!拓真も反応しておる!)
笛をくわえながら、興奮している彦一。
山岡が振りかぶろうとした瞬間。
『バッ!!』
「!!!」
目の前に白田。
「あっ!白田君!この速攻を封じるために、あえてジャンプボールを跳ばなかったんだ!」
と晴子。
(みすみす2点をやるほど、俺はお人よしじゃない。)
と白田。
前線にいた柳。
(ちっ。白田のやつ。)
「フン!小賢しい。」
「やるね。」
(でも、ここからが本番でしょ。)
山岡はゆっくりとドリブルをつくと、セットオフェンスに入った。
(この速攻を抑えたことは大きい。先制点は湘北に数倍の勢いをもたらしてきたからな。)
と高頭。
湘北の速攻の価値を一番理解していた湘北の男が、その速攻を止めた。
『パシ!』
ボールは、トップの柳へ。
サイドに山岡と天沼。
インサイドに桜木と大泉。
白チームは、予定通りハーフマンツーでディフェンスをしている。
「柳、決勝リーグの借りは返すぜ。」
と清田。
「簡単にはいきませんよ。」
と柳。
性格は違えど、プレースタイルは似ている両者。
スキあらば、得点を奪うオフェンシブなPG。
『キュッ!』
『ダムッ!!』
(相変わらず、いいディフェンスっすね!)
抜群のスピードと得点能力を誇る柳春風。
(スピードだけは、認めてやるぜ。)
その柳のスピードを身体能力の高さで止める清田信長。
左サイド。
天沼がVカット。
そこに柳からのパス。
「手加減はなしだ。」
県4位の翔陽を一人で支える万能スコアラー天沼健一。
「当たり前です。」
神奈川の誇るシュータートリオの一角を担う上杉海斗。
『キュッキュ!!』
「!!!」
「巧い!!」
『ダムダム!!』
「海斗君をあっさり抜いた!!」
「ふむ。」
安西もうなずく。
「!!!」
並走する海斗を無視するかのように、インサイドに突っ込む天沼。
そして、遠い位置からの跳躍。
腕を伸ばし、リングを狙う。
「うぉーー!」
「ちぃ!」
『バス!!』
青チーム、3年生天沼の個人技で先制点を奪う。
「まずは2点だぜ。」にや。
「さすが、県3位の得点力ですね。」
「流川がいない神奈川のスタメンSFは俺だ。」
と天沼。
「いや、俺がいただきます。」
と海斗が答える。
(いや、俺だ。)
逆サイドの空斗も思った。
流川不在のスタメンSFの座を狙う熾烈な戦いが今始まった。
「桜木のやつ・・・。」
高頭が続ける。
「大泉の巧さはわかる。だが、桜木まで白田を押さえ込み、天沼のコースを作るとはな。」
(本人は無意識かもしれんが、あの献身的なプレー。IHでまた成長したようだな・・・。)
まずは、3年生主体の青チームが、下級生主体の白チームをねじ伏せる形となった。
青 2
白 0
続く。
「赤木君はスコアシートを、相田君は審判をお願いします。」
「はい。」
(湘北のみんな、流川君の分まで頑張って。)
「はい。」
(このメンバーの試合をコートで見れるとは。これはまたえらいことやで。)
「ほな、スタメンは前へお願いします。」
各チーム5名がセンターラインに並ぶ。
ここで安西が一言。
「本番と思って挑んでください。」
「もちろん!」
「はい!!」
「絶対勝つ!!」
「Aチームは青、Bチームは白で始めます!」
「さすが、監督。いったとおり緑川はベンチですね。」
と秀吉。
「ふっ。私は先輩の考え方が手に取るようにわかる。」
(この勝負、絶対に負けませんぞ!)
