イラン、アルジャジーラの取材活動を禁止 (BBC)

イランはアルジャジーラが同国内のアラブ少数派の反政府運動をたきつけたとして、同社による取材活動を禁止した。
イラン南西部フーゼスターン州(州都アフワーズ)で過去数週間のうちに民族間の衝突で3名が死亡した。暴動は同地域の民族構成の再構築に関する計画(イラン政府は否定している)によって引き起こされたと考えられている。
アルジャジーラは、自らの報道姿勢を客観的かつ公正であると述べた上で、イラン政府の反応を「驚くべきことで不公正だ」としている。
アルジャジーラは、イラン系アラブ人に人気があるが、デモのニュースを最初に放送したと伝えられている。イラン政府はアルジャジーラの暴動の取材に関して調査を始めている。
「もしアルジャジーラの違法行為が証明されれば、起訴することになるだろう」とイスラム文化指導相は国営テレビで述べている。
イラン議会は、アルジャジーラが暴動を分離独立派の社会不安として描いているとして非難している。
ロンドンに拠点を持つイラン・アフワーズ・アラブ大衆民主主義前線(The Popular Democratic Front of Ahwazi Arabs in Iran)は、フーゼスターン州のイランによる占領80周年へ向けて平和的なデモをするよう求めたが、イラン政府は武力介入を選択したとアルジャジーラに語っている。
フーゼスターン州の州都アフワーズでは、アラブ系は多数はだが、イラン全体ではわずか3％に過ぎない。
イラン内務大臣は、同地域はすでに平静を取り戻していると述べている。(BBCのサイトから)

地図でわかるとおり、フーゼスターン州はイラクと国境を接する地域。
中東で民族問題、宗教問題を抱えていない国は無い。