ソシオパスとは
ソシオパス(sociopath)とは、反社会的な行動や気質を特徴とする精神疾患(パーソナリティ障害)を抱えた人のこと。言い換えれば、精神障害が反社会的な振る舞いとして表出するタイプの人を指す。
ソシオパスという言葉は、精神医学の分野で用いられる学術用語ではない。学術分野では「反社会性パーソナリティ障害」(antisocial personality disorder)という用語が用いられる。その意味で、「ソシオパス」は通俗的な表現の一種である。ソシオパスは、しばしば「社会病質者」と訳される。
ソシオパスの類概念として「サイコパス」(psychopath)が挙げられる。サイコパスは、日本語ではしばしば「精神病質者」と訳される。精神医学の分野では、ソシオパスもサイコパスも共に「反社会性パーソナリティ障害(者)」に区分される。「他者への共感能力の欠如」「良心や罪悪感の欠如」「思考が冷淡で自己中心的」「面体を繕うのが上手で魅力的に見えやすい」といった特徴が、ソシオパスにもサイコパスにも認められる。
ソシオパスとサイコパスとの違い
「ソシオパスとサイコパスとの違い」は、一般的には、病質を獲得した段階が異なると理解される。つまり、サイコパスは先天的・遺伝的であり、生まれつき反社会的病質を抱えている者を指す。ソシオパスは後天的・非遺伝的で、幼少期に育った環境などに影響された結果として反社会的人格を得た者を指す、という考え方である。
ソシオパスとガスライティング
心理学者のマーサ・スタウトは、ソシオパスはよくガスライティングの手法を使うと述べている。ガスライティングとは、心理的虐待の一種であり、わざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法である。ソシオパスは、絶えず社会的道徳規範から逸脱し、法を破り、他人を食い物とするが、概して表面上は魅力的で、巧みな嘘つきであり、犯罪に関わるようなことはしない。ガスライティングによって、誤った情報を世間に発することにより、被害者を犯罪者に貶めたり、被害者を自身が犯罪を行なっていたのではないかと錯覚させる性質がある。
以上は文献をまとめたものである。
ソシオパスとサイコパスは私の手には負えない。相手にしないほうがよい。
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