5世紀。イングランド。「ブリテン王国」の王"ウーサー・ペンドラゴン"は王様らしく、贅沢な暮しを送っていた。そんなある日、ウーサー王の前に一人の美しい女性が現れる。妖艶な美貌とミステリアスな雰囲気を持つその女性を見た王は激怒した。彼女は王が昔、修道院に送り捨てた実の娘"モーガン・ペンドラゴン"。修道院から逃げてきたと言う彼女に王は再び、出て行け。と見向きもしない。モーガンは自分を捨てた王(父親)は今も昔も変わらないと分かると王を殺すため計画を実行した。それは、子どもに姿を変え王が食するスープに毒を盛ること。計画通りに毒入りスープを口にして苦しむウーサー王の姿を見たモーガンは泣いて喜ぶ。
苦しむウーサー王。側には(第二)王妃"イグレーヌ妃"は王に付き添いひたすら祈り続ける。ウーサー王の命が危ないと聞いて城にやって来たのは、王と王妃が最も信頼を寄せる魔術師"マーリン"。王妃はマーリンに「どんな手を使っても助けて。」と懇願するが毒の威力には敵わない。もう手遅れだとマーリンは王にサインを求めた。「この国のためにも。あの子のためにも。」サインを書く途中で力尽きたウーサー王だが、マーリンはもう動くことの無い王の手を握りサインを書き終えた。
ブリテン王国のとある農民地。両親と兄、4人家族の末っ子として育って来た"アーサー・ペンドラゴン"は活発で元気な美少年である。川原で遊んでいた最中に兄の"ケイ"から、客が来たから家に帰るぞ。と言われ兄と共に家に向かった。家に帰ると両親の雰囲気は暗くアーサーは疑問を持つ。家に訪ねてきた客に目をやるとそこには怪しい雰囲気をかもし出すマーリンの姿があった。
自分の出生の秘密を知ったアーサーはケイと一緒にマーリンに連れられ古い王城に案内された。その王城の名は『キャメロット』。アーサーはこのキャメロットから王が不在で反乱が起きているブリテンを再び統一しようと動き出す。
しかし、アーサーの他にブリテンの統一を目指す者が一人。アーサーの存在を知らなかったモーガンはアーサーを止めようと恐ろしい計画を練りだした…。
ドラマの始まりを簡単に説明しますとこんな感じです。けっこうエロいドラマでした。主にモーガン様が…。エロくてシーズン1で打ち切りが決定したらしいですが、60億円かけて作ったドラマだけあって世界感がすごいです!歴史ドラマでもファンタジーなので知識が無くても十分理解出来ます。
エロいシーンがあっても平気でファンタジー好きの方は楽しめるドラマです。
【ここから完全ネタバレが含まれる内容がありますのでご注意を!】
アーサー。主人公としての設定はちゃんとしているけど、正直あんまり好きなキャラじゃないです。ちょっとわがまま過ぎないかな?いきなり王様の後継者に祭り上げられたことには戸惑うだろうけどそろそろ王(後継者)として自覚を持って。なんか自分は一国の王になる。って意味が分かっていないような気がします。頭で分かっていても心が…。敵に堂々とした態度を取れたり、知性もそこそこあるのは良いと思う。問題は精神的な面です。
腹違いの姉モーガン様に始めてあった時の嬉しそうな顔には弟キャラなんだろうなと思いました。ケイのことは本当の兄のように思ってるし、周りからも目をかけられているから。だからいつまで経っても精神的に少し幼めなのか?
1.2話では育ての親が一気に亡くなったので展開が早かった。1話ではモーガン様と同盟を組んだ"ロット王"に母を殺され、2話では妻を殺された夫としてロット王に戦いを挑んだ父がロット王と相打ちで死んで。2話で早々にロット王との戦が行われたので、アーサーの軍の実力がある程度分かりましたね。序盤だから弱いです。でもロット王には取り合えず勝ったのでこれから軍力はアップして行くでしょう。
そしてハラハラしまくった3.4話。自分に付いてくれた騎士の妻("グィネヴィア")に手を出すな!夢に出て来た金髪美女と実際に再会したら運命だとか思うのは仕方が無いよ。てか運命だと思う!でも、手は出すな!結婚式を挙げる前のグィネヴィアに手を出したけど妊娠したらどうする気だ?グィネヴィアもアーサーに惹かれちゃダメだよ!そして、グィネヴィアと騎士("レオンテス")の結婚式でアーサーが神父役勤めたけどその時の二人がお互い見すぎ!レオンテスにばれる。周りにばれる!ばれなかったけどマーリンとイグレーヌ妃にはアーサーとグィネヴィアがお互いに惹かれ合っていることがばれるし!そしてモーガン様にも!マーリンとイグレーヌ妃が二人を止めることを祈ります。あと、モーガン様。グィネヴィアを使ってなにか恐いこと考えましたよね?アーサー、お前が全部責任背負え。
アーサーがマーリンを信頼しすぎる気もしますが気軽に頼れるのが彼しかいないのは難しい。一応、イグレーヌ妃は実母なんだから頼ってあげてよ。すっごく寂しそうじゃん!
