50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

冗談だと道江は思った。夏子の子供たちが泣きじゃくり・・・

2015-11-02 22:28:03 | 小説
冗談だと道江は思った。夏子の子供たちが泣きじゃくり、不機嫌にテレビに向く幸男がいても。「泣かないの」ときつく叱る夏子がいる。道江はむしろ二人の諍いをおかしがる。
「あなた。はい。ビデオ」

(つづく)