西武秩父線の「吾野駅」です。池袋から1時間半ほど、運賃はたった580円です。今日は
ここからハイキングです。
吾野駅→顔振峠→越上山→ユガテ→東吾野駅
ますしばらくは車道歩きです。
高麗川の川岸に巨大な岩が。
その上には吾野弁財天がたっています。初めて見る景色ですねえ。
さらに、巨石がご神体の白鬚神社です。このあたりも高麗の一族が切り開いたのでしょうか。
のんびりと里歩き。いろんな花も咲いていました。
沢沿いの道を徐々に上っていきます。素晴らしい天気ですので、だんだん暑くなってゆきます。
水車発見。
やっとこ、山道に入ります。うれしくなります。
所々折れ曲がる道をがんがん登って行きます。
シュロが見え、まわりが明るくなると、びょんと人家が登場します。
風影と呼ばれる集落です。素晴らしい景色が広がります。ものすごく澄んだ景色は、峠での絶景を期待させます。
さらに、少し登ると、そこもまた絶景。これがあるので山登りはやめられません。
武甲山です。
お堂が見えました。テンションさらにUP↑。
狛猪があります。
猪は摩利支天の眷属です。ここは麻利支堂です。
お堂で一休みです。ものすごい展望スポットです。
ん?。
なんと、富士山まで見えました~。
いやあ、富士山に出会えるとは、全く想像していませんでした。うれしいプレゼントです。
お堂から、ほんの少しの登りで顔振峠に到着です。顔振(こうぶり)峠となっていますが、地元の人は「かあぶり」と読むそうです。
「顔振峠のいわれには二通りあり、義経が絶景のあまり顔をふりながら登ったためというものと、お供の弁慶が急な登りに疲れて顔を振りながら登ったというものです。いずれも義経が奥州へ逃れる時にここを通ったとしているわけですが、義経奥州落ちの経路については北陸を通ったとする説が有力です。
かあぶりはかむり=冠が転じたのではないかとされており、冠のようにとがった山があるためこのような名前になったものと思われます。」
峠の案内板より。
また飯能戦争(慶応4年)で、渋沢平九郎が敗走し、この峠を越えて、峠の反対側の黒山で最期を遂げたそうです。
峠からの南側の景色です。吾野の街が見えます。義経が絶景のあまり何度も振り返りながら登ったという説もわかる気がします。
実際、現在の峠には林道が通り、車も通ります。茶屋も何軒かあります。
茶屋の裏山をひと登りすると見晴台があります。そこに通じる道のほうが峠な感じですねえ。とっても良い道でした。
そんな、見晴台からの展望です。
今度は北側の景色が見えました。越生の町が見えます。峠と見晴台、両方訪れれば、ほぼ全部の方向が見えますね。
ユガテ?。
さて、茶屋に戻ってきました。
平九郎茶屋のテラスでおぞばを食べました。サービスできゃらぶきを頂いたり、なかなか感じの良いお店でした。
富士山をみながらおそば。贅沢ですねえ。
遠足でしょうか?。子供たちが続々と登ってきました。みんな、われわれの「ファンタオレンジ」を恨めしそうに見てゆきます。
道に迷って畑に乱入してしまったグループなどに道を教えたりしながら、しばし休憩です。
顔振峠から、しばらくは林道を下ります。
そして、林道から分かれ、快適な山道へ。
歩くと、まもなく諏訪神社が見えてきます。
ごく普通の山の神社さんです。道中安全をお祈りします。
タイヤを使ったみちしるべ。目的はユガテです。その前に越上山にちょっと寄ります。さらにその途中、金毘羅さんに出会いました。
金毘羅さんのご神体。巨石ですねえ。
越上山の分岐を過ぎると道は狭くなります。とっても楽しい岩山登りが味わえます。
越上山山頂は、登山道からちょこっと外れているので、多くのハイカーはスルーしちゃうそうです。もったいないです。
越上山と書いて「おがみやま」と読みます。元々「拝み山」であり「御神山」でした。このあたりの越辺川(おっぺ川)や越生(おごせ)から越上山の文字が当てられたようです。
かつては山頂にさっきの諏訪神社が祀られていたそうです。雨乞いなど人々がしばしばこの山に登ったそうです。なので、この山は「古諏訪山」とも言われているそうです。
「展望はほとんどありません」といろんな本とかに書いていますが・・・。
こんなに素晴らしい景色が見られます。全く嬉しい誤算ですね~。
岩場で下を除いて見るシリーズ(^_^.)。結構怖いです。
ちょっともやってきて、富士山が見えるような見えないような。
楽しかった岩歩きも、あっという間に頂上です。本日最高の566mです。頂上は展望も無くとっても静かです。
下山してみて、下から眺めた越上山です。素晴らしい岩ですね。木とか全部切っちゃえば鷹取山のようになるんでしょうね。
さて、楽しい岩尾根歩きです。涼しくて快適です。
途中、林道に何度も出くわしつつの山道歩きです。林道に出るたびにテンションは下がりますが、山歩きは楽しいです。
ちょっとしたスリル。
大変です。ハイキングコース上に鉄塔が。
人生初めての鉄塔くぐりです。テンションUP↑。
フリではありません。絶対に登ってはいけません(^_^.)。
十二曲です。特に標識はありません。
だんだん、ユガテへ近づいてきました。
このあたりがエビガ坂です。
シダの群生があります。シダシダ~。
キレイな葉っぱ。
そして、ついにユガテへ到着しました~。写真だとあっという間ですが、実は、すっごく歩いています。
この広場から、手作りの小さな階段を下って行きます。
普通の民家の庭先に出ます。
本当に普通の民家です。ユガテには2軒の集落があります。
無人野菜販売所があります。お土産がわりにタケノコを購入しました(^_^.)。
ユガテキティはありませんでした。残念。
ユガテノトイレ。
ユガテは漢字だと「湯ケ天」と書くみたいですね。
昔は天に吹き上げるほど、豊かに湯が湧く村だったそうです。その時代には沢に大蛇が住み、村人に恐れられていました。あるとき豪胆な猟師が、火縄銃で退治してしまいました。
以来、湯はぴたりと出なくなったといいます。
村の入口にはその大蛇を祀る祠があります。
ここは、小さな盆地です。標高は290mもあります。下の集落へは結構下ります。まさに隠れ里ですね。
生まれて初めて見た「ネギボウズ」。噂には聞いたことがありましたが。
もっと花が咲いていれば、もっときれいだったことでしょうね。でも、今だからこそ静かなユガテがじっくり味わえました。
さて、山を降りることにします。
ここまで降りてくると、山の中腹にあんな集落があるとは思えません。やはり隠れ里。
しばし、まったり。
帰り道の、武蔵野札所30番福徳寺です。
銅葺き屋根の阿弥陀堂です。重要文化財です。
アジサイ。枯れきった去年の花がまだついています。
いつでも、季節の花が咲いています。とのことです。現在は、花はちょこっとだけしか咲いていませんでした。
10時に歩き始めて6時間、やっとこ終点、東吾野駅に到着しました。アイスを買って帰りの電車に飛び乗りました。
高麗駅です。懐かしいですね。その模様はこちら。
帰りは、行きより1駅分安い540円で池袋へ。大満足のハイキングでした。
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