石橋幸緒のごきげんグラシアス!

日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属
正統派??将棋女流プロ棋士が勝手に発信する気まぐれブログ

女流王将戦本戦対里見1級戦。

2007-02-09 | しょうぶ&はたらく

気を付けていたのですが、イナズマを食らいました・・・・・・

▲9六歩丸山ワクチンのよくある出だしでしたが、流行の△7二金ではなく△6二玉だったので組み合いになり、後手陣はいつのまにかツノ銀になってました(笑)
若干作戦勝ちの雰囲気だとは思いましたが、先手なのでどう打開するかが難しいところです。
ということで▲1六角からガリガリ行く予定でしたがちょっと狙いすぎでした。
                
△4五歩の切り返しが好判断で、▲3五歩△5五歩▲6七銀△4六歩▲3四歩△4五桂であまり手になりません。
しかし一回打ってしまった角はどうにもならず苦戦に
                
駒損がひどくすでに必敗形のうえ、△6八金の激痛を打たれ▲7九桂と埋めたところ
△5六歩を突かれていたら投了級(▲51角成は△57歩成・▲同歩は△67金で負け)でしたが、△7九金▲同玉に△5六歩だったので、金駒が入りまだ少しだけ頑張れる展開に。
                
今は▲5五角に△2九竜と逃げたところですが、ちょっとづつ怪しい形勢に近づきつつあります。しかし、ここでおまじないの▲3九歩を打ったのが残念ながら敗着となってしまったようです
理由は後述しますが、ともあれ単に▲65歩でした。
                
最後は▲6二金とようやく絡んだところでいきなり飛んできた△6六桂
なるほどこれが稲妻と言われる彼女の終盤力ですか。って感心してる場合ぢゃないですけど。
ビシッと打とうとした▲49金は△同竜寄▲同銀△78桂成以下詰まされます。
この時に先ほどの一歩があると▲69歩が利いたのです。この持ち駒では何を受けても戦力不足になってしまいます。

ということで今期の女流王将戦は対局したと思ったら終わってしまいました
対局感というか微妙な勝負勘が最後までとり戻せなかったのが残念です
一局指しただけですけど、里見さんは確かに後輩の中でずば抜けて強いと思いました。私達も刺激を受けて切磋琢磨しなきゃと思います。
女流棋界全体が彼女の伸びしろとペースについて行けば、かなり急成長見込めますな。
ふぅー。気を取り直してがんばるか



最後にちょっとテレビ放映のお知らせを。
明日土曜日10時から囲碁将棋チャンネルで渡辺竜王と鈴木アマの記念対局が放送されます。
            
司会兼聞き手で出ていますのでご覧下さい。