ZAMACのフォト日誌

見て聞いた 四季の詩  
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紅葉の輝き

2013-11-24 16:21:57 | うんちく・小ネタ

『 夏もとうとう すぎました。 

葉っぱのフレディは、 もうすっかり 大きくなっていました。

からだはつよくて たくましく、 五つにわかれた葉っぱの大きさは、

ぴんととがって しゃんとしていました。
 

フレディが生まれたのは 春でした。 背高のっぽの大木の

てっぺん近くの大ぶりの枝に かわいい新芽を のぞかせました。 

フレディのまわりには、 数えきれないほど たくさんの葉っぱが 

しげっていました。

「みんな ぼくとそっくりだね」』

qたた  

  これは童話「葉っぱのフレディ」の冒頭の部分だ。詳しいことはカスミの中になってしまったが、舞台化されたり聖路加病院の日野原重明先生が講演したりと、ブームを巻き起こした記憶がある。現役時代の最後のころだったように思う。

 しかもこの話は「輪廻転生」に通じるのではないかという思いで読んだので、脳裏には強烈に焼きついた。

 しょせん絵本はページ数も少なく、派手な紅葉などは、描かれてはいなかったような気がする。それなのに、それなのにZAMACの頭はモミジにすり替わってしまっている。そう信じて他人にも話してしまうところが問題だが。
 撮影に出かて紅葉に出会うと、「葉っぱのフレディ」が必ず記憶の引き出しから出てくる。そして頭の中にパッと輝き、散り舞い上がる「モミジ」を描いてしまう。

  つぎは11月23日(土)午後2、3時ころに撮影したZAMACの「葉っぱのフレディ」だ。(やはり童話とはぜんぜん違うな~) 場所は「宮城県民の森」と「岩切城址」なのだが、遊歩道は無風でも城址の高台では強風が吹き、紅葉のフレディは止まることがなく、空高く青空に吸い込まれていった。

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 明石台団地側から県民の森に入ると、尾根伝いで景色のよい車道を走る。車道に車を置いて木の枝を掴みながらブッシュを掻き分け谷側に降りると、眼前が塞がれるほどのヤマモミジに囲まれる。

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 岩切(通称:高森城)城址への上り坂だ。(写真はいま登って来た道を振り返って。)紅葉は見ごろなのに車は2、3台で人もほとんどいない。去年まで大震災復旧工事で立ち入り禁止だったのが、影響しているのだろうか。

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 頂上(城跡)直下から谷側を見ると、逆光に輝く燃えるようなモミジは絶品だ。(風は止むこがなく、揺れているのでカメラの感度を上げて撮っている)

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 上の同じモミジだが紅蓮の炎となって燃えるが如く、フレディは生き様をあらん限り見せ付けているようだ。岩切城址の紅葉はいまが見ごろ。(感度を下げて撮っている。) 

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<撮影メモ> この城址の起源は室町時代に遡り、戦国時代は「留守(伊達政景)氏」が治めたという。この時代に留守氏は1.5km先の利府城に移ったことで、廃城になったとある。

 この地、岩切の町は海と山の商都市として発展し「京」との交流が盛んだった。青葉城より古いこの岩切城には、京の文化を取り入れて、東北では少ない「いろはモミジ」を植えさせたという。標高106mの高森山全山が「いろはモミジ」だけ、という理由だ。

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 頂上から見た仙台の市街地方面。高い煙突と大きな建物は仙台市泉区松森清掃工場だ。


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