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日本中央競馬会施行のレースから狙い目の鞍を毎週厳選チョイスし、競馬予想30年余のプロフェッショナルチームが解析します!

天皇賞(春) 解析予想

2015年05月01日 19時52分27秒 | 競馬予想
2015/5/3/天皇賞(春)/京都芝3200mC/G1/右外回り 発走 15:40

-過去10年データ-

(人気)

◎単(勝ち馬)指標
◆1番人気〔1‐0‐1‐8〕
◆2番人気〔3‐2‐1‐4〕
◆3番人気〔1‐4‐0‐5〕 → 1~3番人気勝率/50%
◆4番人気‥1勝
◆7番人気‥1勝
◆12番人気‥1勝
◆13番人気‥1勝
◆14番人気‥1勝 → 4番人気以下勝率/50%
※1~3番人気の勝率と4番人気以下の勝率が相半ばして“二者択一”様相!
馬の知名度や競馬専門誌の印に囚われず(笑)、全馬を“偏見なく”見つめ直したい!
そして、もちろん、過去の人気データに則れば、1番人気からの戦略はハイリスク!
従って、今年の“春天”最初のハードルは“キズナ(おそらく1番人気)を軸に据えるや否や”であろう。

○▲☆連圏指標
★1~5番人気内決着率40%~①②③②②④②③④③
※うち本命決着(1~3番人気内決着)60%。
下記項目と照らし合わせてみれば、連圏も“堅い”か“大波乱”かの“二者択一”様相!
今年のメンバー構成は人気しそうな各馬に死角が目立ち、後者を予感させる顔ぶれとなったが‥?
★1~5番人気軸⇒2着人気薄(6番人気以下)/10%~②⑪
※1例のみ。要するに中途半端な決着よりも、“堅い”か“大波乱”か、両極端にブレるG1ということ!
★人気薄(6~14番人気)勝率/40%~⑬⑭⑫④⑦③⑭③
※超!含む人気薄から“軸(単)”さえ取れれば連圏の相手は“ほぼ上位人気”!挑戦の価値有り!

△△ワイド圏指標(3連馬券の押さえ=3着付け)
★連圏1~5番人気内決着時の3着馬人気
~〔①②〕‐⑧〔③②〕‐①〔②④〕‐⑯〔②③〕‐⑥〔④③〕‐⑫
※連圏が堅く収まったら、3着は大半6番人気以下の人気薄が妙味を提供してくれる!
★1~3番人気軸⇒2着人気薄(6番人気以下)決着時の3着馬人気。~〔②⑪〕‐④
※1例のみで傾向は不透明だが、2~3着共に6番人気以下というケースは過去10年皆無。
★人気薄(6~9番人気)勝利時の3着馬人気~〔⑬⑭〕‐④〔⑫④〕‐⑤〔⑦③〕‐⑤〔⑭③〕‐②
※連圏が波乱でも、3着は全て5番人気内。
とにかく、“軸(単)”さえ人気薄から発見出来れば、相手本線(連圏)も、押さえ(3着付け)も人気処!

(脚質)
/2012年のビートブラック以外、逃げるか先行した馬の戴冠は皆無!
ただし、追い込んでの勝利は一度もなく、出遅れて最後方位置から運んだディープインパクトにしても、
勝負処、2周目の3コーナー下りで一気好位に進出し、4コーナーでは早くも先頭に躍り出ていた!
その他の勝ち馬も大半、中団→4コーナー好位からの差し切り!差し一辺倒タイプは2~3着まで。
昨年のキズナは4コーナー中団には押し上げていたが、その位置から外を回しては届かない(4着)。
今年も「キズナのスタイルを取るしかない!」とのコメントだが、
次項で解析した今の馬場状態(先行有利)から考慮しても、“危険な人気馬”になりかねない。
もちろん、コメントどおりに“差し一辺倒スタイル”を貫くかどうかは定かでないが‥。
なお、2~3着も差し優勢だが、2~3着であれば追い込みも届くだけに注意を怠れない。

(枠順)
/こと勝ち馬に関しては内枠の馬が圧倒している(1~4枠・7勝に対して、5~8枠・3勝のみ。)!
特に、6番人気以下で勝った4頭中、3頭が1枠!6番人気以下から“軸”を抜擢する場合、
今年の該当馬は下記4頭(過去10年に於ける7歳馬は2着が最高。4頭は除外。)
ラストインパクト、タマモベストプレイ、トーセンアルニカ、スズカデヴィアス
ただし、前項で見たように勝ち馬の大半が差しタイプ!上記4頭ではラストインパクトのみ“軸”候補!
なお、2着は大半が5~8枠から。3着は内外枠大差ないが、やや外枠優勢という点は忘れまい。

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★第3回京都芝/開幕週の傾向

先週は週の後半が晴天続きで、パンパンの良馬場施行。
日曜メイン「マイラーズC」は直後の最終レースに毛の生えた程度の遅い決着だったが、
スローの落ち着いたながれが理由であり、全般的には土日共に“時計ひとつ速い芝”!
それなりに差しも利いたが展開が向いたケース。あくまで基本は前が残る“内伸びの馬場”!
東京ほど“外差し”が利ける印象はなく、外回りも含めて逃げ・先行馬の健闘が光った!
ちなみに、ディープインパクト産駒はマイルで2勝を挙げたが、未勝利勝ちの1頭は先行押し切り!
差し切ったのは日曜日最終レースのセウアズールのみ(1000万~外差し)で展開も向いた!
ディープインパクト産駒に限らず、先行馬が止まらず差し届かなかったケースも結構目立ち、
差し優勢の「天皇賞(春)」ではあっても、逃げ・先行馬や早め好位組には注意が必要となる!
なお、枠順については開幕日から外枠馬が3勝したが(500万~)少頭数並びに先行勢。
日曜日の2勝も少頭数の1鞍とスローのメイン「マイラーズC」を先行して押し切ったレッドアリオン。
やはり、多頭数の「天皇賞(春)」は過去の傾向からも内枠に越したことはない!

