会津高原尾瀬口駅にある転車台。ホームのスロープ付近から見えました。
ピットは植物で覆われてしまっており、地盤が窪んでいるように見えます。
2012年に地元の方の手によって回転させられる状態まで復活したそうです。
そして2016年10月1日、野岩鉄道開業30周年を記念した臨時ツアー列車が運転されました。
ツアー内容に転車台特別入場がありまして、整備された姿を見たかったので参加してみました。
浅草から揺られること3時間、会津高原尾瀬口に到着する直前に赤い桁が姿を現しました。
ホームから目と鼻の先にありますが、安全上の理由から線路を渡らずに駅をぐるっと歩いて到着。
この転車台は1953年(昭和28年)に旧国鉄会津線が延伸開業した際に設置されたもので、C11が会津方面への折り返しに使用していたそうです。当時は会津滝ノ原でしたが、1986年(昭和61年)に野岩鉄道が開業した際に会津高原へ改称。さらに2006年(平成18年)に会津高原尾瀬口に再度改称されて現在に至ります。
少しだけ手回し体験をすることが出来ました。これは嬉しいサプライズです。
下路式バランスト型の転車台でレールは残っていませんが枕木締結式です。長さは18m級
円周軌条はしっかり残っていました。
ピットの側壁は自然石積みですが、底面のコンクリートが見当たりませんね。
排水ポンプも見当たらないし、雨水はどう処理していたんだろう?
桁上を歩くことも出来ました。たぶん回転体験より貴重な体験になったと思います。
Iビームの上を歩くので少し怖かったです。下路式ならではの幅広さを実感しました。
中央支承もしっかり記録。丸いお皿のような物が支承部で、桁はその上に載っています。
数十年も放置されていたにも関わらず軽やかに動くということは、しっかりグリスアップしてあったのではないかと思います。
AIZUマウントエクスプレスが横目に走り去る。
もしこの転車台が復活したら東武鉄道の鬼怒川温泉までや、JR東日本の会津若松までの区間をSLが運行出来ることになります。勾配やトンネル等、課題はあるかもしれませんが夢が広がりますね。
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