ZAMACのフォト日誌

見て聞いた 四季の詩  
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松焚き祭り 

2020-02-01 16:13:29 | 祭りなど催事・文化イベント

● 令和が2年目を迎えたと思っていたら、今日は2月の朔日(ついたち・さくじつ・1日)だ。月日の経つのがとにかく早く感じる。年齢を重ねるとそういうものだ!!と、わたしだけではなくキッと多くの人たちも認めるところだと思う。

それが、新年を迎えて暦が改まり心も新たまり、平時とはどこか違う「謹みて思う」ようになる理由(わけ)の一つは正月の行事にあるのではないだろうか。昔は「 ♪ あといくつ寝るとお正月…… 」と、正月を大きな節目として干支や歳を数え、餅を搗き、神社に希望や決意の成就を祈る。年賀状を見ては懐かしい人々を思い、近い人には改めて厚誼(こうぎ)を乞う。

● このような普段にはない多くのことを密度濃く展開するのが正月だと思う。これらの風習について、ZAMACは詳しいことを知らない。ただ世間一般の正月はにわか氏子も含めて「神」を意識して祈る「形」になっていることに間違いはない。

そして仙台のどんと祭は今年も1月14日(火)に各地で大々的に開催されたが、その一つである「国宝大崎八幡宮」の様子を写真で記録をしておきたい。なお、大崎八幡宮では「松焚き祭り(まつたきまつり)」といい、「ご神火参り」または「裸参り」とも言っている。

 

 


● 大崎八幡宮「松焚き祭り」に向かうまで

2019年(昨年)の「ご神火参り」は仙台市内の企業を中心に116団体3,200人(個人参拝は含まず)。毎年約10万人の参拝者で賑わったという。今年は薄曇りながら特別の寒さでもないので、昨年同様の規模だったように思われた。

先ず、このお祭りは団体参加が基本なのだが、その中でもコマーシャル抜きで純粋なお祭り団体『国宝大崎八幡宮 仙台伝統 裸参り保存会』の出発式から始めたい。

 

 

左上 : 保存会の着付けや用品準備をする集会所「八幡杜の館」。元は有名酒造会社の事務所だっという。   右上 : 近くの中島丁公園で、鉦(かね)の鳴らし方の練習風景。   下 : 準備を完了して隊列を組み、諸注意を受けている様子と見守る沿道の人々。

 

 

『裸参り保存会』の出パッ~。これから八幡町の大通りを練り歩き、約1.5Km先の大崎八幡宮へ。

 

 

左 : 「八幡杜の館」には裸連中が使うたくさんの行燈。    右 : 神社近くの八幡町交番前で警察官がミーティング中。

 

 


● 大崎八幡宮の参道で

三の鳥居を過ぎると長い参道を早足で本殿へ。口には息を吐かず私語厳禁の含み紙を噛んで。

 

 

次からつぎへと団体が石段を駆け登ってくる。

 

 

本殿が近くなるとお祓いを待つ団体で渋滞。緊張気味の面々はあとどれくらい待つことに?

 

 

本殿に登壇してお祓いを受ける。

 

お祓いがすんで今度は御神火参りを待つ。「ウウッ!  さむ … 」 「まだか~! 」

 

 


● 裸参り

修祓式が終り、女性神官の手でお焚き上げの火が放たれ、午後4時半に御神火となった。

 

 

大手企業、地元企業や大病院などの団体単位で「裸参り」が始まった。

 

 

熱波を避けながら走る。ハシる !!

 

 

やけどをしそうな強烈な熱さをこらえて御神火に向かう。背中は寒く、クルリと体を回す裸参拝者も。

 

 

これらをテレビ各社が Live 発信中だ。NHKと民放のスタッフ。

 

 

 


● 帰路で

お焚き上げの山は4~5mの高さ。御神火で焼き清められて高さが低くなり始めたのを見届け、合掌して帰路に就いた。



 

 [ 追記 ]

もう真暗闇で杉の木立も見えず、御神火だけが周囲の参拝者を照らし出していた。しかし、カラン、カラ~ンと鉦の音は切れ目なく続き、石段を登ってくる。JCHO仙台病院は看護師さんと思われる若い女性が中心だった。

 

 

 カメラを片手に心は構えて出かけたZAMACだった。しかし帰路の長い一方通行の坂道を降りて、広瀬川澱緑地駐車場に戻るころは、何かすがすがしい気分に変わっていた。

 その日からすでに半月が経ちカレンダーを1枚剥がして2月だ。明るさが増したように感じる陽の光。それに梅の固い蕾が動き出したのを発見した。正月は終わり平常に戻った気分だ。

 明日、2月2日は恒例の「花と緑のココロ博」を見てこようと思う。" 春を探してシャッターを切る " 心が躍る『夢メッセ』で。     * 『夢メッセ』 は会場名。

 

 

 

 

 

 

 


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