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グレートレイクスの平和につながるコンゴ民主共和国の選挙結果 (BBC)

2006-12-15 10:56:21 | アフリカ関連
コンゴ民主共和国の近隣諸国は、同国の最近の選挙について地域の平和安定化を約束するものだとして歓迎している。
「この選挙結果は、グレート・レイクス地域(※)の問題の50%を解決するものになるに違いない」と、ケニアのナイロビで開かれたグレート・レイクス・サミットに出席したウガンダのヨウェリ・ムセヴェニ大統領は他の出席者たちに語った。
各国首脳は、今週金曜、安全と発展のための条約に署名することになっている。
ジョセフ・カビラ氏は、地域に影響を及ぼした紛争から40年間で、コンゴ民主共和国では初めての自由選挙により民主的に選ばれた。
5年に及ぶ紛争は、公式には2002年に終結したことになっているが、アンゴラ、ナミビア、ジンバブエの支援を受けた政府軍がウガンダとルワンダの支援を受けた反政府軍との抗争を繰り広げた。
コンゴ民主共和国とブルンジの紛争と94年のルワンダのジェノサイドは密接に関わっている。
各国首脳はまた、20年以上の及ぶ紛争が続いているブルンジにおける和平政策と選挙の成功を指摘している。
地域のリーダーたちの中には、不安定な治安、貧困、民主化の遅れの問題が依然として残っているとする者もいる。
ムセヴェニ大統領は地域の残る50%の問題は、主にコンゴ民主共和国東部に拠点を置く「無数の非妥協的なテロリストグループ」だと述べている。
東部における小武装勢力は、1500km離れた首都キンシャサの政府の支配を拒絶し、それらの関与する暴力は続いている
ルワンダ、ブルンジ、ウガンダの反政府勢力も同地域に拠点を置いている。
世界最大の平和維持部隊はコンゴ民主共和国にあって、これらのグループの影響力を排除することを任務にしている。
コフィ・アナン国連事務総長は、地域が安定化の方向に進んでいると確信していると、そのメッセージの中で述べている。(BBCのサイトから)

※ アフリカの大地溝帯を取り巻く6つの湖(タンガニーカ湖、ヴィクトリア湖、キブ湖、エドワード湖、アルバート湖、マラウィ湖)周辺のブルンジ、中央アフリカ、ウガンダ、コンゴ、コンゴ民主共和国、ルワンダといった国々を含む地域。


カビラ大統領は、01年に暗殺されたローレン・カビラ大統領の息子で、外国生活が長いので、地域の言語が話せないという話もある。しかし、国民の信頼は篤いようだ。この地域の安定がアフリカの安定に大きく関わっているだけに、なんとかうまく舵取りをしていってほしい。日本からはムネオ以上のアフリカ通の政治家が出てきてほしいものだが…。
なお、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国は別の国。

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