綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

令和3年 玉姫祭

2021年05月05日 | ノンジャンル
本年も、茶屋町に鎮座致します、綱敷天神社御旅社の末社、玉姫稲荷神社例祭(玉姫祭)の方、滞りなくご奉仕申し上げました。

例年であれば事前にご案内などを掲載しておりますが、残念ながら本年も昨年と同じく、新型コロナウイルスの疫禍による緊急事態宣言の発出中という事もあり、事前のご案内は控えさせて頂き、神職のみによる神事とさせて頂きました。

なお、「梅田の牛の藪入り」の名残りともいわれる、当宮の神牛像への花飾りの方は、本年も茶屋町のお花屋さんフロリスト・メリーさんのご協力のもと飾らせて頂きました。本日夕方までお飾りしております。

この「梅田の牛の藪入り」とは、江戸時代に日頃働いてくれている牛たちに、柔らかい新芽の茂る季節である旧暦5月5日に、梅田周辺、特に現在の大阪市北区大深町、芝田2丁目付近で、花飾りなどの晴れ着ともいえる装いを付けて放牧してやり、ゆっくり休養を取らせた行事の事です。藪入りとは休暇という意味です。その行事も近代化で絶え、今はこの花飾りのみが、梅田の牛の藪入りを唯一伝えているものとなっています。

今年の玉姫祭は珍しく雨が降り、社殿前に祭壇を設ける事が出来ず、拝礼のみの略儀となりましたが、コロナ禍もこの雨のように流れ行き、今後の感染者数が減る事を願うばかりです。どうぞ氏子崇敬者の皆様には今は不要不急の外出はお控え頂き、何卒お体お大切にと祈念申し上げる次第です。


 


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