★臨戦ハイレベルレース
2015/4/5「大阪杯」(阪神芝2000mB/G2)~キズナ
※G1ホース6頭が集結したが、直前まで降り続いた雨の影響で馬場は不良!
道悪適正の差もあって、ラキシスがキズナとの叩き合いを制した!
ただし、通ったコース取りの差もあったし、ルメールと武豊の騎乗技術の差もあったよう。
どちらにしても、好メンバーの3着以下には決定的な差!同じG1馬でも両馬が抜けていた!
今一度、パンパン良馬場での両馬差し較べを見てみたい!

★注目レース
2015/3/22「阪神大賞典」(阪神芝3000mA/G2)
~ラストインパクト、ゴールドシップ、デニムアンドルビー
※良馬場でも、時計を要す“重い芝”!そんな馬場が滅法得意なゴールドシップの押し切り!
ただし、“重い芝”は決して得意でない2着デニムアンドルビーとの差は僅かに0.2秒!
馬場適正を考慮すれば着差はないに等しく、パンパン良の淀“春天”となれば過信ならない!
なお、4着カレンミロティックは「宝塚記念」2着もあるように“軽い芝”の京都より阪神向き。
むしろ、軸に推して3着ラストインパクトは京都の“軽い芝”に替わって再度見直しの要有り!

★注目レース
2015/3/28「日経賞」(中山芝2500mA/G2)
~アドマイヤデウス、サウンドオブアース、ウインバリアシオン、ホッコーブレーヴ
※週間晴天続きで、当日も晴れ!パンパン良とフラガラッハ大逃げにより仰天の高速決着!
当然ながら、この距離としては前半ペースが速過ぎたために差し向きの展開となったが、
勝負処から上がって行ったアドマイヤデウスが直線アッという間に抜け出して後続を完封!
中団の内で脚を矯めたウインバリアシオンが2着。後方で脚を矯めたホッコーブレーヴ3着。
サウンドオブアースも4コーナー最後方位置から最速の上がりで2着争いに加わった(4着)!
勝ったアドマイヤデウスは抜けていたが、2~4着は位置取りの差。
ゴール前直線に於けるサウンドオブアースの伸びが際立っていた点は特筆に値する!
なお、1~4着4頭は淀の高速ターフにも実績があり、「天皇賞(春)」でも好勝負が可能!

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(1~3着圏内候補馬)
※開催当日午前11時までに配信の最終的な予想フォーカス(馬単3点/3連単12点)での変更はあり得ます。

◎ラストインパクト  
/過去10年で3勝と分の悪い外枠に人気しそうな面々が偏って、“波乱の目”が広がった感!
特に、過去10年で15番より外からの戴冠はなく、今の馬場も“内伸び”!
15番サウンドオブアース、16番ウインバリアシオン、大外17番アドマイヤデウスは割引きであり、
1枠1番を引けたゴールドシップも前2年が5着→7着と完敗を喫していて阪神程は信頼出来ない。
ホッコーブレーヴも過去10年で2着2回のみの7歳馬で、デニムアンドルビーも好走例なき牝馬。
このように見てくれば、
自ずから“軸”の候補は7枠13番キズナと絶好の2枠4番をゲットしたラストインパクトの2頭!
大穴なら、3400mのG2「ダイヤモンドステークス」を圧勝したフェイムゲームあたりであろうか。
ただ、キズナは過去10年で不振の1番人気“当確”ホース。如何にもハイリスクであり、
今年は過去10年で勝率40%【人気薄(6~14番人気)】からの“軸”抜擢が妥当と見て高配射程!
不得手の“重い芝”中山→阪神での完敗不問に好枠・高速ターフと好条件揃ったラストインパクト!
相手は“ほぼ上位人気”という過去のデータに則ってキズナ以下の人気処へながしたい!

○キズナ ▲アドマイヤデウス ☆サウンドオブアース
/対抗キズナ!昨年の4着は骨折のアクシデント。
その後、長期・骨折休養明けの今期緒戦は負けて強しの好内容!前走も不良馬場が応えたはず。
距離適正等々、不安を煽る報道は多いが全て確信には至らず、今回、不安一掃も十分あり得る。
とにかく、その決め手を存分に生かせるパンパン良馬場で真価を問う一戦!とくと拝見したい!
“高速”「日経賞」を豪快に差し切ったアドマイヤデウスと最速で追い込んだサウンドオブアース!
前者は京都外回り芝2400mG2「日経新春杯」の勝ち馬であり、後者も昨年の「菊花賞」2着馬!
それぞれ、多頭数で不利な8枠が鍵となるが、2~3着なら十分に食い込み可能な京都良績馬!

△ウインバリアシオン △フェイムゲーム
/3年前の3着馬にして、昨年のクビ差2着馬ウインバリアシオンも2~3着圏内の有力候補!
2010年に2月のG2「京都記念」からの直行馬ジャガーメイルが戴冠を果たしたように、
今年、2月の長距離G3「ダイヤモンドS」圧勝から直行するフェイムゲームにも注意を怠れない!

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※以上の解析結果を基に、
最終的な予想フォーカス(馬単3点/3連単12点)は開催当日の午前11時までにお届けします!


監修/サザンクロス競馬塾