郡山の司書Tさん おはなし会。
次の絵本は 「ちいさいおうち」でした。
ちょっとばかり 長いお話。
ゆっくり、はっきり、司書Tさんの声が
静かで美しい田舎の四季をたのしむ ちいさなおうちを
その田舎が開発にさらされるのを目の当たりにする ちいさなおうちを
子どもたちに向かって 語りかけます。
すべてのページを読み終えた司書Tさんはいいました。
「長いお話なのに、みんな最後のまで
じっと聞いていてくれてありがとう。
いいものって、ずーーーーっと続くんじゃないかって
思わせてくれる お話でした。」
楽しい絵本読みはこれでおわり。
最後を飾るのは、 みんなおなじみ くまさんです。
(今度は ダブル)
両手にはめた くまさんが、おんなじ顔で同じ言葉で かけあいします。
「ぼく・くまさん。 おんなじ おんなじ。」
「ぼく・ しっぽがあるよ。」「ぼくも、あるよ。」
そうして、みんなで大合唱
「くーーまさん、くーーまさん まわれ右」
両手をついて、
片足あげて、
さようなら、
さようなら、
また来てね。
しーーーーーん。
しずまる 会場。
これで、お話の時間は、終わりなんですね。
なんだか、ちょっと、悲しくて
眼がしらが熱くなって・・・。
でもね、うれしいおまけがありました。
司書Tさんが 席を立ち、一番前に座っていた
お友達の前にしゃがみます。
もちろん、両の手には くまさんがにっこり。
「じゃ、あんころもち、作りましょうね。」
そして くまさんと うたいます。
「さ~よ~な~ら~ あんころも~ち~。
また、き~な~こ。」
その女の子の手に、心のあんころもちを 渡します。
「今日もいっぱい本を読んでくれてありがとう。」
女の子は にっこり。
その場所に、子どもたちは15人位いたのでしょうか。。
司書Tさんは ひとりひとりに 思いを込めたあんころもちを作って
ひとりひとりに 違う言葉をかけていきました。
司書さんが、きてくれた子どもたちを
どんなに愛しているのか
じわじわと伝わってくる光景でした。
そうして、おはなし会は 幕を閉じたのです。
郡山の子ども図書館のかわいいかわいい子どもたち。
元気な男の子は あんころモチをうけとらずに、
あたっくしたり、パンチしたり。
きっとちょっと 照れ屋さん。
司書さんが大好きでたまらない男の子は、
おもわず ほっぺにチュッてした。
ちっちゃなかわいいMちゃんは、
地べたにぺたって座っていたから
司書さんも一緒にぺたって座って
あんころもち 作ってた。
その姿は、
とてもとても ほほえましくて
ずぅっと この時間が 続くといいなと
思わせてくれるほど 幸せでした。