LivyとSally~双子育児日記~

2005年10月10日、双子の女の子をアメリカで出産しました。

「おかあさんと一緒」...日本 v.s.アメリカの教育

2005年08月25日 | 妊娠8ヶ月(28週-31週)
9月の頭に日本から母が手伝いに来てくれるので、TVジャパンという
24時間日本語放送(NHK)をやっているチャンネルに入りました。
「やっぱり日本語は楽で良いわー」なんて、当たり前の事を思いながら
朝からニュースを見たりして、楽しんじゃってます

で、ですね~...表題の「おかあさんと一緒」を何気なく見ていて、
わたしゃビックリしました 何がビックリって、歌のお兄さんの
「笑顔」になんです。

文字で説明するのはとっても難しいんだけど、要は完璧なまでに
「子供用にアレンジされた笑顔」なんです...

僕は虫なんか殺したことありません。蚊に吸われたって、
 勿論そのままさ!

僕はいつも交差点では、お婆ちゃんをおぶって渡ってあげてるんだよ
僕は悪い人が大っ嫌い!ごみをポイ捨てする人を見つけたら、
 すぐに捕まえちゃうよ!



...ってな具合で、単なる「爽やかな笑顔」を通り越して、ありとあらゆる
不純物」を取り除いた笑顔なんです。でも、これって歌のお兄さんが
悪い訳ではないと思うんですよね。日本の教育のやり方だと
思うんです。「子供に悪いものを見させるな」「子供には美しいものだけを
見させよう!
」って感じなんでしょうかね。

でも、アメリカは子供でも「ひとりの人間」としてちゃんと対等に
見ているので、「臭いものには蓋をしろ」ではなく、「臭いものは
ちゃんと臭いと教えよう」という教育なんです。
私としては、断然こっちの方法に賛成!だって、大人社会に出てから
世の中そんなきれいな人ばっかりじゃないって気づいたら、遅いでしょ。

そう言えば、我が家でも子供の頃「8時だよ、全員集合!」を巡って
姉と私親の戦いがあったっけ...「見たい!」と泣き喚く私達に
母は「見ちゃいけませんっ」の一点張り。
親には親の考えがあったのでしょうが、あの頃は「何でいけないのか」が
分からず、ただただ親に反抗していたっけ...

でも、子供でもちゃんとした「説明」があれば分かると思うんです。
それに臭いものを全く見ず育ってしまったら、何が良くて何が悪いのかの
区別がつかなくなる。悪いものも(...極度の暴力的なシーンは除いて)、
ちゃんと見させて、それについてちゃんと親が説明してあげよう...と
「おかあさんと一緒」を見て、しみじみ考えてしまいました