今月に開いた保育所つくってネットの交流会の様子が、12月25日付けの読売新聞に掲載されました!
以下に一部を抜粋致します。(ネット記事がありませんでした。)
写真を拡大できる方はそちらからもご確認ください。
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待機児童 対策追いつかず
(前略)
新制度では保育施設の増加が図られたが、都市部を中心に厳しい状況が続いている。今月、東京都足立区の母親らでつくる「保育所つくってネットワーク」が開いた会合では、状況の改善を望む母親の声が相次いだ。5月に長女が生まれた女性会社員(31)は、入所を申し込んだがかなわず、来年度の入所を目指している。「若い世代が住むマンションが多い激戦区。入りやすくなったという実感はない」と話す。
厚生労働省によると、今年4月の待機児童数は2万3000人余り。前年同月より定員が14万人以上増えたにもかかわらず、待機児童も約1800人増えた。
(中略)
施設の増加に伴い、保育士不足も顕在化した。日本総合研究所主任研究員の池本美香さんは「経験豊かな保育士の確保が難しく、保育の質に不安を感じる親は多い」と指摘。「これまでは定員の増加に目が行きがちだったが、保育士の待遇改善や、第三者機関による評価など、保育のあり方自体に踏み込んだ議論が必要」と話す。
(中略)
待機児童対策として、政府は11月、2013年度から17年度末までの定員増加目標を、10万人上乗せして50万人とする方針を発表した。今年度末までに約34万人分が達成される見込みだ。
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今年の春は5年ぶりに待機児童の数が増加し、保育園不足はいまだ深刻な状況です。しかし、記事の中で池本さんが指摘しているとおり、保育の質の問題も大きく問われてきています。
保育士の配置基準を守っていない施設や、急に閉園になって大きな問題になった施設、また幼児に虐待を行うような悪質な施設についても報道が相次ぎました。
保育士不足のなかで、政府は保育士の配置基準そのものを緩める対策を行なっていますが、幼い命とこどもたちの健やかな成長を担う保育にとって、安全性や専門性はとても重要な要素です。
質を犠牲にして量を増やせばいいということではなく、いまこそ他の先進国並みにきちんと保育の公的支援を厚くして、安心して働ける環境とこどもたちが健やかに成長できる環境を整えてもらいたいと思います。
こどもたちの環境を守れるのは今の大人たち、そしてとくに保育を必要とするママパパたちに、「保育」が直面している問題に目を向けてみてほしいと思います。
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