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夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

鼻もちならぬ日本人

2020年11月24日 13時39分09秒 | 日記
昔、ある座談会である人がふと『あれは国産だし』と食品の評価をした。そこに加わっていた外国人が『別に日本産品でなければならないと言うわけではないでしょ』と憮然とした表情で言った。
拙宅奥様はどんなに値段の差があっても日本産品しか買わない。そういう奥様方は結構多いのではないか?
DNAの中に埋め込まれた何かじゃないか?と思う。古代のイスラエル人は食べる物と食べ方についてうるさかったがその名残ではないか?・・死んだ家畜を食べてはいけない。しかし異邦人に売る事は構わない、などと。

日本人の常識に適わない物事、奇異な何かの蔑称に”チョーセン”や”チョン”を付ける、チョーセン輪投げとか、バカチョンカメラとか。台湾育ちの母はチャン鍋とかチャン下駄などと言う言い方をした。これは別段蔑称ではないがしかし日本人正統から外れて品位を落とした姿を言ったようだ。外国人を”ガイジン”と言うのもこの流れだろう。

これは外国人からすれば鼻持ちならぬ日本人の尊大意識だろうが私は遠い先祖のDNAに埋め込まれた【選民意識】だと思う。『俺は日本人だ、おまえらとは違うぞ』或は『そこいらのウゾームゾーのようであってはならない』と言う無意識の意識があると思う。だから麻生大臣の『ウチの国では民度が高いのでそのような強制処置は要らない』になる、道路が清潔、などの姿に現われる

積み重ね

2020年11月24日 11時17分01秒 | 日記
フランス人が日本のリニア新幹線について『もうこの溝は埋められない』と自国の鉄道との差を嘆いている記事を見た、正直だな。
新幹線、素材、自動車、ロケット、その他もろもろ、見てみると総て【ゼロから地道に積み上げて来た技術】だ。これは多分【凝り性】と【職人気質】の国民性の所以であろう。ところでゼロから積み上げた技術には言語化、視覚化できないノーハウがあり(ギターの演奏だってそうだぞ)そこに開いた格差の溝と言うものは【時間と執念】なんだ。故に【埋められない】とは正直ながら絶望的な感想である。
日本人や日本の教育方式について様々論評しつつ【こき下ろしたい本音みえみえ】の記事をよく見るが、私はそういう外野の意見は『ああそうか』で聞き流していいと思う。ガイジンに諂って日本人や日本の制度慣習をこき下ろし、以て己を高めようとのコンタン見え見えの学者先生やユーシキシャなどもおいでのようだが・・・。
今だにカードが使えない店が多いだの英語を話せないだのWiFiが繋がらないだの労働の生産性が極めて低いなどと色々仰るようだが、『ああそうか、ここは日本だよ』でいい。君たちは【自分を賢いと錯覚しているバカ】なんだよ。日本人は【今日天気がいいから明日もいい】とか【今年豊年だったから来年も】などとノーテンキな考えはない。【ウラ歳】と言う考え方がちゃんとあるし、【今日雨だから明日も降る】なんて考えない。世界に類を見ない【心配性】国民、その心配性が何故か【吉】に出ているのが今の日本だ。心配性で貯金をするから政府がそれを使っているんじゃないのか?
日本は【没落しつつある】とか【没落とは言えないまでも停滞している、従って進歩している我々からは相対的に没落だ】と言って【自らを慰め精神勝利】して内心は【死にそうに悔しがって】いるオメデタイひねくれものが近くに居るようだが、それに比べれば150年前、日本が教えを請うたフランス人は立派だ、【最早追いつけない】と正直に認めた、エライ。物事はこのような苦さを徹底的に味わって奮起するところから始まる。
千里の道も一歩より始まる。日本人の好きな格言だ。
知り合いに、ヘミングウェイのペーパーバックを辞書片手に読む事から始めて20年近くかかって英検一級を取った人や兵卒で入隊して幹部自衛官になった人が居るが、その執念と忍耐や驚くべし。こうして勝ち取った自信は一生の支え、そのアイデンティティは揺らがない。『あいつのアレは元々は俺のものだった』とか『俺が教えたのだ』などと言って自らを慰めるような下郎とはわけが違う。