50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

タレントの世界から逃れきて、・・・

2016-03-06 19:09:57 | 小説
タレントの世界から逃れきて、敏彦を誘ってきた価値があったと思う。独りでおしのびでやってきたのでは、あの世界から糸の切れた凧の悲哀めいてしまったはずだから・・・・・・三十三歳のタレントは、幸男さん、強く生きています。理恵は次第に色を変えて見えた海に、「時間の経つのが早すぎるわ」苦情を放った。

(「おしのび」つづく)