保健師数が多い都道府県はコロナ感染者が少ないことが分かっています(奈良県立医大の研究)。そこで死者数でもみると保健師数ワースト2位の大阪で死者数が多いなどやはり相関しています。感染増加の傾向にある中、住民の命と健康を守ることのできる保健所体制等が必要です。
保健所の保健師だけが関係あるかのように言う方がいますが、奈良県立医大は「保健事業により健康に関心を持つ人の増加」「保健師を通じた健康情報を得る機会が多い」など「保健師の多い都道府県」は「感染拡大が予防されたと考えられます」としています

HEPAフィルターとは、空中の0.3 µm以上の微細粒子を捕集できる装置だ。病院の骨髄移植病棟などで院内感染対策に用いられ、その有効性は多くの臨床試験で証明されている。最近は、市販されている空気清浄機にも利用されている。
コロナに対する実証研究の結果も報告されている。昨年10月6日、イギリス『ネイチャー』誌は、イギリス・ケンブリッジ大学の研究を紹介している。この研究では、コロナ病棟にHEPAフィルターを設置した前後で、空中のコロナ粒子の量を測定しているが、設置前は5日中4日で空中からコロナ粒子を検出できたが、HEPAフィルター稼働後に測定した5日間では一度もコロナは検出されなかった。
HEPAフィルターを装着した空気洗浄機はコロナ対策に有用だ。HEPAフィルターの価格は数千円~数万円。『ネイチャー』の論文には、「安価なポータブルフィルターが、コロナやその他の病原菌を効率よくスクリーニングする」という表題がついている。もっと国民に情報を伝えるべきだ。ところが、過去1年間で全国紙5紙が「HEPAフィルター」という単語を用いた記事を掲載したのはわずかに12回だ。最新のコロナ研究の成果が国民に還元されていない。