落 葉 松
北 原 白 秋
からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。
からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり
中学の頃か、
からまつはいつの間にか白樺のイメージになり
九州育ちで白樺を観たことの無い私にとって
白樺林は憧れになりました
上京後、日光に行くことになったとき
白樺林、白樺林と騒いで、ついに行って来ました
静寂さの中に続く白樺林
私たち以外一組の白樺を愛する人達(と言うことでした)
にあった以外は誰にも出会わない白樺林
永年のイメージ通りの白樺林でした
その後、訪れた日光で
白樺林の中を貫く自動車道路を通った時は
白秋の世界は遠い遠い彼方となっていました
安曇野からのトミさんのブログで
紅葉のからまつの林をみて
唐突に遠い遠い若き日を思い出しました