うーちゃん退職日記

むーくん(夫)と二人暮らし 時々2人娘たちとのくらしを
のんびりゆったり、綴ります。

流れた時間

2015-08-19 20:47:21 | 日記

通勤途中の、とある十字路。

そこには、いつも花が飾ってある。

小さな石塔と、造花の花。時々、本物の花も飾ってあることがある・・・

通るたび、ふと、かならず見てしまう

詳しいことは分らない。でも、おそらく、若い人が

そこで交通事故で亡くなったんだろう

いつだったか、若い男女が数人、手を合わせている姿を見たことがある。

写経した紙が張られていたり、季節ごとに花が変えてあったり

父親とおぼしき人が、よく、手入れをしている姿も見かけていた。

その十字路に花が飾られるようになったのは、いつからだったのか・・・

数年以上前・・・だった気がする。

今日、久しぶりに、父親の姿を見た。

日よけ用の、釣り人がよくかぶる菅笠姿。

背中が丸くなり・・・自転車から降りる所作は、確実に彼が年を重ねていることを示していた。

 

彼の上に積み重なった年月。

どんな思いで、あそこをきれいにし、石を磨き、花を飾り

何を祈り続けていたのだろう・・・

彼は、たぶん

自分が動けなくなるまで、あの場所に通い続けるのだろう。