海南 3
秋月 2
ボールは、SG渋谷からPF立川へ、そしてSF大和へと渡る。
試合開始早々だが、会場のボルテージは高い。
第1試合から第6試合までに沸いた興奮がいまなお持続している。
『キュ!』
品川が高砂を抑え、裏のパスを要求。
大和は清田の上からパスを供給した。
『シュパ!』
品川は大和のパスをダイレクトにゴールに入れる。
「いいぞ!いいぞ!品川!品川!」
「息のあったプレーね。品川君は、大和君からの絶妙なパスを見逃さない。固い信頼関係ね。」
と記者席の弥生。
「ぐっ。高すぎる。」
悔しそうに高砂がいう。
「大丈夫だ。スクリーンアウトをしっかりして、2次攻撃を防いでいこう。
練習どおりやれば、結果は自ずとついて来る!」
牧が励ます。
「大和はなかなかの選手だな。」
高頭の表情はまだ明るい。
「大和が動いたぜ。」
「神には徹底マークが必要っす。でも、大和で止められますかね?」
「翼はとめられなかったもんね。」
「虎は一言多いぞ。」
諸星ら、愛和の選手が話をしている。
海南のオフェンス。
秋月が早くもディフェンスを変えた。
海南のオフェンスを封じる定石といってもいい、神へのボックスワン。
マークは、大和がついた。
「もう打たせないよ。」
「それはどうかな。」
「このパターンはもう攻略済みさ。」
牧がつぶやく。
『キュ!』
牧が、渋谷と西の間、中央突破を図った。
「牧さんが、突っ込んでいきおった!!」
「さすが、全国大会。牧君のエンジンのかかりも早いわね。」
『ダム!』
『ガシ!』
牧と渋谷の体が触れるが、笛はならない。
(なんて体してるんだ!)
接触した渋谷が驚いている。
『キュ!』
(通さない。)
牧の正面には、205cmの巨体品川が立ちはだかった。
渋谷、西、品川の3人に囲まれる牧。
「つかまったーー!!」
「神は、大和がしっかり守っている!!」
(練習どおり、こいよ。)
牧は、ドリブルをしながら、ノールックで真後ろにバウンドパスを放った。
そこには、清田。
「練習どおり!」
キャッチした清田は、ゆっくりと3Pシュートを放った。
『ガン!』
『スパ!』
リングに跳ねたボールは、かろうじてネットを通過した。
「見たか、今のパス?」
「牧は、後ろにも目があるのかーー?」
「アンビリーバブルや!牧さん、一瞬たりとも清田君を見てへんで!」
「うっうん。僕も見てないと思います。」
「これはセットプレーね。」
「セットプレーやて?」
「神がボックスワンでマークされたときの対応策の一つよ。
牧君がペネトレイトで突っ込んで囲まれた場合、牧君の真後ろに清田君がフォローに回るんだわ。」
「でも、タイミングが少しでもずれたら、パスミスになってしまいますよ。」
「ええ、だから、きっと何回も何回も反復練習をして、
牧君がパスを出すタイミング、清田君がフォローに行くタイミングをはかっていたはずよ。」
「すごいでー!牧君と清田君。」
「ただ、清田君の3Pはラッキーだったかもしれないけどね。」
「秋月に、大和君と品川君の信頼関係があるように、海南にも牧君と清田君の信頼関係があるんですね。」
「ナイスパスです!」
「ナイッシューだ。」
牧は清田の頭を掴んだ。
「よし、こことめるぞ!」
「はい。」
だが、今度は大和がミドルシュートをあっさりと決め、同点とする。
「さすが、大和君、清田君が間合いを空けた一瞬をつき、自ら得点を奪いにいったわ。」
「僕には、その間合いの差はわかりませんでしたけど・・・。」
(10cm下がっただけで、打ってきやがった。こいつ、本物だぜ・・・。)
海南 6
秋月 6
