夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

然程に威張れるものでもない

2017年02月17日 09時31分12秒 | 日記
 ユーチューブなどを見て居ると日本にやって来た外国人が次のようなコメントをしている。

1.道路が清潔
2.電車内が静粛清潔
3.列に並ぶ
4.落し物が還って来る
5.人々が親切

昔から概ねそうであったとは思うが異論もある。

日本に汽車が普及した頃は乗客は窓からゴミを投げ捨てていたと聞いた。それは宜しくない、行儀が悪い、とのお上のお達しでゴミは座席の下に捨てるようになったらしい。遊学して田舎と都会を行き来していた頃は客車内はさながらゴミ溜めの様相を呈していた。新聞に、アメリカの兵隊さんがキャラメルを食べてその包み紙をひねって箱に戻すのを見て我々も見習わなければならない、との記事があった。
どうしてゴミ箱を置かないのだろうと不思議に思ったものだ。やがて清掃員が掃除して回るようになったが【国鉄民営化】を境にして画期的に清潔になったと記憶する。
昔は汽車に乗る時、『速く行って席を取れ』と、子供に言う親が居た、結構居た。東京に入学試験に出て。帰りの汽車に乗る時のプラットホームの大混雑は今でも覚えてトラウマになっている。我先に乗ろうと乗車口に殺到した。しかしこれもまた民営化と相前後して解消されたようだ。

これも新聞記事だったが『日本人は屋敷内はキレイに清掃するが公共の道路はほったらかしてキタナイ、考えなければならない事態である』との論評があった。言いたいところは『日本人には公共心がない【それではイケナイ】』と言うことだっただろう。

これらは今振り返れば隔世の感があるが【衣食足りて礼節を識る】なんだろう。しかし私はもう一つ重要な事を指摘しておきたい。・・・どうやら日本と言う国は神霊の導きがあっているようだ。公共心なるものは教育によって涵養できるものではない。


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