50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

理恵は岬の海を見つめながら、今日まで裏切らなかった・・・

2016-03-05 17:58:10 | 小説
理恵は岬の海を見つめながら、今日まで裏切らなかった幸男に向け、
「ふるさとの休日はあなたの贈りもの。ほんとうにありがとう」
と海に向かって呟いた。曇り後晴れと滞在中の気分をたどり、予想通りのふるさとの休日に、怖いくらいの満足感に浸っている。

(「おしのび」つづく)