土の上にも三年

農への道

メモ2

2011-07-29 03:01:32 | メモ
http://keisan.casio.jp/has10/SpecExec.cgi

セシウムの生物学的半減期70日から考察。

70/365=0.19178082

計算機の結果:99.560314407718

70日ではほとんどが残っている。つまりこれは尿や汗による排出がほとんどであることを示唆している。

セシウムはカリウムと似た性質を持っていることがわかっている。カリウムは前回メモから尿や汗による排出があると分かった。カリウムが排出される経路である尿や汗の排出量を増やすことがセシウムの生物学的半減期を早める可能性が予想される。

また、前回メモから人体のカリウム量は2.0~2.2g/kgであることが分かった。体重60kgの場合120~132gである。1日に必要なカリウムは2.0~4.0g必要とされ、


http://www.hokuei.or.jp/21/sick2/ka.html

現在では3.5g/dayが推奨とされている。

カリウム40の生物学的半減期が30日であることを考える。この例ではカリウム3.3g/dayで考察されていた。毎日3.3g摂り入れ、毎日3.3g排出されるとして、摂りいれた3.3gは126g(120~132gの中間値)ある体内のカリウム全てと混ざり合って排出されるとした場合。
最初の3.3gが人体内で1.65gになるまでにかかる時間は、

3.3/129.3=2.5522%
3.2157772621809744779582366589327/129.3=2.4870667%
3.133704/129.3=0.024235916
3.053725/129.3=0.023617363
2.975788/129.3=0.023014602
2.8・・・・・・・・・・・・・・・・
2.825・・・・・・・・・・・・・・・・
2.753・・・・・・・・・・・・・・・・
2.683・・・・・・・・・・・・・・・・
2.614・・・・・・・・・・・・・・・・
2.548・・・・・・・・・・・・・・・・
2.483・・・・・・・・・・・・・・・・
2.419・・・・・・・・・・・・・・・・
2.358・・・・・・・・・・・・・・・・
2.297・・・・・・・・・・・・・・・・
2.239・・・・・・・・・・・・・・・・
2.182・・・・・・・・・・・・・・・・
2.126・・・・・・・・・・・・・・・・
2.072・・・・・・・・・・・・・・・・
2.019・・・・・・・・・・・・・・・・
1.967・・・・・・・・・・・・・・・・
1.917・・・・・・・・・・・・・・・・
1.868・・・・・・・・・・・・・・・・
1.820・・・・・・・・・・・・・・・・
1.774・・・・・・・・・・・・・・・・
1.729・・・・・・・・・・・・・・・・
1.684・・・・・・・・・・・・・・・・
1.641・・・・・・・・・・・・・・・・

ここまで計算しておいて前提の人体内カリウム量が140gだったことに気づく(笑)
誤差として考えれば計算方法は間違ってなさそうなので、生物学的半減期30日の計算はこういう方法なのだろうと思う。もっと素晴らしい計算方法ありそうだけど。

セシウム137の生物学的半減期が70日なので、性質がカリウムと似ていてもカリウムよりも70/30倍排出されにくいと思われる。ところがセシウム134の生物学的半減期は100~200日となっている。これはどういうことだろう。

http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/12.html
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/13.html

この2ページから考えられることは、セシウム137とセシウム134の生物学的半減期は同じであると思われる。(100日以上滞留する)人体中にはセシウムが1.5mgほどあるという。

http://mzpubdata.maruzen.co.jp/www09/mzpubdata/genso/270.pdf

しかしこちらからはセシウムの明確な役割は解明されていないことが伺える。


普通のヒトの一日あたりのセシウム摂取量はたかだか0.03mg ぐらいである.これらは主としてカリウムに富む食品由来のものである.セシウムは食物連鎖系に入ってカリウムと同様な挙動を示す.セシウム原子はカリウム原子よりもずっと大きいが,イオンとなって水和した状態では,イオン半径としてそれほど大きな差とはならない.植物中のセシウム含量も測定されているが,通常の野菜や果物では3ppb程度である.ある種の茶の葉においては0.2ppmもの値が報告されている.


この文章が大きい。いま想定していることは以下の表を見ていただければ予測できると思う。




あとこんなのあった。


セシウムを原鉱石から分離するには,まず塩酸で抽出して不溶性のケイ酸分と分離する.この塩酸溶液に鉛かスズの塩化物を加えて複塩の形でセシウムを沈澱分離する.金属セシウムを製造するには,融解塩の電気分解法もあるが,通常は塩化セシウムと金属カルシウムを混合して加熱する方法がとられる.この反応では金属セシウムと塩化カルシウムが得られるから,真空にしてセシウムだけを蒸留分離できる.

低濃度の放射性セシウムに曝さらされたヒトの場合なら,セシウムの吸収量を低下させるためにカリウムを余分に摂取すればよい



なるほどねぇ。
カリウムを余分に摂取することに意味はありそうだ。逆に言うと、汚染地域のカリウムを豊富に含んだ食材は回避すべきだろう。食材を選ぶ時はカリウムの含有量に注意してみると良いかもしれない。

ちなみに、以前記事にした厚労省の野菜の移行係数と照らし合わせても、カリウムに富んだ野菜に多くの移行がみられる傾向にある。上で乗せたグラフを見ても納得の範囲だ。色分けした部分は300mgという適当な分け方。各自で判断して欲しい。

また前回メモから、ナトリウムの体内量が多くなるとカリウムが働いて排出されるようだ。このことからもしかしたらセシウムも同様の働きをしてくれるのかもしれないことが推察される。つまり、汚染されていない地域のカリウムを豊富に含んだ食材を食べつつ、ある程度許容範囲内で塩分を多めに摂れば、セシウム汚染を防ぐことが可能かもしれない。

玄米や塩による放射能防御は眉唾ものとして扱われることが多いが、前回メモと今回メモを合わせて、情報は自己責任ということで考えてみると良いかもしれない。


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