飼い猫の事を書いた。これは不思議な事に息子の伴侶を連れて来たり職を持って来たりした感じがする猫だった。或はその報せを持って来たとも言える。そしてその用事を終えたら死んだとも言える。
その猫が病気の時、一時外に出さなかった。そうしたら部屋のあちこちに小便をしてまわった。本来外でやっていたものを監禁されたので困り果てたわけだ。丁度その当時私自身がどういうわけか部屋の中の柱の蔭だの、カーテンの隅だのに小便して、乾くのにどれくらいかかるだろうか、とか床が腐るのではないか?などと気にする夢を頻繁に見た。ただしその当時はそれが猫の行動と関係があるとは思わなかった。
もっと前の話になるが2人の息子の結婚についても予知夢を見て居た。父親としての立ち位置からではなく当人の立ち位置で見て居た。
これらのことを思いめぐらしていてふと考えるのだが、もしかしたら【私】なる意識は独立した存在が意識する意識ではなく例えば家族なる綜合体が意識している意識の【部分】に過ぎないのではないか? そしてその綜合意識から必要に応じてネコの意識も生え出て来る。
あのクロちゃんと言う猫はもしかしたら我家の総体的な家族の元である何らかの意識体の一部が現世に黒猫として現象化し、要件が済んだら元の意識体の中に戻って行ったのではないか?? それであったからこそ、その葬儀場での別れの際妻が『ごめんね、ごめんね』と言って泣いたのを見て自分自身の中で凍っていた何かが壊れた気持ちになったのではあるまいか?
あの猫と共に私もまたある部分が死んだ、親たちから聞きたくて止まなかった言葉『ごめんね、ごめんね』、それを聴いて自分の中で燃え上がって居た火が消えた。
その猫が病気の時、一時外に出さなかった。そうしたら部屋のあちこちに小便をしてまわった。本来外でやっていたものを監禁されたので困り果てたわけだ。丁度その当時私自身がどういうわけか部屋の中の柱の蔭だの、カーテンの隅だのに小便して、乾くのにどれくらいかかるだろうか、とか床が腐るのではないか?などと気にする夢を頻繁に見た。ただしその当時はそれが猫の行動と関係があるとは思わなかった。
もっと前の話になるが2人の息子の結婚についても予知夢を見て居た。父親としての立ち位置からではなく当人の立ち位置で見て居た。
これらのことを思いめぐらしていてふと考えるのだが、もしかしたら【私】なる意識は独立した存在が意識する意識ではなく例えば家族なる綜合体が意識している意識の【部分】に過ぎないのではないか? そしてその綜合意識から必要に応じてネコの意識も生え出て来る。
あのクロちゃんと言う猫はもしかしたら我家の総体的な家族の元である何らかの意識体の一部が現世に黒猫として現象化し、要件が済んだら元の意識体の中に戻って行ったのではないか?? それであったからこそ、その葬儀場での別れの際妻が『ごめんね、ごめんね』と言って泣いたのを見て自分自身の中で凍っていた何かが壊れた気持ちになったのではあるまいか?
あの猫と共に私もまたある部分が死んだ、親たちから聞きたくて止まなかった言葉『ごめんね、ごめんね』、それを聴いて自分の中で燃え上がって居た火が消えた。