石橋幸緒のごきげんグラシアス!

日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属
正統派??将棋女流プロ棋士が勝手に発信する気まぐれブログ

王位戦予選対中村太地四段戦。

2006-09-22 | しょうぶ&はたらく

普通の振り飛車対抗形になるかと思ってたら。
            
こんな出だしです。なんだかいろいろと警戒されてたみたい。1筋の突き越しと77角が早かったので悩みましたが、長考後△7五歩と仕掛ける。
もちろん△34歩や△42玉から囲うのも普通で、仕掛け自体トッププロの感覚からしたらどうなのかわかりませんが自分らしいジャブだと思います
以下▲7五同歩△6四銀▲7四歩△7二飛に先手も三間飛車に構えました。
その後てっきり引いてくるもんだとばかり思っていた角を出られて、返す刀で角銀交換の戦果を上げたのですが、その折衝で歩切れになってしまった為
予想以上に冴えませんでした なんとかなりそうな気もするのですが…。
ずっとお互い居玉のまま戦い続けて
            
この局面では直前に△5五歩と味良く馬筋を通すことができたので危ないながらもまあまあかと思っていたのですが▲7四飛が好手でした。
8四飛からの進入がどうやっても防げません。しかもあたしの角寝てるし
この角をうまいタイミングで働かしてやれなかったのが可哀想でした
△3四歩はいつでも突けたのですが、一手だけじゃ些細な働きしかできないのが辛いところです。
あまりにも力将棋になったため一手一手がとても難しく、相当なスローペースでした。
このあたりですでに18時を過ぎていたと思います。
神経戦は消耗も激しいですし、負けるとよけいにこたえますがタイトル戦前のいい修行だったと思うことにします。
指し手は短手数でしたが緊張感あふれる展開だったので、一手も気を抜かずに考えられたのが収穫でした。

勝ち星が無しと最悪のせぷてんばーでしたが、「まあそうそう悪いことが2ヶ月も続くことはあんめぇ」とあくまでもポジティブに捉えて
来月をがんばっていきっまっしょい