T-Connectのマイカーログから1日毎のトリップデータです。
1日のトリップで(10km以上の走行)で28.3km/Lはあまり見たことがない。果たしてアルミテープ効果によるものか?
アルミテープの効果のレポートです。
A 「走行ノイズ(ロードノイズ)に関して
前回でも書きましたがロードノイズが小さくなったのは、風きり音が減少している事がその要因だと思われます。
豊田中央研究所R&D レビュー Vol. 30 No. 3 ( 1995. 9 )「車内音を構成する音の要素とその評価」から引用 抜粋 以下
自動車が走行することにより車室内には「エンジン音」「こもり音」「路面からの音」「風切り音」の四つの要素がある。
1 エンジン音
エンジン回転数の0.5次成分を基本周波数とした複合周期音であり,主要な周波数帯域は5kHz以下である。
2 こもり音
周波数帯域20~250Hzの低周波音で,耳を圧迫するような音である。
3 路面からの音
路面とタイヤにより発生するランダム性の音であり,主要な周波数帯域は1kHz以下である。( ここで扱うのは粗い路面を走行中に発生する狭義のロードノイズではない) 。
4 風切り音
自動車が高速で走行することにより,車両周辺の気流が乱されることにより発生するランダム性の音であり,周波数帯域500~5000Hzである( ここでは風向きや風速の変化によるバサバサという間欠的な風切り音は扱わない) 。
ここまで 引用 抜粋
結果
1から3まではアルミテープ(静電気の影響)による効果はなく 4の風きり音が静電気による気流の乱れを整えその結果風きり音の減少させていると思われます。
実際に感じることは、3の路面からの音がクリアな感じに聞こえて来ました。これは扇風機の前で声を出したときに聞こえる音と扇風機が無いときに聞こえる音の違いのようなものです。
B 空力特性による操縦性の変化
素人の私には、アンダーステアがどうとか、うまく表現出来ないですが、確かに操縦していて安心感は良くなっています。
ハンドリング操作において気流の乱れを整えたことにより微妙なぶれやフラツキ感が少なくなり切った方向にクルマがその通り動く様な感じになったと思われます。
C 燃費性能について
写真は、レーダークルコンにて巡航速度で走行中にハイブリッドバッテリーに充電しながら走行中のOBDⅡデータ テープを貼る前ならこの速度で巡航中エンジン回転数は1100~1200位であったが1000回転まで下がる状況が見られる様になりました。
燃費は、同じクルマでも乗る人のアクセルワークにより大きな差がでます。そのときのクルマの流れや、気温、風速、降雨なども燃費に影響します。
従って、より正確な燃費の変化を調べるには、極力アクセルワークの差をなくすためにレーダークルコンを使用したときのデータでその変化を比べました。
表1 では同じ目的地までの走行データをまとめたものです。(T-Connectのデータ)
このデータは全てレーダークルコンによる走行中のものです。時間帯もほぼ同じ、気温は多少の差がありますが大きな差はありません。むしろ9月23日以降は、雨走行が2日あります。
(以前、「マイカーログから燃費推移を見る(その3) 雨の日は燃費が悪い」ても書いたように雨の場合約9%程度燃費が悪くなります。)
アルミテープ張り付け前の4回の平均燃費は25.5km/Lに対し張り付け後の4回平均では25.8km/Lで0.3km/Lの向上、率にして約 1%程度良くなったと言う結果です。雨で無いデータで比べればもう少し良い結果が出たかも?
尚、冒頭の28.3km/Lの燃費に関して 過去1年間の1日当たりのトリップデータでの最高は27.2km/Lです。率にすると4%程度の燃費向上ですが、この値はテープによる効果だけではなくその他諸条件により出た値と考えて良いと思います。
従って、30後期プリウスでの燃費改善は約1%程度は確実にあると思います。