綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

情けなきことです

2013年04月10日 | ノンジャンル
本当に”情けなさに涙こぼるる”の思いです。

当宮が管理している、飛地末社(離れたところにある小さいお宮)の歯神社のしめ縄が、何者かにより引きちぎられていました。

場所柄、酔っぱらいが多いのでこういう事は半年に1、2回はあるのですが、今回はいつもと違い、しめ縄を固定するために留めてある針金が、ペンチか何かで切ったあとがありました。

さらにしめ縄固定用の金具もへし折られ、おまけにどこかのフェンスの残骸と思われるゴミが投棄されていました。

一体、何が楽しくてこういう事をするのか。甚だ疑問です。

この歯神社は、小さな小さなお宮ですが、歯にまつわる方々からの尊崇をあつめ、日本一の歯の神さまと慕われているお宮です。

また、再開発の進む梅田中心部の中で、ほぼ唯一の戦前から残る木造建築でもあります。 ここだけが戦争の惨禍を逃れ、さらに戦後の開発の中でもその佇まいを残してきました。

10年ほど前には放火の難にも遭いましたが、何とか社殿の前部のみで済み、今も梅田に残る生き証人のようなお宮ですので、当宮ではとても大切にさせて頂いております。

こういった日本人にとって、地域にとって”大切なもの”であるという事を慮る気持ち。守ろうとする気持ち。

ほとんどの良識ある日本人には普通に備わっているものですが、昨今の一部の日本人には欠けている人が多いように感じるのも事実です。

神さんに顔向け出来ない事をしているという事に、犯人はどう己の心と向き合っているのでしょうか。



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