U設計室 web diary

建築つれづれ日記

かぶと虫

2004-11-27 | About
これから現場が始まる建て主のWさんから
カブトムシの幼虫をいただきました。
無事に育てば来年の夏には
立派なカブトムシになって
土から出てくるはずです。

Wさんからは
餌になる腐葉土の取り替え方を
親切に教えて戴き
この間の祝日に
小二の次男と土換えに挑戦しました。

教えて戴いたように古新聞を敷いて
その上に幼虫が入っている容器の土を出すと
出てきました!
長さ7センチくらい直径13ミリくらいのでっかい幼虫です。
あまりの大きさに
思わず子供と二人で「おおー!」と
歓声を上げてしまいました!

その歓声を聞きつけて、
家の中にいたカミさんも
長男も長女も庭の方に出てきて
みんな一様に「うわー」とか「おっ」とか
驚きの歓声を上げていました。

大きいのは幼虫だけでなく、糞もでかいのです。
直径2ミリ長さ5ミリくらいの糞が
土に混じってごろごろしています。
戴いた幼虫は全部で6匹。
無事にみんなカブトムシになってくれるといいな。
次回の土換えの時は
次男の友達数人が見学に来ることになっています。

幼虫を戴きWさんありがとうございます。

無惨

2004-11-18 | Architecture
事務所の近くの家が取り壊されました。
その家は築60年以上にもなるような古い家で
今時珍しい平屋の家でした。
私が勝手に
「世田谷地区保存指定住宅2号」と
命名していた家でもありました。
庭も広く大木も3本あって、
いい雰囲気を出していました。

家が取り壊されても、
敷地の端に立っている大木3本は
残されたままでした。
敷地の端だし、残してくれないかと
淡い期待を抱いていたのですが
翌日あっという間に
根本から無惨に切られてしまいました。
直径60センチもあるような大木です。
かわいそうだし、勿体ない気がします。
木も悔しいだろうなあ。
設計事務所が初めから参加出来ていれば
生かせる植物もあっただろうに・・

木が切られると、
その周りの風景があっさりとして
つまらない物になってしまいました。
噂によると、敷地を六つに分けて
それぞれ3階建ての分譲住宅が出来るのだそうです。

一つの家が壊されると
周りの緑もばっさりと切られて更地になってしまう。
景観も風景も関係のないミニ開発。
そして今までと全く違う風景が出来あがる。
その方が簡単で面倒くさくないだろうけれど
街の風景や景観の継承としては
何だかとても寂しい気がします。

いい方に変わればいいのだけれど
大概、そうはいかないようで・・

建築家の人生

2004-11-15 | Essay
随分昔に
建築家の秋山東一さんから教えてもらった
建築家の人生という図です。
秋山さんの知り合いの
アルゼンチンかどこか
外国人の建築家が言ったことだそうです。
縦軸が年齢軸で
事務所に勤め始めはworkばかり
それが、年代が上がるにつれて
研究活動や社会的な活動も増えてきて
上がりは「レジャー一色」という優雅な生活。
でも勤勉な日本人の私としては
上がりのレジャー一色の人生というのは耐えられないかも・・
workとstudy、public relation、leisureの四つが
いい案分になっているのが私としては理想ですね。

といっても未だこの表で行くと
真ん中よりずっと下のような状態です。
leisureがとても少ない。
一区切りついたら
遊びにいっちゃおうかなあ!!

講座のお知らせ

2004-11-09 | Link
何だか慌ただしく毎日を過ごしていて
更新がちょっと滞ってしまいました。

さて私も参加している
npo法人「家づくりの会」では
今月20日・21日で連続講座を行います。
私は21日の司会・進行役を
プロデューサーからおおせつかりました。
簡単ですが今日のところはこんなところで・・

今年も残すところあと2ヶ月を切ったなんて!!

隠し剣 鬼の爪

2004-11-03 | Cinema・TV
山田洋次監督の
時代劇第2作目である。
前作「たそがれ清兵衛」と
設定は重なる部分が多い。
幕末の東北の小藩が舞台であり
恋愛と果たし合いがストーリーの主軸であり
そして幕末という時代の変化に左右される人々を描く。

しかし、「たそがれ清兵衛」が
悲しい旋律が常にバックに流れていたのとは違い
今回は明るくさわやかな余韻がある。
静兵衛が時代に流されていったのとは異なり
宗蔵は時代の流れに自覚的である。

秘伝「隠し剣・鬼の爪」とは何なのか?
宗蔵ときえの身分を越えた恋の行方は?
ラストシーンの二人の会話はさわやかな感動を呼ぶ。
方言の柔らかさとふくらみ
正直な人間を暖かく見つめ応援する
山田監督の技のさえが光る。
傑作「たそがれ清兵衛」に勝るとも劣らぬ
さわやかな余韻と感動が残るすぐれた映画ができた。

お薦めです!