ダルフールへ国連人権委員会が調査団派遣 (BBC)

国連人権委員会は、スーダンのダルフール地域に調査団を送ることに合意した。しかし、同委員会は、これまでのところ、スーダン政府の暴力行為への関与について論評を避けている。スーダン政府は、ダルフール地域における殺戮、レイプ、破壊行為についての関与を問われているが、欧米諸国の不当な主張であるとしている。
スーダンは、ダルフールの平和維持のため増強するAU(アフリカ連合)の舞台に、国連が理論的援助をすることに関しては合意しているが、国連軍がダルフールは入ることについては拒絶している。
アメリカとイギリスは、スーダン政府が国連平和維持軍を受け入れない場合、飛行禁止空域を設定することもあり得ると、先週の米英両首脳のワシントンにおける会談で議題に上ったことをアメリカのマコーミック報道官が述べている。
人権委員会は、スーダン政府に国連平和維持軍を受け入れるよう強制することは出来ない。しかし、人権団体は、国連人権委員会がダルフールの調査のために専門家を送ることは、倫理的圧力をかけることになるだろうとしている。(BBCのサイトから)

国連は、ダルフールに問題はあることは認識しながらも、これまで「ジェノサイド」という言葉の使用は避けるなど、スーダン政府を刺激しないよう(?)、慎重な態度をとっていた。アナン氏の退任と調査団の派遣が直接関係あるとは思わないが、とにかくダルフール問題に関して、良い方向へ進展があればいい。