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世界の要人女性、ダルフールのレイプ被害撲滅を訴える(BBC)

2006-12-10 22:14:27 | アフリカ関連
世界の女性要人たちが共同で紛争が続くスーダン・ダルフール地区におけるレイプと性的暴力の終結を求めて共同声明を発表した。
同声明に調印しているのは、マデレーン・オルブライト元アメリカ国務長官、メアリー・ロビンソン元国連人権問題担当高等弁務官(元アイルランド大統領)など。
声明では、ダルフールではレイプが武器として日常的に行われているとしている。 (BBCのサイトから)

「レイプが武器」というのは恐るべきことだ。かつてのユーゴスラビア紛争でも「民族浄化」というレイプが行われた。イラクでも米兵によるレイプが問題になっている。戦争とレイプはいつも密接に繋がっている。非戦闘員である市民が巻き込まれない戦争なんてあり得ないということをあらためて考えてみるべきだ。

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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-12-11 14:29:09
旧ユーゴでの紛争中のレイプで生まれた子どもは、被害者である母親からも、受け入れを拒否されます。テレビで一度そうした子どもばかりを集めて保護している施設を黒柳徹子が訪問しているのを見ましたが、ひとり、絶対になにをしても笑わない赤ちゃんがいました。その子を見たとき私の中で、「憎しみから生まれた子ども」ということばが、ぽかっと浮かんできました。

自分の生の生まれる瞬間が、憎しみの渦の中にある。自分の生が、まさに憎しみから生まれた。将来その事実を知ったとき、それはその子どもにとって、いったいどんな苦しみと絶望になるのでしょうか。想像を絶します。

ユーゴの内戦でレイプされたイスラムの女性たちは、自分の家族からも、レイプされたという事実によって、もはや人間としては扱われなかったと聞きます。そのため、多くの女性が人体実験に使われました。たとえば、牛と人間が交配したらどうなるかといった実験だったということです。

レイプというものは、国家や民族といったカテゴリー以外に、「性」という、もうひとつ別のカテゴリーの問題が絡んでくるため、一筋縄ではいかない問題を孕んでいるのだと思います。
でも、だからこそ、国や民族や思想や宗教を超えて、その解決のために、人々が(女性だけでなく、男性も)手をつなぎあえる問題だともいえるのかもしれません。
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Unknown (うさこ)
2006-12-11 14:29:53
上のコメント、名前を入れるのを忘れた。うさこでした!
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同じことが… (Kuma-Watching)
2006-12-12 03:10:49
ダルフールでも同じようなことが起きているようです。
レイプされた女性は、一族の恥だということで、家から追い出され、劣悪な生活を余儀なくされるのだそうです。
イスラム世界では、レイプ被害者である女性に、その一族が、追い討ちをかけるようなむごい仕打ちをすることが少ないないようです。
そのことがわかっているだけに、レイプは「武器」になってしまうのでしょう…。
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