石橋幸緒のごきげんグラシアス!

日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属
正統派??将棋女流プロ棋士が勝手に発信する気まぐれブログ

このところ2局。

2010-03-12 | しょうぶ&はたらく
このところは(残念ながらマイナビ女子オープンで負けてからですが・・・)自分なりにある程度納得いく、自分らしい将棋が指せている気がします。
この感覚(感触というのかな)が少しでも長く、そう、ホント少しでも長く、できれば来年の2月くらいまで続いてくれるといいのだけれど。
傍から見てわかるような好不調と違って、自分でしかわからないような微妙な感覚なので、いくつになってもその些細な違いに気付けるように磨いていきたいですね。

7日 天河決勝2・中井天河戦⇒力戦石田流vs玉頭位取り 序盤80点 中盤45点 終盤65点 総合60点
後手番だったのでどこの筋に振ろうかと思ったけど、結局角道開けた四間飛車にしました。棋譜はこちら
その後三間に振り直して石田流に組み替える。
この序盤は本局の具体的な指し手よりも、2手目△3二飛からの変化や立石流からの組み方と本譜は結果的にどう違ってくるのか、そのあたりのことばかり考えていた。
あまりピッタリした待ち方もなかったので28手目に△2四歩と仕掛けたが、そこから△2四銀~△3三桂と組むのでは不本意。というか失敗だった。
お昼にいただいた「けんちん膳」はとっても美味しかったけど。
以降は△8一玉や△2三銀などつらい辛抱が続いたが、62手目の△9五歩はここで勝負に行くしかないと思った。
76手目の歩頭桂、△8四桂も確固たる成算があったわけではないが、王手飛車をからみに手を作らなくては嫌味が残らない。
94手目攻めが止まって△8六歩と垂らした瞬間に▲8四歩のタタキから攻め合われていたら足りなかったと思います。
最後の方は△5一金打が若干手堅すぎたものの、まあまあうまくまとめられたと思う。
全体的には決していい内容とは言えないが、あたしらしい将棋だった。


10日 女流名人A・岩根二段戦⇒相居飛車左美濃vs急戦矢倉 序盤40点 中盤78点 総合86点
振り飛車模様の出だしから居飛車に変化されて、そのまま力戦へと推移していった一局でしたが、
仕掛けを咎めることができて馬が作れたので、以下は自陣に引きつけて押し切ることができた。


来週の女流王位リーグ最終局も全力を尽くしたい。