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少年野球の納会

2006年12月04日 | 少年野球


   昨日は会社もお休みをいただき、子どもと親との交流を深めた。今シーズン最後となるグラウンド納め式。いわゆる納会である。長男の時代から3年のブランクをおき、次男の今回で少年野球ともサヨナラを告げる。最後のグラウンドは、後に残るCチーム(4年生以下)の親が中心となって、カレーをこしらえ、家庭での一品料理を持ち寄り、オードブルを取って、七輪焼きは上ホルモンや焼肉、鶏肉のセセリ等がグラウンド隅に煙を立ちこませ、炭火焼ならではの香りを漂わせながら食をそそり、選手と参加した親の胃の中に消えていった。

  最近は学校での催しは許可制で、グラウンドは年度当初に使用スケジュールを報告しなければならない。その中での禁止事項が盛り込まれ、グラウンド内では煙草禁止、火の使用もダメ、アルコールはもってのほか。

  今回の納会では禁止事項ではあったが、特例を認めていただき、親と子の交流を深め。AとCチームの混成の紅白戦を手始めに、6年生-父親の対決や、A,C各チームと母親対決などもあって盛り上がりを見せた。

  日ごろから選手には厳しい指導やスタンドから叱咤激励の声援も飛ばせていた保護者もいざ自分たちが打席に立つと、空振りか見逃し、「これでは子ども達のことをうるさく言えない」と反省しきり。ボックスに立つと独特の緊張感があり、バットをうまく使いこなせない母たちは、「当たらない」と首を何度もかしげていた。

 グラウンドでの対戦が終了すると、Aチームの選手一人ひとりから監督へ思いを込めた手紙が送られた。本来ならば選手一人ひとり読み上げるところだったが、それでは「手紙」にならない、とある部員の意見で手紙は帰って一人で読んでほしいスタイルに変えた。それぞれに熱い気持ちが監督に伝わったことだろう。



 花束は監督に、また、保護者からは練習や試合で指揮を取った頃の熱い指導をビデオに収めそれを編集してDVDに収録した形を贈った。父母の会会長は渡す前から目が潤み、その瞬間は目を真っ赤に晴らして、会長の言葉は言葉にならなかった。

 さらに、選手からお母さんに一輪の花が「今まで練習迎えにきてくれて、応援に来てくれて、これまで育ててくれて」と感謝の気持ちを込めて。花が渡ることも知っていた母達であったが改めて受け取ると、ぐっと堪えてきた気持ちも涙に変わっていた。

 ありがとう、子ども達よ。楽しいこと苦しいこと、喜びや悲しみの瞬間をも共有してきたのも親子だからこそ。その少年野球の結晶がこの日に集約され表れた。

 最後は全員で記念撮影。6年生の卒団と今季で退団する5年生のF君も一緒に送りだした。この先また、選手達はそれぞれの道を進むことになるが、きっと少年野球時代のことは忘れないであろう。
 
 私も自分の息子を中心にいろいろ厳しいことを言ってきたが、それも少年時代では最後。次は新たな進級先でいろいろまた口うるさく言うであろう。この性格は直らないことだろうから。