50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

それから幸男は、

2016-03-01 20:05:03 | 小説
それから幸男は、
「悪いけど」
とか何とか言って、雄造と店内から兎のように脱出してきている。喫茶アンニュイに、選りに選って立ち寄った、そのうかつさバカさを思いながら頭頂を一つ打ちすえていった。
「あと二日だ」

(「おしのび」つづく)