夕べは随分と飲んだ。
久しぶりに再会するとついつい話も弾み、お酒が進む。寝たのが1時位だったか。
早朝5時に目覚ましを掛けて、皆が寝静まっている時間に渓流釣りに出かけた。
ここに通い始めて毎回のように竿を出すのだがほとんど外した事は無い。
しかし夏の渓流はブッシュが蔽い竿を出せる場所が限られて釣りずらい。
仕方が無いので何時もの堰堤の下の落ち込みを攻める。3投目にブドウ虫で食わせたアマゴはこぎみ良い引きを見せてくれた。
これでまたボーズ無しになり一安心。釣り下りながらお目当ての場所を攻めたのだが一向にアタリが出ない。仕方なくもう一度堰堤下を攻めて小さなアマゴを釣り終了とした。
ここのアマゴは基本が稚魚放流なので、魚体がとても美しい。ヒレの張り具合や大きさを見て頂ければお分かりかと思う。
釣った魚を皆に見せて、朝の挨拶とすると、「昨日の鰻は最高に上手かったなぁ。」これを聞くと自信を持ってもいいかもしれない。
今日、山さん達はゴルフ。子供達を連れた我々はパターゴルフに行く事にした。子供達も初めてのパターゴルフではしゃいでいる。しかしあいにく途中で雨がポツリポツリと落ちて来たので急いでホールを回って何だか勿体ないような気もした。
お昼は山さん達のいるゴルフ場で待ち合わせ、ここでランチの予定だが、山さん達も途中の雨で廻るのが遅れていたようで、初めてゴルフをやっている所を拝見。
グリーンが整えて有りとても綺麗。この雰囲気の中でこうしてプレーする事もきっと気分の良い事だろうと思う。
1プレーに掛かる金を勘定すると私には中々手が出そうに無い。
ランチの後子供達も一緒に付いて回ると言いだし、山さん達もこれを引きうけてくれた。
私達はこの間に温泉に行き一足先に宿に戻って一寝入りした。
朝が早かったせいなのか、空気が旨いせいなのか分からないが3時間ほど寝てしまった。
そうこうしていると子供達のにぎやかな声に起こされ、山さん達が戻って来たのだが、一緒に廻っていたもう一家族はもう帰ったとのこと。挨拶をしなかった事が心残りだ。
辺りも薄暗くなってきた頃、山さんが庭先に出て、「慎ちゃん、熊がいるよ。」と呼んでくれた。藪の中にピョンと動くのは小熊。体調が70cm程だろうか?近くに親がいるかもしれないと警戒しながらカメラを構えたのだが、残念ながらファインダーに収める事は出来なかった。
「あの熊50m位先にいたでしょ。あれ以上近づいてこないから大丈夫だよ。」だそうだ。
山さんは狩猟免許も持っていて山の事は詳しいし、ここ開田に別荘を構えて30年以上経つ。山さんがそう言うのであれば安心だろう。
さて、この時間になれば渋滞に巻き込まれる事もなかろうと帰路についた。