モーガン様。なんか「様」を付けないと呪われる気がします…。1話の冒頭で自分の父親(ウーサー王)を殺す時に見せた魔術で関心はアーサーよりモーガン様に持って行かれました。なんか魔術師の行動でこのドラマが動いている気がします。美貌は文句無しでドラマ一番。美人過ぎて王冠への執着心が怖いです。もう王冠(ブリテン王国統一の証)のためには何でもします。ウーサー王のライバルだったロット王を誘惑して登り詰めようとしたり、それでロット王が使えないと分かると簡単に捨てたりと。1.2話はアーサーの存在に動揺してアーサーを消すことだけに目をやっているから女としてハチャメチャぐあいがすごいです。
3.4話は以前に比べエロさは控えめ。アーサーを陥れようとしたたかにドロドロと計画を練っています。男は使えないと思ったんでしょうか?城内の人間も女性を多く入れいます。兵士は男ですが。
3話でアーサーとマーリンを城に招いてパーティした場面が印象に残ったかな?アーサーの血(微量)が目的で招いたんでしょうが、若干マーリンを口説いているような感じが面白かったです。マーリンに魔術が使えると教えましたが今のところは「子どもになれるってことだけ」。なんかあれですかね?レベルが上がれば使える技(魔術)が増える。みたいな?
でもやっぱり魔術を使うには代償が大きいみたいです。4話では一度死にました。ちゃんと生き返りましたけど。モーガン様は一体何と契約して魔術を得たんでしょうか?悪魔って言うにはなんか違うような…。死神?魔術を使いすぎて身体から血が出るような契約ってなんですかね?あの狂いようは異常です。なんか麻薬で幻覚見てる感じです。
取りあえず言いたいことは、モーガン様、王冠に対する貴女の執着心は素晴らしい。
マーリン。このドラマのキーパーソンだと思っています。アーサーより好きなキャラです。1.2話を見る限り「政治について何一つ知らないアーサーを王にして、裏でなにか企てる。」感じがすっごくありました。でも3.4話で見せたアーサーに対しての執着心で本気でアーサーを王にしたい気持ちがあるんでしょう。4話の剣とかもう怖いぐらい。
なんか予知夢をみれる能力があるみたいです。あと、他人の夢も覗けるようです。(1話だったかな?)アーサーが夢の中でグィネヴィアを見た時なんか「誰だ!あれは!」とか寝ているアーサーを無理やり起こし睨んでいましたし。もしアーサーの夢を一々確認しているならアーサーにプライバシーは無いですね。それと、人を信じ込ます上手い口を持っています。詐欺師並に。魔術師で口が上手くて頭が良ければ悪い人っぽくても頼るしかないんでしょうね。アーサーからの信頼は厚いです。
3話でモーガン様と話している場面はなんか笑えました。警戒していたハズなのに結局睡眠薬飲んじゃうし。それで目が覚めたら鎖に繋がれベットの上とか。ウーサー王に仕えていた時に自分が使っていた拷問部屋(モーガン様が改装済み)の手錠に自分が捕まっています。そこでモーガン様が魔術を使えることとウーサー王を殺したことを知るんですが、モーガン様がマーリンを手錠に繋いだまま部屋を出て行った時の焦りよう。「モーガン!モーーガーン!!」って感じが楽しかった。あのクールなマーリンが焦ってる。一応、魔術を使いまくっているモーガン様を心配している感じはありましたね。
4話は衝撃的でした。見終わった後ちょっと茫然です。アーサーの剣を作ってもらうため凄腕の刀鍛冶屋を訪ねたんです。剣は無事作ってもらったんですが、予知夢で鍛冶屋がアーサーに剣を渡そうとしたらそのままアーサーを剣で刺し殺す。っていう夢を見たマーリンは不安材料は取り除く、ってわけで剣を預かろうとしたら鍛冶屋は、渡すまでが仕事だ、と怒って引かない。そこでマーリンは鍛冶屋の本性を言い当てるんですよ。「昔に人を殺していた血はまだ騒いでいる。」とか言って。それに逆上した鍛冶屋が剣でマーリンに襲い掛かって来たのでマーリンは魔術を使って不本意だったんでしょうが殺します。