自信を覗かせる高頭。
「清田弟がベンチか・・・。セオリーどおりだな。つまらんやつだ。」
と田岡。
【青】
G…柳 春風 172cm/2年/湘北
G…山岡 拓真 185cm/3年/陵南
F…天沼 健一 182cm/3年/翔陽
F…桜木 花道 196cm/3年/湘北
C…大泉 大丸 191cm/3年/海南
【白】
G…清田 信長 182cm/3年/海南
F…上杉 海斗 186cm/2年/海南
F…上杉 空斗 186cm/2年/陵南
F…白田 豊 195cm/2年/湘北
C…黒川 大蔵 193cm/2年/陵南
ジャンプボール。
センターサークル内には、桜木と白田。
「師匠にジャンプボールで勝とうとは、百年早い!!」
「勝とうとは思ってませんよ。」
「弟子は師匠には勝てぬことを理解しておるということだな。」
「さぁ、どうでしょう。」にこ。
『シュ!』
彦一がボールを宙に放った。
『バチン!!』
圧倒的な跳躍で、ボールを叩き落す桜木。
「勝ち目がないと思い、逃げたか!!」
「ええ、半分は。」
「!!」
ジャンプボール、白田は軽く跳んだだけだった。
ボールは、山岡のもとへ。
柳は前に走り出していた。
湘北、お決まりのジャンプボールからの速攻。
「山岡さん!」
(おぉ!湘北の速攻パターン!拓真も反応しておる!)
笛をくわえながら、興奮している彦一。
山岡が振りかぶろうとした瞬間。
『バッ!!』
「!!!」
目の前に白田。
「あっ!白田君!この速攻を封じるために、あえてジャンプボールを跳ばなかったんだ!」
と晴子。
(みすみす2点をやるほど、俺はお人よしじゃない。)
と白田。
前線にいた柳。
(ちっ。白田のやつ。)
「フン!小賢しい。」
「やるね。」
(でも、ここからが本番でしょ。)
山岡はゆっくりとドリブルをつくと、セットオフェンスに入った。
(この速攻を抑えたことは大きい。先制点は湘北に数倍の勢いをもたらしてきたからな。)
と高頭。
湘北の速攻の価値を一番理解していた湘北の男が、その速攻を止めた。
『パシ!』
ボールは、トップの柳へ。
サイドに山岡と天沼。
インサイドに桜木と大泉。
白チームは、予定通りハーフマンツーでディフェンスをしている。
「柳、決勝リーグの借りは返すぜ。」
と清田。
「簡単にはいきませんよ。」
と柳。
性格は違えど、プレースタイルは似ている両者。
スキあらば、得点を奪うオフェンシブなPG。
『キュッ!』
『ダムッ!!』
(相変わらず、いいディフェンスっすね!)
抜群のスピードと得点能力を誇る柳春風。
(スピードだけは、認めてやるぜ。)
その柳のスピードを身体能力の高さで止める清田信長。
左サイド。
天沼がVカット。
そこに柳からのパス。
「手加減はなしだ。」
県4位の翔陽を一人で支える万能スコアラー天沼健一。
「当たり前です。」
神奈川の誇るシュータートリオの一角を担う上杉海斗。
『キュッキュ!!』
「!!!」
「巧い!!」
『ダムダム!!』
「海斗君をあっさり抜いた!!」
「ふむ。」
安西もうなずく。
「!!!」
並走する海斗を無視するかのように、インサイドに突っ込む天沼。
そして、遠い位置からの跳躍。
腕を伸ばし、リングを狙う。
「うぉーー!」
「ちぃ!」
『バス!!』
青チーム、3年生天沼の個人技で先制点を奪う。
「まずは2点だぜ。」にや。
「さすが、県3位の得点力ですね。」
「流川がいない神奈川のスタメンSFは俺だ。」
と天沼。
「いや、俺がいただきます。」
と海斗が答える。
(いや、俺だ。)
逆サイドの空斗も思った。
流川不在のスタメンSFの座を狙う熾烈な戦いが今始まった。
「桜木のやつ・・・。」
高頭が続ける。
「大泉の巧さはわかる。だが、桜木まで白田を押さえ込み、天沼のコースを作るとはな。」
(本人は無意識かもしれんが、あの献身的なプレー。IHでまた成長したようだな・・・。)
まずは、3年生主体の青チームが、下級生主体の白チームをねじ伏せる形となった。
青 2
白 0
続く。
柳の所は10センチも違うからなぁ
PGのマッチアップは注目ですね
チーム桜木は4番5番が体を張り、1~3で組み立てとフィニッシュができる海南・白金タイプですね。
柳は、自分より小さい相手とマッチアップすることないですよね、きっと。
しのさん
今回のスーパー脇役は、清田弟です。
ドミニカさん
はじめまして。
これからもよろしくお願いいたします。
凄い絵文字ですね。