小品 猫

これを彫刻と言っていいものか自分でも時として分からなくなる事が有ります。
彫刻と、工芸品の違いや境目が何処なのか定義などは無いのですが、これはどう見ても置物的な要素が強く感じられます。
しかしこの作品も置く台座などを工夫すれば彫刻的な要素を持たせることが出来ます。
芸術作品の中に人に迎合した作品を作ってはならないと母に教え込まれました。
しかし、これはいかにも迎合した工芸品に限りなく近いようです。
この猫の小品シリーズも随分作って来ました。
以前から猫を彫刻にしたいと考えていたのですが、中々最初は上手い事表現出来ませんでした。しかし有るとき自分の人物の形と融合する事でこの形が生まれたのですが、これは何点か売れた事も有って、今ではこれを作れば手元から無くなる事から、パターン化されたように作っています。
この中でも何時も多少なりとも何処か違った試みを取り入れながら作ろうとしています。

これが良いのか悪いのかは分かりませんが、またリクエストも有るようなのでまた作る事になりそうです。