50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

「そういう難しい話は明日にして、ぼくたちの・・・

2015-11-15 20:47:03 | 小説
「そういう難しい話は明日にして、ぼくたちのドラマを続けましょう」
と敏彦を誘ってきたのは正解だった。ふるさとの海が見えるホテルの部屋、理恵は思いなおしたように、ドラマの主人公に立ちもどるように唇に、ちょっぴり娼婦のみだらな感じで唇を求めていた。

(つづく)