その殺した現場にやって来たのが鍛冶屋の娘"エクスカリバー"。現状を見てとっさに剣を持って逃げたエクスカリバーは森の奥の湖に小舟を出して逃げたんですが。ここでマーリンのアーサーに対する執着心が分かります。「剣は王のものだ。剣は王のものだ…!」とぶつぶつ言いながら湖に手をかざし魔術で湖を凍らすんですね。もう、殺しに来るような表情とそんな魔術使ったらそりゃエクスカリバー逃げるよ!エクスカリバーは氷が小舟に捕らわれたあたりから気が動転していて小舟からまだ凍っていない湖に落ちちゃうんです。彼女は必死に水面に上がろうとして剣を持っていた方の手を水面から出すんだけど氷がすぐそこまで来ていたため片腕を氷上から突き出した形で湖に閉じ込められました。
ここでのマーリンの行動の順番によってはエクスカリバーが助かった可能性は十分あります。まずマーリンがエクスカリバーのところに着いた時、まだエクスカリバーの周りの水は完全な氷ではなかったんですよ。でもマーリンが初めにした行動はエクスカリバーから剣を奪うこと。なんか初めにエクスカリバーの周りの氷を退かしてエクスカリバーごと引き上げれば、彼女は助かったんじゃないかと思います。全身は引き抜け無いでしょうが頭と剣を持っている腕ぐらいは…。
マーリンがエクスカリバーから剣を奪ったあと、エクスカリバーはそのまま沈んでいまったので生きたまま湖に閉じ込められます。「助けて!」と必死に湖から氷を叩くエクスカリバーは悲しかった…!マーリンも一応剣の握りで氷上力いっぱい叩いていましたが結果は虚しく。
その後、鍛冶屋とエクスカリバーを殺してしまったことに罪悪感を抱いたマーリンは酒場で飲んでいる兵士たちにわざと悪態をつき殴られるんですがそのシーンは痛々しい。城に帰ったあともアーサーやみんなに心配されるんですが、真実は言わず物語のように話を作る。嘘は言っていないけど真実でも無い。剣の名前はエクスカリバーのことがそんなに心に刺さっていたのか彼女から取って「エクスカリバー」。
悲しい回でしたが、この回でマーリンの「アーサーを絶対王にする。」っていう執着心が見れたので悲しい展開であっても必要な回だと思いました。次回からマーリンがどんな行動を起こすかは予想出来ませんが楽しみです。
ケイ。アーサーには勿体無いぐらい良い兄貴。多分このドラマで一番好きなキャラです。マーリンといい勝負ですがケイのほうが高感度持てる。
血は繋がっていないけど一緒に育った仲としてアーサーはやっぱり大事な弟なんですね。兵士を鍛えるための指導者("ガウェイン")を城に連れて来るためにレオンテスと共に説得しに行く場面も。本当はアーサーが行くべきじゃないのかな?でもよく考えればアーサーの性格じゃあ無理でしたね。短気と短気だから。ケイのちょっと穏やかな性格と親切心がガウェインの心を動かしたんだと思います。
あと、1話の場面でアーサーとモーガン様が初対面する時にアーサーの隣で「あれがお姉ちゃんだぞ。」と嬉しそうに言っていたのがよかった。多分その台詞でケイの高感度上がったんでしょう。
このドロドロとしたドラマで唯一の純粋なキャラだと思うから最後まで良い兄貴キャラでいてほしいです。
グィネヴィア。レオンテス。幸せな二人とは言えません。レオンテスは状況分かっていないから幸せそうですけど、グィネヴィア…!もうレオンテスに浮気がばれた時が怖いです。いちいち突っかかって来るアーサーにも問題がありますが、グィネヴィアも無視しないとダメだよ。難しいのは分かるけど頑張って。
ドロドロして酷いけど、まぁ面白いドラマではあると思います。人間不信になりそうな気もしますけどね。
でもエロいものとかファンタジーに免疫が無いとキツいドラマです。
なんか、昼ドラ的なものを感じます(笑)
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