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『UNTITLED 』

2013年09月01日 | 読書
『UNTITLED 』 飛鳥井千砂 著 読了。

途中、何度も主人公に対して
「病院へ行け」とか「人生の休暇を作れ!」など思いました。
すごく正し過ぎて、清廉潔白でそこが逆に嫌悪感を抱かせるような女性。

でも主人公はものすごく、「わたし」だった。。。
わたしはやること大雑把なのに妙なところで細かくて。
お行儀悪いこと、きちんとしてないことは許せません。

だから、主人公までは行かない(と信じたい)けれど
本の中には自分がいた…。
あまりにもリアルで、小説としては面白いのに
読んでてすごく辛かった。

主人公だけじゃなく、家族それぞれに自分と重なるところはあったけど。

この本を読んで、わたしは最初自分の姉妹を「一家の癌」だと思った。
でも、やっぱりわたしこそが「一家の癌」かもしれない。

家族って、上手くいかない。。。
みんなそれぞれに、良くないところは持ってるものだとわかっていても。

きっと主人公に嫌悪感を持って、
全く共感どころか理解できない読者も多いはず。
だけど、確かにいるんです。世の中にはこういう人間が。
こんな風にしか生きられなかった人間が。。。

よくよくみてみると、著者はわたしとほとんど歳の変わらない方でした。
(おまけに出身県もいっしょ)
それでこういう作品が、文章が書けるのはすごいと思った。
でも、だからこそ、なのかもしれませんね。

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