続く。
秋月 2
ボールは、SG渋谷からPF立川へ、そしてSF大和へと渡る。
試合開始早々だが、会場のボルテージは高い。
第1試合から第6試合までに沸いた興奮がいまなお持続している。
『キュ!』
品川が高砂を抑え、裏のパスを要求。
大和は清田の上からパスを供給した。
『シュパ!』
品川は大和のパスをダイレクトにゴールに入れる。
「いいぞ!いいぞ!品川!品川!」
「息のあったプレーね。品川君は、大和君からの絶妙なパスを見逃さない。固い信頼関係ね。」
と記者席の弥生。
「ぐっ。高すぎる。」
悔しそうに高砂がいう。
「大丈夫だ。スクリーンアウトをしっかりして、2次攻撃を防いでいこう。
練習どおりやれば、結果は自ずとついて来る!」
牧が励ます。
「大和はなかなかの選手だな。」
高頭の表情はまだ明るい。
「大和が動いたぜ。」
「神には徹底マークが必要っす。でも、大和で止められますかね?」
「翼はとめられなかったもんね。」
「虎は一言多いぞ。」
諸星ら、愛和の選手が話をしている。
海南のオフェンス。
秋月が早くもディフェンスを変えた。
海南のオフェンスを封じる定石といってもいい、神へのボックスワン。
マークは、大和がついた。
「もう打たせないよ。」
「それはどうかな。」
「このパターンはもう攻略済みさ。」
牧がつぶやく。
『キュ!』
牧が、渋谷と西の間、中央突破を図った。
「牧さんが、突っ込んでいきおった!!」
「さすが、全国大会。牧君のエンジンのかかりも早いわね。」
『ダム!』
『ガシ!』
牧と渋谷の体が触れるが、笛はならない。
(なんて体してるんだ!)
接触した渋谷が驚いている。
『キュ!』
(通さない。)
牧の正面には、205cmの巨体品川が立ちはだかった。
渋谷、西、品川の3人に囲まれる牧。
「つかまったーー!!」
「神は、大和がしっかり守っている!!」
(練習どおり、こいよ。)
牧は、ドリブルをしながら、ノールックで真後ろにバウンドパスを放った。
そこには、清田。
「練習どおり!」
キャッチした清田は、ゆっくりと3Pシュートを放った。
『ガン!』
『スパ!』
リングに跳ねたボールは、かろうじてネットを通過した。
「見たか、今のパス?」
「牧は、後ろにも目があるのかーー?」
「アンビリーバブルや!牧さん、一瞬たりとも清田君を見てへんで!」
「うっうん。僕も見てないと思います。」
「これはセットプレーね。」
「セットプレーやて?」
「神がボックスワンでマークされたときの対応策の一つよ。
牧君がペネトレイトで突っ込んで囲まれた場合、牧君の真後ろに清田君がフォローに回るんだわ。」
「でも、タイミングが少しでもずれたら、パスミスになってしまいますよ。」
「ええ、だから、きっと何回も何回も反復練習をして、
牧君がパスを出すタイミング、清田君がフォローに行くタイミングをはかっていたはずよ。」
「すごいでー!牧君と清田君。」
「ただ、清田君の3Pはラッキーだったかもしれないけどね。」
「秋月に、大和君と品川君の信頼関係があるように、海南にも牧君と清田君の信頼関係があるんですね。」
「ナイスパスです!」
「ナイッシューだ。」
牧は清田の頭を掴んだ。
「よし、こことめるぞ!」
「はい。」
だが、今度は大和がミドルシュートをあっさりと決め、同点とする。
「さすが、大和君、清田君が間合いを空けた一瞬をつき、自ら得点を奪いにいったわ。」
「僕には、その間合いの差はわかりませんでしたけど・・・。」
(10cm下がっただけで、打ってきやがった。こいつ、本物だぜ・・・。)
海南 6
秋月 6
続く。