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節電の夏〝秘密兵器〟は地中熱 冷暖房熱源に利用?

2011年06月19日 07時41分13秒 | 日記・政治
地中熱(Wikipedia)
 
地中熱ヒートポンプ温水暖房システムに参入(株式会社コロナ)
 
 
2011.6.18  産経ニュース
 
年間を通して温度がほぼ一定で、外気に比べ夏は冷たく、冬は暖かい地中熱。その熱を活用した空調システムが相次いで開発され、普及の兆しをみせている。原発事故による電力供給不足が深刻化する中、「節電の夏」を乗り越える秘密兵器としても脚光を浴びている。
 
 地中熱は1年を通じて15度前後と安定していることが特長。夏は冷たく、冬は暖かい井戸水は地中熱の作用によるものだ。この地中熱を熱源として、冷暖房に利用する空調システムの開発が本格化している。
 
 JFEエンジニアリングは川崎市の公共施設に地中熱空調システムを導入している。同システムは地中に埋め込んだ中空の鋼管杭を通じて、地中熱をヒートポンプで取り込み、空調用熱源として活用するもので、冷房時には35~40%の消費電力削減となる。従来のエアコンは外気を活用しているため、季節によって温度差があるが、地中熱は温度が一定で、その温度のまま熱源として活用できることから、省エネ効果も高い。
 
 また、従来のエアコンは廃熱を屋外に放出するが、同システムは地層や地下水に放熱し、大都市部などで局所的に温度が上がるヒートアイランド現象を和らげることもできる。JFEエンジでは、冬場は暖房用熱源としての活用のほか、融雪システムなどへの応用も検討している。
 
 地中熱を取り込む際に使われる「つばさ杭」と呼ぶ鋼管杭はJFEスチールが開発したもので、回転させながら地面に貫入。廃土が発生しないこともセールスポイントだ。
 
地中熱活用をめぐっては、鹿島や大林組など大手ゼネコンも本格参入を目指している。
 
 個人住宅用で地中熱システムを導入するケースも増えてきた。石油暖房機大手のコロナは、戸建て住宅を対象にした温水暖房システムに参入する。地下100メートルにパイプを埋設し、熱媒体を通じて得た熱をヒートポンプで温水とし、室内暖房に活用する。外気温が低すぎて、ヒートポンプを使うことができなかった寒冷地での導入を目指す。
 
 空調システム開発販売のジオパワーシステム(山口県美祢市)は、独自の住宅用地中熱空調システムを販売している。取り込んだ外気を地下5メートルに引き込み、地中熱で温度を一定にしたうえで、空調用熱源として使う。床下に石を敷き詰めることで蓄熱効果を高めているのも特長だ。同社は全国の工務店と提携し、導入を促進させている。
 
 住生活グループ傘下のLIXIL(リクシル)住宅研究所は、地中熱活用住宅の販売を進めている。同社は4月、地中熱をエアコンとして利用し、ソーラーパネルで発電することができる「究極の省エネ住宅」を発表した。
 
 参入が相次ぐ地中熱空調システムだが、知名度はまだ低いのが現状だ。米国など海外では年間十万カ所を超える導入例があるが、日本では高額な掘削費用を理由に導入は伸び悩んでいる。
 
 ただ、東日本大震災を機に、電力不足への懸念から「省エネへの関心はこれまでになく高い」(業界関係者)。「ソーラーの次には地中熱が注目される」との見方もあり、各社とも取り組みを強めている。(川上朝栄)

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